
普通の筆、普通のセット。そう思われているタミヤの「3本セットの筆」。本当にそうでしょうか? いつでも、どこでも、しかも手軽な価格で購入できるこの筆。僕はこの筆をしっかりと使った事がありません。タミヤさんは他に強そうな筆を出しているので、そっちにパクリと釣りスピリッツ。でもやっぱり気になるこのセット。どんな筆なのか?そこでウォーハンマーを中心に、様々な模型を筆塗りで仕上げて模型雑誌『月刊ホビージャパン』で掲載している関西のモデラー・ふりつくさんに聞いてみました。これってどうなの?


フミテシ ふりつくさんは様々な筆を使ってきたと思うのですが、タミヤのど定番の3本セットって使った事あります?
ふりつく まずはあの筆から入りました。もちろん3本入っているし、安いってのがきっかけで。本当に入り口ですよね。そして今も実は使っているんですよ。とにかく特徴が明確な筆なんです。
フミテシ 今回使いながら筆の特徴を教えてもらってもいいですか? ド定番商品の特徴は多くの読者も知りたいと思います。
ふりつく もちろんです。それでは実際に見て行きましょう。このセットの筆は全てナイロン筆です。模型用の溶剤に耐性があるようにチューンがされています。模型メーカーが考えて出している筆だなと。ナイロン筆は弾力があり穂先のまとまりの良さとコシの強さが特徴です。塗料の含みなどは天然筆よりもやや物足りなく感じます。コシが強いので一定の線が引きやすいです。くにゃくにゃしないですね。以下解説してみます。

ふりつく スポーツのボジションのように、点取る人、守る人、攻撃と守備の間を取るひとって感じでぴっちりきまっていると僕は思っています。







フミテシ 僕なんかはざ〜〜って行きたくなってしまうんですよね〜。
ふりつく フミテシさんからは一度も理詰めで説明を受けたことないですし、ホビージャパン時代も「す〜っとか、こう、バシッとしたかんじでよろしく〜」っていう指示が多かったので、分かってますよ。ですのでフミテシさんも一度筆をよく見て、ナイロン筆の特徴を知って筆を動かしてください
フミテシ バシッとね!!
ふりつく オイ!
3人よれば文殊の知恵。3本の矢は折れない。3という数字は確かに互いを補い合い、良さを引き出し合う関係に思えますね。定番の3本セットもふりつくさんが言う通り、それぞれの役目、得意な所があり、理解して使用すればより塗装が楽しくなります。使いすぎてダメになってもすぐ補充できる。いつも傍にいてくれる筆として、僕は今日から「タミヤ モデリングブラシ HF スタンダードセット」を製作机に置こうと思います。ふりつくさんの真似して塗ってみるぞ〜!

■タミヤ モデリングブラシ HF スタンダードセット 本体価格税抜き700円