ハイパーアジア のすべての投稿

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

塗装の待ち時間を撃ち砕け!最終塗装決戦兵器「ヒートガン」登場!

 私は塗装が好きです。しかし、塗装には敵がいます。塗膜が乾燥するまでの「待ち時間」です。私は筆塗りすることが多いので、リターダーで乾燥時間を遅らせてムラを少なくしたり、塗膜が完全に乾く前に塗り重ねてグラデーションをつけたりするなど、時間が味方になるタイミングもあります。

 が!塗り終わったら最後、「敵」に寝返ってしまうのです。しかもその存在が「時間」そのものであるというラスボス的展開。乾燥する前に塗膜を触ってしまったときなど、「フハハ、全ての作業工程を無に還してやろう……」などという強力無比な即死攻撃を仕掛けてきます。こいつを倒すには他の作業をしてじっと待つか、山善の食器乾燥機に入れるか、イデオンガンやポジトロンライフルなどの強力な武器でプラモデルを消滅させるほかありません(スパロボ脳)。

 しかし、モデラーの部屋は狭いので食器乾燥機を置くスペースは残されていないし、ましてや第6文明人の遺跡や日本全国の電力を集める装置は一般家庭には存在しません。しかし、アマゾンでなら秘密兵器が購入可能なんですね。それがこれだ。

▲出ろ!!「ヒートガンッッ!!!!」

 こいつで塗装を強制的に乾かしてやると事故が減る上、筆塗りなどは超時短になります。この型のヒートガン、私が模型に出戻ってから今日まで2年間ずっと一緒に戦い続けてきたピカチュウ(相棒)的存在です。100Vで動くので電気タイプです。

良い点その1「サイズがちょうどいい」

 ドライヤーのようなガンタイプのものは結構でかくて、デスク上に置いておくとジャマです。その点、こいつはスマートなイカした奴さ。

良い点その2「温度がちょうどいい」
 ドライヤーよりは強く、本格的なヒートガンよりは弱い。プラモデルに使うにはちょうどいい温度。

良い点その3「スティック状でコントロールしやすい」


 いくら火力が弱めだからといって、ずっと同じ個所にあてていたり、細いパーツにあてたりするとグニャっと変形してしまいます。そうならないように距離を調整したり左右に動かしたりして風の温度を調整する必要があります。口先が細くてハンドリング抜群のコイツならそれが簡単。

良い点その4「フックなどに引っ掛けられる」

 写真のようにスタンドの金具をひっくり返して再取り付けしてやると、フックなどに引っ掛けられます。お便利。

良い点その5「ヒートガンという名前がかっこいい」

 コブラの「サイコガン」、Sガンダムの「ビームスマートガン」と並んで「日本3大かっこいい〇〇ガン」のひとつに数えられています。かっこいい。

良い点その6「手に養生テープで巻きつけると強くなった気がする」

 エルガイムみたいでかっこいいぞ!小学2年生のマインドを忘れずに大人になるとこうなります。

 では、実際の使い方ですが……

▲私はサフを吹いたプラモの乾燥によく使います。

 基本はサフを吹いたら乾くまでじっと放置ですが、何かにぶつけてしまったり、ほこりやゴミが付着することがあります。その前にヒートガンで、ビャッと軽く乾かすと事故が減るんですね。表面のテカリがある程度なくなったら10分程度で触ってもOKコンピューター。ただし、塗膜はそれなりに弱いので注意。

 私は正直サフ吹いてヒートガンで荒く乾かして5分ぐらいで塗装してしまうほどせっかちです。ここら辺は自己責任で。わかるな?

 筆塗りでの重ね塗りは下の塗膜が半乾き状態のままでやるとグズグズになってしまい大惨事に。そんなときもヒートガンで乾かせば問題ありません。他の色を塗装したりして時間を潰す必要がないので超時短になりますよ。

 そしてここからは超応用編。ふと思いついて前回作ったジオラマに、ウォーハンマーのクリーチャー「ヴォルテミス」とタミヤ1/48MMのアメリカ歩兵を配置たものがこちら。

▲「なんだありゃ!!逃げろ~~!!」

 ウォーハンマーの駒はノンスケールなのですが、1/48換算とすると結構いい感じになります。ただ、これだけではちょっと面白みに欠けますね。そこで禁断のテクニック。

▲歩兵をくるくるまわしながら3分程度ヒートガンを至近距離からあててやります。
▲プラが全体的にやわらかくなったら、軍手やラジオペンチなどでぐにょーっと伸ばしてやります。黒魔術!
▲ジオラマに接着したら完成~~~!「恐怖!異世界《ケイオス》からの使者!!」
▲「魔封波だっ!!」「え!?逆、逆ぅぅぅぅ!!吸い込まれる~~」

 このように、プラを柔らかくして曲げることも簡単にできてしまいます。これで表現の幅がぐっと広がリングですね!細いパーツはホントに一瞬でひしゃげてしまうので、その点だけ取り扱い注意ですが、火を使うよりは全然コントロールが効きます。

 破壊と創造の無限力(ちから)、ヒートガン。工具パーティに加えてみてはどうでしょうか。時短にも創作にも「こうかはばつぐんだ!」今年の夏は更に熱くなりそうだぜ……!!

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

1/35鉄筋コンクリートを作ろう! /リアリティの在り処とは

 この世で一番相性の良い組み合わせとは何か?カレーとライス?サイモン&ガーファンクル?エリみほ?いいえ、それは鉄筋とコンクリートです。鉄筋は引っ張りに強く、圧縮に弱い材料。逆にコンクリートは引っ張りに弱く、圧縮に強い材料。そんな2つの材料の長所と短所が補い合って1つの強固な材料、鉄筋コンクリートとなります。1+1で200だ!10倍だぞ10倍!…ってプラモの話はどうしたって?ご心配なく、今回は本職が建築関係のハイパーアジアが丁寧丁寧丁寧に1/35ミニチュア鉄筋コンクリートを作成してジオラマのダシにしようという魂胆です。では構えてください、ご安全に!!

 ▲ダイソーで買ってきた速硬セメントとステンの針金0.28mm納品状況

 今回は、この2つの材料を使ってRC造(鉄筋コンクリート造りの建物)の壁やスラブ(床&天井)をイメージして平板を作っていくことにします。1/1のコンクリ厚さとしては250mmを想定して、それを1/35にすると、250/35=83.33…約9mm。大体1cmぐらいでコンクリ平板のミニチュアを作ってやればそれっぽくなるはず!(今回私も初挑戦)

 まず鉄筋についてですが、壁やスラブで使う鉄筋はだいたい10,13,16mm径のものを組み合わせて使用しますので、1/35換算で0.28,0.37,0.46mmの針金が適当なサイズです。今回仕入れた0.28mmの針金は1/35スケールとすると10mmの鉄筋相当になるのでちょうど良さそう。余談ですが、よくよく調べると、建築ミニチュア用で1/24の本物の鉄筋が(有)金吾製作所さんで売られているぞ。すごい。

▲まず、針金をペンチなどで適当な長さに切って束ねて、指でしごきます。

 しごいたところで完全にまっすぐにはなりませんが、クセがある程度取れてまっすぐになります。

 配筋ですが、実際には縦横の格子状に200mm程度のピッチで鉄筋を配置することが多いので、1/35スケールとすると5.7mmのピッチで針金を置いておけば結構それっぽくなるはず。まず、ラップを敷いてその上に針金を配置しましょう。本当はピンコロ(コンクリートで出来た小さな立方体)等で鉄筋を浮かせてカブリ(鉄筋とコンクリートの外面までの空間)を取ったり、さらにスペーサーをかまして2重にしないといけないのですが、サイズ的に厳しいのでなかったことにします。

▲う~ん。歪んだ針金で5.7mmピッチは無理。まぁ、仕事じゃないのでこれでよし!!

 次に、コンクリート打設です。コンクリートとは実際には水、セメント、砂(細骨材)、砕石(粗骨材)で構成された混合物なのですが、ミニチュアなので、とりあえず水とセメントだけあればOK~。

▲「少しずつ水を入れたら、かき混ぜる」を繰り返して、水っぽくならないように練りましょう。

 お好み焼きの生地ぐらいの硬さがベスト。ちょっとでも水が多いとすぐもんじゃ焼きのようにトロトロになってしまうので注意!

▲生コン打設していきます。スランプ(コンクリの硬さ・流動性)、ヨシ!
▲竹串などで平たく伸ばしていきます。私が左官職人こね太郎です。
▲本職の私としたことが、工事看板を忘れていましたよ。なお、実際の工事現場ではアプリを使った看板のデジタル化がだいぶ進んでいますね。
▲適当に割っていきましょう。セイッ!

 コンクリートは本来2~3週間程度養生することで充分な強度を得ますが、24時間であればかなり柔らかいです。手ですぐパキっと折れます。

▲山折りにした方を下にして、鉄用のニッパーで適当に針金を切っていきます。

 ちょっと失敗。裏返した方はやっぱり針金が露出してしまいました。1度、コンクリを5mm程度に薄く伸ばしてから針金を置いて、また5mmコンクリを被せてやったほうが良かったかもしれません。

▲何回かコンクリを折り曲げて、針金を切断しまくったものがこちら。

 コンクリートなどの1部を破壊することを斫り(ハツリ)工事といいます。おや?意外といい感じ?

▲コンクリを置くベースを、タミヤの情景テクスチャーペイント(砂 ライトサンド)で作ります。
▲テクスチャーペイントが硬化したら、木工用ボンドをたっぷり置いてやります。ちなみに私は白子とエイヒレが大好きです。
▲コンクリガラ(ガラ:工事現場のゴミの事)をむにゅっと置く!ボンドがはみ出しても気にしない!
▲はみだしたボンドは周りにうすーく伸ばして……
▲作成中に出たコンクリのカスをぶちかます!
▲鉄筋コンクリートの鉄筋の表面はある程度サビています。GSIクレオスのウェザリングカラー、ステインブラウンで針金を塗りましょう。
▲1/35のミリタリーミニチュアを置いて完成!!
▲スケール感はバッチリじゃないですか!?

 余談ですが、実は以前作ったアメリカ歩兵機関銃チームセットのうち1人だけは踊らせるポーズがつけられず、グレてしまったのでした。イカツイ表情なんだけど、スマホを持たせると半笑いに見えるので怖いよ。人間の笑顔とは動物における威嚇だという仮説は有名な話。

 ホントはコンクリの中間から鉄筋が出ていれば更に本物っぽいのですが、ある程度の「リアリティ」が醸し出されているので満足しました。実際の鉄筋コンクリートはこのような壊れ方をしないでしょうし、鉄筋の形状、破砕されたコンクリートの粒度も本物とは全然違います。

 ただ、「模型」はそれそのものが「うそ」でありますので、どこまで再現してもいたちごっこです。超~リアルに軍服を塗装したところで、生地を構成する繊維の1本1本が塗装できるわけではありません。模型が本物とまったく同じという意味での「リアル」になることはないのです。ただ、リアルがどうなっているかを知っていることで、リアリティを高めていくことはできます。

 もっと言えば、リアルを知っているからこそ、どこまで作り込めばリアリティが付与されるのか、あえてリアリティをつけないのか等の選択肢が広がります。知っておいて損なことというのは一つもないと断言します。いや、マンガとアニメのネタバレだけは勘弁してください。

 ちょっと話がそれてしまいましたが、100均でセメントと針金を買ってくれば鉄筋コンクリートのジオラマが作れるよという今回の記事。最近の100均はすごいですね。いろんなものが揃います。針金を入れるとそれなりに手間がかかることが判明しましたので、セメントだけなら超簡単です。効果抜群のジオラマになりますよ。是非お試しあれ。

 また、私は建築関係者なので思い付きでこのようなことが出来ましたが、服飾関係者や飲食関係者など色々な業種のモデラーさんが、本職のアイデアを模型に落とし込んだものを作って紹介して頂ける世の中になれば、模型の世界はもっと豊かになると思います。ただの趣味人の私が言うのもアレですが、模型の世界を豊かにするのはプロモデラーだけではありません。ツイッターでもブログでも何でもいい、モデラーはいいアイデアを欲しています。お待ちしてます!

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

筆塗り上手になりたい外伝/ヘッドルーペと照明で「視力」を拡張《ブースト》せよ!

 プラモデルフィギュアやロボットの塗装で一番時間をかけて丁寧に仕上げるべき箇所はどこでしょうか。それは「顔」です。顔はディティールが集中する場所であり、それゆえ視線も集中する場所。逆に、顔さえうまく塗れてれば万事解決みやむーちゃん。しか~し、面相筆を使った顔の塗装って細かくて大変そうなのよね。

▲素組みにつや消しスプレーしただけのはいぱーギャン子ちゃん。この娘の面相塗装がしたいのです俺は。
▲シールもいいけどちょっとイメージとちがうのねん……
▲まずはイメージトレーニングだ。面相筆で……あああ!!っとはみ出したらどうしよう……

 悩めるモデラー諸君、そんな君達にお役立ち情報を公開しよう。

▲アマゾンで買ったメーカー不詳の「ヘッドルーペ」これが勝利の鍵だ。
▲いいですか?これを装着してみます。
▲おぉ、見える!!見えるぞ!!

 なんということでしょう。でっかい……!でっかく見えます!(当然)しかし侮るなかれ。その大きく見えるということが面相の塗装に最大の効果をもたらすことをあなたは知ることとなるでしょう。
 ちなみにこのヘッドルーペには1.6~3.5倍のレンズが付属してましたが、私はぶっちゃけ一番倍率の高い3.5倍しか使ってません。また、電池を入れればおでこのLEDが光るようになっておりますが頭が重くなるので電池を入れて使ったこともありません。なぜならば!

▲デスクライトを併用しているからなんです。まさにダブルイナズマキック。

 暗い所より明るいところの方が、物が良く見えるのは当然。そして、普段の生活光よりも更にデスク上を明るくしてやることで、プラモのディティールの見え方が全然違ってきます。小さな突起にもより光が当たり、影が生まれ、鮮明に見えるはずです。いつも天井のシーリングライトだけで筆塗りしている方は、デスクライトを使うだけで塗装の精度が飛躍的に上がりますよ。
 写真のデスクライト(クリップライト)は実際には頭より高い位置で使用しているので問題無いのですが、購入を検討される方は光源が目に入らないものがオススメです。それと、自然光に近い昼白色のLEDがよいです。また、部屋の環境に合わせたサイズ、設置方法(据置かクランプなどの取付式)のものを選びましょう。こればっかりは実際に家電屋さんに見に行ったほうがよいかもしれません。
 しかし照明に関してはよくよく調べると山田照明のZライトがよいとか、色評価用蛍光灯、高演色のものがよいとか様々な情景が飛び交っているので、なかなかに沼っぽい世界でした。私はホームセンターで買った安いLEDクリップライトで満足していますが、ハマったときはまた記事を書いてご紹介しますね。
 では実践。

▲タミヤのスミ入れ塗料(ダークブラウン)を使います。キャップに筆がついていて便利 of 便利。
▲ハミ出すと大変……だが、ルーペとデスクライトがあれば大丈夫!!肉眼とは違うのだよ!!

 目のパーツが色ごとに凹凸になっていて塗り分けのしやすいギャン子お姉さま。凹んだ部分がちょうど茶色系の部分だったので、今回はちょっと応用的な使い方。筆を瓶の口でしごいて塗料をがっつり落としてからほんのちょびっとずつ流し込みました。薄いエナメル塗料がグラデーションっぽくなってこれだけでも良い感じ。本来の使い方はこちらを参照してください。

ハイアジ「お姉さま、アレを使うわ」
ギャン子「えぇ…よくってよ」

ハイアジ「うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
※塗料瓶は蓋が閉まってることをよく確認してから振りましょう。

▲これがバスターマシン1号、2号(ルーペとデスクライト)の力!甘く見ないでよね!

 塗装なんて失敗してもリカバリーできるので全然大丈夫……なんですが、こういった細かいところは失敗しないに越したことはありません。手持ちの道具をフル活用してスーパーイナズマキックです。必要なのは鉄下駄を履くような努力や根性ではありません、有効な道具なのです(メガネクイッ)。やってみれば誰でも意外と出来ますよ。

▲まつげを水性ホビーカラーのつや消しブラックで塗ってみましょう。
▲塗料を筆先だけにつけて……スッ……

 ここが一番難関でした、が!うすめ液で塗料を薄めて塗料のノビを良くしてあげれば大丈夫。原液のまま塗るとぼったりして筆がつっかかるのですよね。
 あとは適切な筆を使うのも大事です。今回はすべてタミヤのモデリングブラシ HF 極細を使用しました。いい筆ですよ。

▲詰襟はぺんてるの金の穂で塗ってみましょうか。
▲ビシっと塗れる~~~
▲そして……あっという間に完成!あら〜~いいですね~~~
▲元のキットの出来の良さもあって、顔周辺を塗っただけで完封勝利してしまいました。

 一度、解像度の上がった世界を経験すると、おもしろいことに普段の肉眼での作業も精度が増すんです。これ本当です。まさに模型の見え方が変わる道具でもあります。視力に自信のある方も、無い方も、ちょっと細かい部分の塗装に苦手意識のある人は是非ルーペとデスクライトの併用をお試しあれ。

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

踊れ!! ミリタリーミニチュア!「人形改造の第一歩」を踏みだした男の話。

▲タミヤ1/35ミリタリーミニチュア。なかなか自立しないものもあって困っちゃうのよね。

 1/48のミニチュアのように台座があればいいんだけれど……そうだ、無ければ作ろう鎌倉幕府!

▲以前作ったアメリカ歩兵機関銃チームセットをもう一度作りたくなったのでまた買ってきました。
▲戦争という極限状態にある彼らは血気迫る豊かな表情。今回はその表情がよく見えるようにヘルメットを被らせずに作ってみたかったのでした。
▲ランナーにはまるまる武器が残る。いいか?これが平和だ。
▲武器が無ければ組立てはあっという間。踊ってる風に接着してみる。
▲これはストックしていた楽しい工作シリーズNo.3プラバン。厚み1.2mm、0.5mm、0.3mmの3種類のプラバンが少しずつ入っている。
▲ベースを作るのにカットしやすそうな0.5mmのプラバンをチョイス。

 普通に丸とか四角でベースを作っても面白くないな……私にいい考えがある。ミニチュアとプラバンを先に接着するのだ。

▲上からライトで照らすのだ。
▲影をマジックでなぞるのだ。
▲デザインナイフで切り出すのだ。
▲再接着なのだ。
▲黒サフを吹くと影のスタンドに!ちゃんと自立する!躍動感!
▲簡単に塗装もしてみよう。ここで私の大好きなシタデルドライの登場。うす紫色のルシウスライラックで全体的にドライブラシ。
▲今度は光の当たる方向を意識して明るいブルーグリーンのスキンクブルーでドライブラシ。
▲露出した頭をガイアカラーの蛍光ピンクで塗れば……
▲アメリカ兵ダンスチームの完成だ!!Let’s Groooooove!!
▲デヴィッド・ボウイ!!ヒップホップ・ボウイ!!
▲モンキーダンス!!ファンキーチキン!!
▲正座出来てない人!!ブレイクダンス!!
▲ゴーゴーダンス!?コンテンポラリーダンス!?
▲つい最近買った秘密道具、どっちもクリップにブラックライトを挟み込んで……
▲ターンテーブルを回しながら写真を撮って遊ぶのさ!!よくなくなくなくなくなくない!?
▲ダンスは精神の解放だ!!俺たち生きてる!!Stayin’ Alive!!いやっほぅぅぅう!!

 DJやバンドやったことのある人はわかると思うのですが、人を踊らせるのって最高に楽しいもんなんですよね。

▲私が世界一好きなアルバム、マーヴィンゲイのI WANT YOU。今回、このジャケットに着想を得てミニチュアを小改造、ダンスさせた次第です。

 ちょっと脱線しますが、マーヴィン・ゲイという人はスティーヴィー・ワンダーやジャクソン5が在籍したアメリカはモータウンレーベルのミュージシャン。弟のベトナム戦争帰還をきっかけに、戦争や差別問題などへのアンチテーゼとして71年、『What’s Going on』というソウルミュージックの歴史的名盤を発表します。断固反戦!というよりはある種の祈りのような、甘美(メロウ)な演奏が素晴らしいのですが、彼は後年この音楽性はそのままに、性愛について歌うことが多くなります。そしてこのセックス&メロウ路線が頂点に達して爆発するのが76年発表のこのアルバム、I WANT YOUです。

 音楽の技術や知識って模型には全然生かせないよな~としばらく思っていたのですが、どんな経験でもアウトプットのどこかしらに反映されるものだなという気づきが得られました。実際、私のやっていることは人マネの詰め合わせみたいなものですが、模型にしても音楽にしても別の人の作品による着想なしには新しいモノを作り出すことは出来ませんからね。

▲奇しくもアンクルサムの有名な入隊募集コピーと同じタイトル。アメリカ歩兵はダンサーのプラモデルとして生まれ変わりました。良かったね。

 現在でもプラモデルミニチュアは兵隊さんがメインストリームのようです。極限状態の中、必死で生きようとする人間には確かに魅力的な造形になりがち。しかし人が極限状態であるのは戦争だけでは無いハズ。格闘技や雪山登山などの過酷なスポーツ、激しいダンスなども精神と肉体を消耗し、命を削って輝く瞬間があるものだと思います。そういった人間の文化活動主体のプラモデルもたくさん販売されたらいいのにな〜と夢想しつつ、フィギュアを改造するのも中々楽しいことが判明いたしました。

 年に1回、タミヤの人形改造コンテストというものがあります。作品の数だけ違う考え方の人がいると思うとわくわくしてきます。私も人形改造コンテスト、今度はちゃんと作り込んで応募してみようかしら。これを作っていた時にひらめいたアイデアが何個かあるんですよ。こうしてモデラーは数珠つなぎ的にプラモを作り続けていくんでしょうかね。

ハイパーアジア

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筆塗り上手になりたい外伝 /「マッハでプラモが銅像になる」の巻

 銅の色、塗ったことあります?そして銅のサビ、緑青(ロクショウ)色、塗ったことあります?自由の女神像とか西郷隆盛像の色ですね。あんまり塗らないかもしれませんが、私はメチャクチャ好きな色です。ぜひ皆さんも塗りましょう。銅と緑青。

▲古びた鎧みたいなものに使うと存在感バッチリ!

 そして今回塗ることになるのは、前回ロボット兵とキツネリスを塗装して満足したので、すっかり忘れていたシータ。

▲………………(塗装してくれっちゃ……)

 うっ…頭の中に直接声が……ていうかキャラ違くない?しょうがないな、もー。やってやるぜ!(CV:矢尾一樹)

▲ランナーのままクレオスのフィニッシングサーフェイサーブラックを吹きました。

シータ:組み立ては?
アジア:組み立てするとは言っていない。
シータ:…………

▲そして今回使用するのは、シタデルカラーBASEの「バルタザールゴールド」

 この塗料、「ゴールド」と書いてありますが、キレイな「新しい銅」の色をしています。一撃で発色するしキレイな色なので持っていて損はありません。

▲パレットの上に塗料を出して、筆の先にちょんと水をつけ、塗料をこねます。

 シタデルカラーを薄めるとき、私は「飲むヨーグルト」ぐらいの粘度になるようなイメージで薄めています。この濃度が私にとっての「筆ムラが少なく、かつ隠ぺい力もある」ちょうどいい状態です。本当に繊細なペイントをする凄腕モデラーとかは「牛乳」くらいの濃度にうすめて、厚ぼったくならないように何度も塗り重ねる方も多いようです。ここら辺は色々な濃度で塗り重ねをしてみて、自分で仕上がりを比較してみるのも楽しいですよ。
 さらにシタデル使い(スタンド使いみたい)が良く使うのがウェットパレットです。まず、ステンレスのトレーにキッチンペーパーを敷いたら水でひたひたにします。その上にクッキングシートを敷いて、この上に塗料をおいておきます。こうすることで塗料が乾くのと同じぐらいの速さで下から水を吸い上げ、塗料が乾かずに長い時間使えるのでかなり便利なのです。 

▲塗料のノビを信じて、長いストロークで伸ばしていきます。「お前も銅人形にしてやろうか!!」
▲2度塗りしたのがこの状態。このムラの無さと隠ぺい力よ。新品の銅像の出来上がり。
▲そしてシタデルカラーのテクニカルというラインから「ニヒラークオキサイド」という塗料。これで緑青を簡単に表現できます。
▲シャバシャバの塗料です。一度パレットにあけるのが正道ですが、横着でシャバい私は瓶から筆に塗料を取って直接塗ってしまいます。
▲シャバシャバの塗料はうすく塗り広げると筆ムラが目立つので、たっぷり塗りつけてやります。そうすると、くぼみに塗料が溜まりすぎるので、塗料の含みが少なくなってきた筆で、吸い上げて調整してやりましょう。
▲1回塗りの状況です。錆びた銅像風になりましたね。

これにもう1回塗り重ねれば、真っ青になって自由の女神像とかデスラー総統のようになるのですが、模型の外連味にかけるのでちょっとハズしていきます。

▲ディティールがイカすなぁと思ったところに、バルタザールゴールド(もとの銅の色ね)をドライブラシして少し色を戻します。
▲完成です。「自由の女神シータ像」
▲自由(不自由)を表現しました。銅ですか。

 ガンダムではなく大仏のプラモがたくさん販売される世界線ならまだしも、けっこう使いどころの無い色かもしれません。がしかし!ファンタジー系やスチームパンク的な世界観の作品で銅の色を使う場合、この2色の組み合わせはまさに鬼に金棒、アムロにνガンダムです!!覚えておいて損はありませんよ。

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

「天空の城」で癒やしの汚し塗装。/ロボット兵にありったけの草を!!

 労働にむせび泣く男、ハイパーアジアです。私が仕事帰りにたまにふらっと寄る地元のホームセンター、ジョイフル本田土浦店ではプラモデルを取り扱っています。カーモデルやバイクモデルが陳列してある棚に、ひとつだけロボットが置いてあるんですよ。それがこれ。

▲ファインモールド 1/20 ロボット兵(園丁Ver.)

 箱絵がいい。逆光気味に上半身だけ描くことで巨大感が強調されていますね。買う。こんな箱絵の様にプラモを仕上げたいとシンプルに思ったんです。仕事に疲れた私の心を癒やすのはコイツしかない、砂塵にまみれた心にウェザリングは逆説的に効くハズ、と予感めいた確信を得たのでした。

 ということで、今回のテーマはウェザリングです。もともとの意味である「風化」を意識して、朽ちる手前のロボット兵を表現していきますよ。私が朽ちる前に。

▲癒しです。まんまセル画のような色プラ。ボディの表面がゴワゴワっとした鋳鉄っぽい表現になっていて臨場感爆発。
▲癒しその2。シータとキツネリスの永遠。残業中のパズーはロボット兵(戦闘ver.)の方に入っているらしい。
▲腕のパーツは微妙に全部形が違うので、タグがランナーではなくパーツについていて間違えにくい。賢い。仕事はこうであるべきですね。
▲「人の形ではないけど、人のような形のロボット」はいつだって心をざわつかせます。
▲休日に2時間ほどで建立されました。

 そのままでも自立しますが、より安定させる為に接着してしまいます。塗り分けする必要がほとんど無い上に、ウェザリングを楽しむのには最適なサイズ感です。

▲まず思い付きで(これ大事)塗装します。

 タミヤスプレーのシルバーリーフを全体に吹いたら、目のパーツはnippperに代々伝わる秘法、金マッキーで塗ります

 新造鋳鉄のロボっぽくなったかな?……その後よくよく考えるとロボット兵は金属の設定ではなかったことに気付く。バルス!まぁいい、上司やお客がなんと言おうと俺のロボット兵は金属なんだよ。オイルとかも漏れるし、腐食もするだろう。というわけでここからウェザリング編スタート。

▲オイリーな感じにするために、シタデルシェイドのナルンオイルを塗布です。
▲そして金属なんだからサビたりするよね。

 ここで筆者イチオシの塗料、シタデルカラーのタイファスコロージョンの登場。とにかく何でも錆びたようになるスゴいやつだ。茶色い液体を筆で塗りたくろう。

▲水性で乾燥が早い上に驚くほどがっちり固着する。


 筆へのダメージも半端じゃないので、安い筆を使おう。もしくは使い捨ての筆がベストですね。

▲せっかくシルバーで吹いたので、所々スポンジヤスリでやさしくサビ塗装を剥がしてみる。
▲情報量が増えた。

 いいねいいね。仕事では誰も褒めてくれないので、ここで自己肯定感を高めていきます。これで終わりかな?

▲いや、まだいける。

 お気に入りの塗料、シタデルドライのライザラストで全体的にドライブラシ。アカサビが更に進行。

▲まだ終わらんよ!

 今度はクレオスのウェザリングカラー、フェイスグリーンの原液をジャバラのスキマに流し込む。キャップに同社の接着剤用筆(別売)をつけると便利。

▲さらに、2~3倍にうすめたフェイスグリーンを全体的にバシャっと筆塗り。どう見てもコケです。ありがとうございます。
▲いよいよ草を生やすぞwwwwww

 鉄道模型でおなじみKATOから販売されている「草はらスターターセット」と木工用ボンドを用意。「しげしげふかゆき」ボトル?いいえ、それは「はんもしんせつ」ボトルです。これがなかなかの優れもの。

▲まずはボンドを塗るんだね。
▲どっせい!!とにかく振る。なんと静電気で草がフワッとするのです。
▲ボフッと振りかけよう。Saltbae(塩を振る姿がセクシーなドバイのステーキ職人)方式でもOK。
▲ここで唐突にシタデルのミッドランドタフトが颯爽登場。大小の草に粘着テープがついており、シートから剥がしてくっつけるだけで雑草が出現する便利アイテム。
▲翌日、木工ボンドが乾いたらくっつけよう。
▲均等に配置するのではなく、偏った場所に配置するのがコツですね。
▲最後に頑張ってキツネリスを筆塗り。
▲キツネリスを肩に乗せ、粘性の瞬間接着剤で固定しました。
▲もう、ゴールしてもいいよね?次の工程が思いつかなくなったところで完成!

 あーイイっすね!自画自賛しよう。カタチはシンプルですが、表面の情報量の多さによって深みがでたんじゃないでしょうか。満足です。これで月曜からの仕事も頑張れそうっす。

▲嬉しくなって朝6時から裏の空き地で写真を撮ってみる31歳児。
▲最終的には本棚上の空き地に配置。ここで実際に風化していく宿命かもしれません。

 プラモデル作りに必要なのは技術やセンスではありません。道具とその使い方を知っているかどうかです。ニッパーってどうやって使うの?接着剤ってどうやって使うの?という疑問をクリアするところから始まり、その知識、体験が積み重なり引き出しが増えることで、作品の世界観を広げるアイデアの源となります。SNS上で投稿される上手いモデラーの模型はいきなり🚀超絶作品が出来上がってるように見えますが、ほとんどが簡単な作業の積み重ねで出来たものです。特にウェザリングはキレイに塗装する必要がないので、適切な道具さえ使えば大体成功します。

▲近年は便利なマテリアルが各社よりたくさん出てきており、それを少しずつ知ることで確実に表現の幅が広がっていくはずです。

 そして最後に、道具は使わなくても手元に置いておけばいつか「お、あれが使えるかな?」といったヒラメキが生まれるきっかけになります。なので道具、気になったら「買い」がオススメです。買い物はストレス発散にもなりますからね。
 セールスマン的に言うと「ココロのスキマ、お埋めします」というやつです。あれ?駄目なやつじゃん!それでは。

■ファインモールド 天空の城ラピュタ ロボット兵 園丁Ver. FG5 1/20スケールプラモデル

■KATO 繁茂 (はんも)・深雪 (しんせつ)ボトル 24-406

ハイパーアジア

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男と女のプラモデル。喜怒哀楽を造形するマスターボックスのフルコースを喰らう!

 みなさん、美女は好きですか?私は正直、プラモデルより好きですね(比較対象が謎)。しかし、美女がプラモデルになっていたら最高じゃないですか?一石二鳥ですよ?今回はそんな美女のプラモデルと、おまけにおっさんのプラモデルのおはなしです。

 さて、美女と言えばウクライナ。ウクライナといえば知る人ぞ知るプラモデルメーカー、マスターボックスなのであります。マスターボックスは主に1/24、1/35の情景用フィギュアのプラモデルを多く販売しているメーカー。特に表情の造形は喜怒哀楽がしっかり表現されていて、他社プラモデルと組み合わせるだけでその世界観がグッと広がります。ミリタリーからコミカルなものまで幅広くラインナップしており、主役の座を奪ってしまうようなインパクトがあるものも多いです。ストレートも投げられるが、変化球も投げられる、むしろ魔球が投げられる宇宙人助っ人ピッチャーといったところでしょうか。今回はそんな魔球の中から、ここ最近私の脳天に直撃したデッドボールの数々をご紹介したいと思います。もちろん美女のプラモデルも沢山ありますよ。それではどうぞ。

▲マスターボックス 1/24 バート&ラドリー(犬)~タミヤ 1/24 アルピーヌ ルノー A110 モンテカルロ’71&ヨシおじさんを添えて~

 なぜこれをプラモにしたのか。リード線がついていないのでアイデア次第でどこにでもラドリー(犬)を配置させることが可能。バートのダルな表情とラドリー(犬)のキラキラ金曜日の造形が筆者のお気に入り。白背景に紛れたヨシおじさん(右の2名の俗称です)ブチ切れ5秒前。

▲マスターボックス 1/24 トラッカーシリーズより3品 ジミー/ジョーダン/スタン ~青島文化教材社 1/24 痛車 No.02 To Heart2 AE86スプリンタートレノ 前期型を添えて~

 しっかりとした顔の掘りが特徴の濃〜いトラックドライバーおじさんたち。痛車のプラモデルの横に置いても全然負けない。というか逆に面白い。他のプラモで余ったデカールを貼って遊ぶのがコツであり、オツです。渋さとコミカルさがなんとも言えない香ばしさを醸し出す、どんなプラモデルにも合わせられる筆者のイチオシ。「めんどくさいオタ三銃士を連れてきたよ!!」「めんどくさいオタ三銃士??」「ガンダムの専門k(以下略)

▲マスターボックス 1/35 サイゴンの何処かで ~グッドスマイルカンパニー 1/35 アウトキャスト・ブリゲード エグゾフレームを添えて~

 ゼゲン VS インパーフェクト・ソルジャー!!これ以上の説明は不要!!nippperに掲載されるかは謎!!(編注/そのまま掲載しています)

 あれ?美女の話はどこ行った?はやく美女を出せ!?まぁ、慌てないで下さいよ。そんなときはタミヤ1/35ミリタリーミニチュアシリーズを素組して心を落ち着けましょう。素組みは命の洗濯よ。

▲じゃん!タミヤ 1/35MM No.76 イギリス陸軍 S.A.Sランドローバー ピンクパンサー。ピンクのプラスチックが個性的な1台!
▲素組み完成!そしてこれにつけ合わせるのは…
▲お!美人さん!とおっさん……?とりあえず接着剤で美女を召喚しよう。エコエコアザラク……エコエコ……
▲マスターボックス 1/35 デザートバトルシリーズ ニューアマゾネス4体+捕虜1体……??

 召喚魔法じゃなく黒魔術だったわ。「ニューアマゾネス」という声に出して読みたいパワーワードが爆誕。場末のスナックにありそう。そしてその呼び名にふさわしく逞しい女性フィギュアたち。ついでに悩ましい表情を見せる捕虜のおっさん。というかおっさんはむしろ”悦び”を感じているまである。これは完全にハーレムギャグラノベの導入にふさわしいシチュエーション。

▲ツインテの娘だけは美人なのよ。あとはニューアマゾネス。

 ここから本気出します。お待たせしました。ついに美女プラモの登場ですよ!?

▲艶めかしい手足が出現。接着剤で美女を召喚しよう。黄昏よりも昏きもの……。
▲来ました!マスターボックス 1/35 ピンナップガールズ 6体 ~タミヤ 1/35 MM.360 アメリカ軽戦車 M3 スチュアート 後期型を添えて〜

 眼福ですね。美人さん大集合ですよ。70年前の基準だけどな!!(キットはとても新しいものです!!)

▲イチオシはロマンチックなサスペンダーベルトの彼女。ヒュー!!
▲アメリカンドリームです。おや?
▲ウキウキしちゃってるじゃん。


 カーモデルやミリタリープラモを作って飾っていると、殺伐とした部屋になりがちです。ミニチュアも真面目な表情のヤツばっかりじゃないですか?そんな空間を中和するのがマスターボックスの美女とおっさんのプラモデルだと思います。召喚してください。呪文は 「心にプラモを、プラモに喜怒哀楽を。」ですよ。それでは。

■マスターボックスの楽しいプラモたちはここからどうぞ!

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

たとえば夏バテにおけるそうめんのように。/ドライブラシで描く「光と形」

 素組みで遊んでもよし、塗装して遊んでもよし、プラモデルは寛大ですね。

▲箱を開けただけでも楽しい。nippperのジープ登場率は異常。フミテシさんの記事を見て即購入。
▲ランナーを見ているだけでも楽しい。さながら迷宮だ。

 特に素組み(ここでは「貼って完成!」のスタイルを指します)に関しては「癒やし」の効果が注目されつつあり、現代プラモ人の「塗装疲れ」「SNSでの作例疲れ」に対しての特効薬となり得る機運が高まっております。そして私はとにかく塗装するかどうかは素組の後の気分で決めるのであります。

▲これはライフハックなのですが、説明書を壁に貼るなどして吊るしておくとスペースが広く使えて作業効率がアップ!さらに横でアニメを垂れ流していると普通にアニメに集中してしまい、作業効率がダウン!!
▲「アニキ、これ全部つめるんか?」「いけるいける!」
▲完成!やればできるじゃん!(どこで手に入れたかわからない安物のピンセットを使ったので何個か部品すっ飛んで行方不明。nippperフリークはからぱたさんの記事を見て良いピンセットを買おう)

 素組みはいいね…リリンの生み(以下略)。美しい造形は人の脳内で色を補完させるのです。映画や小説などの、読者に考える余地を与えることで深みを増すテクニックと似ている。(TV版エヴァのラストを除く)
 しかし、趣味には”春”が来るのと同じように”飽き”も来る。塗装に飽きれば素組みを楽しむようになるし、素組みに飽きればまた塗装をしたくなるものです。ガンダムをしこたま素組みした少年は、ガンダムマーカーで色を塗ってスミ入れしてみたくなるのが世の常。私としては部分塗装を始めたこの子供の頃がプラモデルを作っていて一番楽しかったという記憶があります。自分の中で補完していた色彩を意図して色を乗せることもまた楽しいのです。 
 さて、私は塗装の中でも筆塗り、特にドライブラシという技法を多用します。

▲今年の1月にドライブラシでほぼ全塗装したMG∀ガンダム。私の現在のツイッターのアイコン。

 物体の形状はエッジの反射(ハイライト)と面のグラデーションによっておおまかに表現することが可能です。これに対してドライブラシは抜群の威力を発揮します。そもそも色とは物体が反射して見に入ってきた光なのです。先日のクリスチさんの書いた記事を見るとよくわかります。これに触発されて私も「光」を塗装をしてみたくなってチャレンジしました。その過程をご覧あれ。

▲まず素組したジープに黒のサーフェイサーをビッグバンアタックします。サフの吹き方がわからない人は前回の私の記事を見て!ドライブラシは表面がプラのままや、つや有りだとうまくいかないのです。
▲そしてドライブラシの強い味方、シタデルカラードライ!!

 あまり水分が含まれていないプニプニの水性塗料が入っていて、びっくりするほどドライブラシがうまくいきます。ニオイも無いし、筆は水で洗えるし、良いことしかありません!他社の塗料に比べてちょっとお高めですが、その分の性能は充分にあります。スタバの期間限定フラペチーノよりは安い!筆はドライブラシ専用の筆を買うか、いらなくなった筆や安い筆をカットして硬めのドライブラシ専用筆を作ってもよし!ではさっそくチャレンジ。

▲キッチンペーパーを塗る!わけではない!!

 そもそもドライブラシとはその名の通り、乾いた塗料をガサガサっとプラモにこすりつける技法です。まず、筆が完全に乾いた状態で、シタデルドライのプニプニした塗料をチョンチョンとブラシにつけ、キッチンペーパーで色がかすれるまで拭き取ろう。シタデル公式のHOW TO動画もYOUTUBEにあるので参考にしてみて下さい。

▲やさしく表面を撫でるように、サッサッと(今回は)上から下へ一定の方向で塗料を乗せていきます。
▲筆が小さすぎて終わらねえ…というときは模型の大きさに合わせた筆を使うと作業効率UP!シタデルからはドライ専用の筆S/M/Lが販売されているので私はこれを愛用しています。写真の筆はシタデルドライブラシL。
▲黒に直接塗ってもこの発色!どうですか!?

 「二十三夜月の夜。男たちは僅かな月の明かりだけを頼りにジープを駆る。闇に紛れる為、ヘッドライトは消灯していた。遂に夜間奇襲作戦を決行するのであった。」といったシチュエーションをイメージしたのですが、果たして皆さんにもそう見えますかね?見えますよね!?(威圧)


 ……そして今回はプラモ2本立て。

▲箱絵が映画みたいで超カッコイイ!タミヤ1/35MM アメリカ歩兵機関銃チームセットをしゃぶりつくします。
▲1976年発売でこの表現力!いやー酒が進む。
▲酒を飲みながらプラモ作ると複雑なトリップが楽しめるので成人の方は是非!
▲朝起きたら組立たプラモがランナーに戻されて接着されていた。これは明らかにミハイルさんの記事の影響
▲まぁいいや。こいつにオキサイドレッド(サビ止め色のサーフェイサー)をファイナルフラッシュ!
▲ここでちょっと冒険。忍法、スプレーを吹く角度を固定して一方向から吹くと勝手にグラデーションができるの術。
▲今度はシタデルドライのライザラストという色を使います。アカサビの色にも超使えるんで、1個は持っておきたい!パートナーへのプレゼントにもオススメ!
▲スプレーしたところを全部塗りつぶさないようにスゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓
▲作品タイトル「戦火に照らされる男たちの魂」が完成!!
▲「え!?何!?81mm追撃砲がうるさくて聞こえない!!……え!?別れたいって!!??電話で言うそれ!!??」シタデルカラーをプレゼントした男の末路だった。
▲個人的に1番好きなのがこいつ「ロケット弾を手で発射する男」(編注/右のおっさんのは迫撃砲の弾だと思う)

 ドライブラシは他にも色んなテクがあるので、それはまた別の機会に紹介しますね。とにかくサーフェイサーとドライブラシの組み合わせは簡単な上にアイデア次第で面白い効果が出せるので、皆さんも何かひらめいたらnippperのタグをつけて是非教えてください。
 そして、そろそろ夏ですが塗装とSNSの作例に疲れてプラモの冬が来ているアナタ!とりあえず素組して元気が出てきたらサフ&ドライブラシで(酔っ払いながら)塗装がオススメであります。ユルいけどそこまでユルくない、あなたにとってちょうどいい塩梅はこれかもしれません。お試しあれ。冬来たりなば春遠からじ!

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.33 イギリス陸軍 SASジープ プラモデル 

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.86 アメリカ歩兵 機関銃チームセット

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

サーフェイサー・ラブ/「単色こそカッコいい」の心。

 一定数のモデラーはサーフェイサー(以下サフ)を吹いた状態のプラモデルが大好きなものです。特にグレーは単色のつや消しになることで、光の反射が抑えられ、素組みの状態よりも造形の美しさがよくわかる嬉しみ。

▲タミヤ 1/48ミリタリーミニチュア10式戦車にサフを吹いたもの。このプラモ、私的にはこのままの状態で完成ということになっています。

 素組みが気になる異性との「出会い」であれば、サーフェイサーを吹いた状態は交際(塗装)する前の「デート」であり、一番ドキドキして楽しい瞬間。異性とデートしたことがない少年少女の為にドラゴンボールで例えると、精神と時の部屋で悟空親子とベジータ親子が修行して、いざセルゲームへ!という段階です。オラ、ワクワクすっぞ!そんじゃあ、いっちょサフ吹いてみっか!

▲模型用の缶サフがオススメ。

 よく使われるのは、グレー、黒、白。実際の錆止め下地色や、赤色の下地に使うピンクのサフもござれ。シタデルカラースプレーには金や青といったカラフルなサフも存在する。

 ここで豆知識。サーフェイサーとは下地塗料の事で、一番重要な役割が表面を細か〜い凹凸の状態≒つや消しの状態にして、本塗装の食いつきを良くすること。表面がツルツルなものに塗装をするより、格段に失敗する可能性が減るんです!私はこれで何度も命を救われました。
 また、プラとは違う色で塗装したい!という時にも効果を発揮します。明るい色(白、黄色、赤など)の塗料は暗い色(緑、青、黒など)の下地が透けてしまい、うまく発色しません。こういう時は上塗りする塗料の明るさに近い、ホワイト等のサフを吹いてから上塗りをするとキレイに発色します。あと、細かい傷を埋めるとも言われますが、それは都市伝説です。

 閑話休題(?)。今回は「塗装下地としてのサフ」ではなく、「サフを吹いた状態で完成」とする目的でサフを吹いてみましょう。サフの色が好きだから。

▲タミヤ ファインサーフェイサーL ピンクを使います。蛍光ピンクのような抜群に発色の良いサーフェイサーで、大好きな色です。
▲今回サフを吹くのはファインモールドの1/35アヒルさんチームという4人でバレーをしようとする謎の女の子4人組。
▲そしてビームライフル。そこにビームライフルがあったから。

 持ち手を付けて、塗装ステーションに挿しておこう。最近は100均のセリアでも売ってるぞ。クリップで挟めないほど小さいものはランナーを切り飛ばして接着、塗装後に切り飛ばそう。死刑!ウルトラ5兄弟!みたいになったよ(わかるかな?)。

▲聞くんだ、エース。ホコリの巻き込み事故を防ぐのだ。ブラシでさっと払おう。
▲ここでモデラーの貴重な運動不足解消タイム!!

 缶スプレーを吹く前に、必ず2分間ぐらいシェイクして中の塗料を攪拌しまくろう。16ビートで。同時に手で缶を温めよう。こうすることで塗料が均一に出やすくなるのです。(2分間がわからない人は時計を買え!!

 さて、今日は天気が良いので絶好のサフ日和!(風の強い日と雨の日はやめておこう。特に雨の日はスプレー中に空気中の水分が入ってしまい大事故を起こす。)まずは飛散防止用のダンボールを一緒に持って外に出ましょう。服は忘れずに着よう!

▲ビッグバンアタック!!(31歳既婚男性)

 プラモから30cmぐらい離して、ビャーっと満遍なく吹きかけよう。吹きかけすぎないのが1番大事!吹きかけすぎないのが1番大事!(2回目)少しずつ様子を見て吹こう。

▲置いたままでは吹きにくい箇所は手で取って1個1個吹こう。

 そうそう、手がピンク色になるとマクベスなので、使い捨てのビニール手袋があるといいね。スプレーが届かない箇所≒よく見えない場所なので少しぐらい塗り残しがあってもOK、OK。下地の色が目立たなくなればヨシ!

▲サフ吹き完了。

 サーフェイサーを吹いて、ドライヤーで粗く乾かせば10分後ぐらいにはもう触っても大丈夫だぞ。ガチでドライヤーの熱風を当てるとプラモが溶けたりサーフェイサーの中に溶けているガスや空気が膨張して泡が出てきたりするので要注意!慎重な人はホコリが付かないところに1時間ぐらい置いておこう。もう服を脱いでも大丈夫だ(要出典)。

▲パチリ。どうですか!?ビームライフルのグレーも白い女の子も鮮やかなピンク色に!これで完成でいいんです。色がいいから。
▲~陸上自衛隊員はアヒルさんチームの夢を見るか?~「あぁ~仕事終わらしてはやくガルパンみてぇ~」という心の声が聞こえてきそうだ。

 このまま塗装してもよし、気が向いたときに塗装してもよし、この状態で飾ってもよしのサーフェイサー塗装でした。筆塗とはまた一味違った、まっさらな曲線と直線の質感が手に入りますよ。塗装の1歩目、2歩目を踏み出したい方に是非。まずはサフだけで、優勝です。

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

デフォルメとパロディ。鳥山明とプラモ。

▲ファインモールド 1/12? ワールドファイターコレクション ドイツ陸軍歩兵・マイヤー

 オタクとは何か。それは2次元と3次元にボーダーを持たない人種。そしてプラモデルは時として、2次元と3次元が絡み合って誕生する奇妙な存在だ。相性が悪いわけがない。「何言ってんだお前」と思ったそこのあなた!まずはコイツを見てくれ。

 THE・こだわりの国産メーカー、ファインモールド社が鳥山明氏とタッグを組んで発売したそこそこ古いプラモデルです。かっくいー! スケール表記を「1/12?」としているのは、装備がしっかり考証された1/12スケールなのに対し、人間は鳥山先生のデフォルメキャラクターとしてノンスケールで造形されているから。キャラクターモデルとスケールモデルが完全に融合しているなんともユニークな模型なんですね。んちゃ!(雑)

▲説明書にも鳥山先生の爽やかイラストが。いいね。
▲箱の側面には実際の装備の写真を載せてあり、塗装の参考にもなる。

 こうしたイラストを元に製作されたプラモデルの成り立ちについて考えてみるとなかなか面白い。デフォルメキャラのイラスト(平面)を元に原型(立体)を作成する。またそれを金型に落とし込み、樹脂を流し込み、ランナーについたパーツとして「半立体・半平面的な存在」として販売。購入者はそれを再構築すれば「立体」として手元に置くことが出来るのだ。なんとまぁ、プラスチックな存在なんでしょうね。

 さっそく組み立てよう。スナップフィットのキットではなく、接着箇所もけっこう雰囲気。こういう時は流し込み接着剤でなく白いタミヤセメントを使ってアバウトに対抗する。「うーん、ここらへんかな……?まぁいいか。ヨシ!」と、現場猫の精神でやっつけていきましょう。スキマが出来てもパーティングライン(プラモを成形するときにできる金型と金型の合わせ目のライン。たまにちょっとズレたりしているものもあるよ)が残っても多少は気にしない方が吉。ほんとに気になるところだけは削ったりパテ埋めで処理しよう。

▲本人も大変そう
▲合わせ目とPL(「パーティングライン」をこう略すとカッコいい)にこそプラモデル性が宿るのだ……。

 などと訳の分からない呪文をつぶやけば大体は解決する。なんたるポエット!プラモの作り方、楽しみ方は人の個性がよく出るところ。

▲素組終了。とっても雰囲気が良い。服のシワや装備の量感が見事に彫刻されている。モールドがファイン。まさしく「ファインモールド」だ。

 気分がアガってきたところで次のステップに移行だ。私はどちらかというとプラモ塗りたい派なので、説明書を見ながら塗装してみることにしよう。

▲う〜ん、丁寧すぎる。『新宝島』かな?

 調色や塗り分けが結構大変そうね…私でも手に負えるかしら?少し冷静になってしまった。今の私は、プーアルがシェンロンに向かって「ギャルのパ……(いや、ちょっとまてよ……そんなこと頼むより……)スレンダーでしれっとした目つきで何だかこの世界の秘密を知っているけど教えられない風な陰のある雰囲気を持ち合わせていて『フフッ……先輩ってホントにただの豚……私がいないと何も出来ないんですね……』とか結構キツイことを言う割に何だかんだ俺のことが好きな2個下の後輩キャラをおくれーーーー!!!」とか言ってしまうぐらい冷静だ(冷静か?)。シェンロン「わかる……」。

 正直に言うと私はただの2次元オタのプラモ衝動買いおじさん(ほとんどビョーキ)なのでAFVや軍隊等に関してはあまり知識を持ち合わせていないし、特にドイツ軍の装備にもこだわりは無い。方向転換か?素組で飾っても味わい深いしな……。

 しかし、オタクには得意技がある。それが”パロディ”だ。冒頭で申し上げた通り、オタクとは2次元と3次元にボーダーを持たない人種。つまり、アニメ、ゲーム、マンガ、模型、フィギュア、写真、音楽、車などなど様々な趣向の中で、好きなものをミックスしたり、複数のジャンルをクロスオーヴァーさせることが得意な人達なのである。同人誌文化がこの最たる例で、まさにパロディの一大ムーブメントとも言える。そしてオタク君はすぐ「これ、〇〇みたいっすね。デュフフ☆」と言って自分の脳内で勝手にリンケージしてしまう。それはクソリプだからやめろ! だが、その脳内リンクをパロディに昇華して楽しむことが出来るのはオタク君のいいところ。私にいい考えがある。

▲グレーと黒の缶サフ(サーフェイサー。下地塗料のことだ)を吹く。

 グレーの本体はシタデルコントラストという水性塗料をバァーッと筆塗り。一回ベタ塗りするだけでこれです。勝手に陰影が出来るスグレモノ。メットはサーフェイサーのまま。ポーズがまさに「今日、一杯やってく?」的な。

 メットと肩に赤でリボンを描く。ファレホ(発色がよく、とっても使いやすい水性塗料!)の筆塗り。こういうマークは少し小さめに書き始めて、修正しながらサイズ感を見て大きくしていくのがコツ。かわいい。

 サンコーマーク工業から販売されているナンバーデカールを用意。さまざまなサイズが1枚に揃っており便利すぎる。デカールの説明書が何故かペンギンでこれまたかわいい。

▲デカール、貼る。鳥山明、軍隊といえば……。
▲そう、ドラゴンボールでお馴染みのレッドリボン軍ですね!マークがビシッと入るだけで全然カッコいいなおい!

 安易なパロディなら考証もいらないでしょう。純粋なホンモノではないにしても自分のアイデア、エッセンスを加えたそれは非常に愛しい存在となり得る。史実や原作に忠実に作るのもいいけど、それを完全に無視するのも創作活動の醍醐味のひとつであると私は思うのだ。

 オタク同士諸君、オタクなら軽率にパロディしようじゃないか。そして、自分はオタクじゃないと思ってるあなた。プラモデルでパロディ、してみませんか?

▲「こちら側へようこそ…」

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。