「天空の城」で癒やしの汚し塗装。/ロボット兵にありったけの草を!!

 労働にむせび泣く男、ハイパーアジアです。私が仕事帰りにたまにふらっと寄る地元のホームセンター、ジョイフル本田土浦店ではプラモデルを取り扱っています。カーモデルやバイクモデルが陳列してある棚に、ひとつだけロボットが置いてあるんですよ。それがこれ。

▲ファインモールド 1/20 ロボット兵(園丁Ver.)

 箱絵がいい。逆光気味に上半身だけ描くことで巨大感が強調されていますね。買う。こんな箱絵の様にプラモを仕上げたいとシンプルに思ったんです。仕事に疲れた私の心を癒やすのはコイツしかない、砂塵にまみれた心にウェザリングは逆説的に効くハズ、と予感めいた確信を得たのでした。

 ということで、今回のテーマはウェザリングです。もともとの意味である「風化」を意識して、朽ちる手前のロボット兵を表現していきますよ。私が朽ちる前に。

▲癒しです。まんまセル画のような色プラ。ボディの表面がゴワゴワっとした鋳鉄っぽい表現になっていて臨場感爆発。
▲癒しその2。シータとキツネリスの永遠。残業中のパズーはロボット兵(戦闘ver.)の方に入っているらしい。
▲腕のパーツは微妙に全部形が違うので、タグがランナーではなくパーツについていて間違えにくい。賢い。仕事はこうであるべきですね。
▲「人の形ではないけど、人のような形のロボット」はいつだって心をざわつかせます。
▲休日に2時間ほどで建立されました。

 そのままでも自立しますが、より安定させる為に接着してしまいます。塗り分けする必要がほとんど無い上に、ウェザリングを楽しむのには最適なサイズ感です。

▲まず思い付きで(これ大事)塗装します。

 タミヤスプレーのシルバーリーフを全体に吹いたら、目のパーツはnippperに代々伝わる秘法、金マッキーで塗ります

 新造鋳鉄のロボっぽくなったかな?……その後よくよく考えるとロボット兵は金属の設定ではなかったことに気付く。バルス!まぁいい、上司やお客がなんと言おうと俺のロボット兵は金属なんだよ。オイルとかも漏れるし、腐食もするだろう。というわけでここからウェザリング編スタート。

▲オイリーな感じにするために、シタデルシェイドのナルンオイルを塗布です。
▲そして金属なんだからサビたりするよね。

 ここで筆者イチオシの塗料、シタデルカラーのタイファスコロージョンの登場。とにかく何でも錆びたようになるスゴいやつだ。茶色い液体を筆で塗りたくろう。

▲水性で乾燥が早い上に驚くほどがっちり固着する。


 筆へのダメージも半端じゃないので、安い筆を使おう。もしくは使い捨ての筆がベストですね。

▲せっかくシルバーで吹いたので、所々スポンジヤスリでやさしくサビ塗装を剥がしてみる。
▲情報量が増えた。

 いいねいいね。仕事では誰も褒めてくれないので、ここで自己肯定感を高めていきます。これで終わりかな?

▲いや、まだいける。

 お気に入りの塗料、シタデルドライのライザラストで全体的にドライブラシ。アカサビが更に進行。

▲まだ終わらんよ!

 今度はクレオスのウェザリングカラー、フェイスグリーンの原液をジャバラのスキマに流し込む。キャップに同社の接着剤用筆(別売)をつけると便利。

▲さらに、2~3倍にうすめたフェイスグリーンを全体的にバシャっと筆塗り。どう見てもコケです。ありがとうございます。
▲いよいよ草を生やすぞwwwwww

 鉄道模型でおなじみKATOから販売されている「草はらスターターセット」と木工用ボンドを用意。「しげしげふかゆき」ボトル?いいえ、それは「はんもしんせつ」ボトルです。これがなかなかの優れもの。

▲まずはボンドを塗るんだね。
▲どっせい!!とにかく振る。なんと静電気で草がフワッとするのです。
▲ボフッと振りかけよう。Saltbae(塩を振る姿がセクシーなドバイのステーキ職人)方式でもOK。
▲ここで唐突にシタデルのミッドランドタフトが颯爽登場。大小の草に粘着テープがついており、シートから剥がしてくっつけるだけで雑草が出現する便利アイテム。
▲翌日、木工ボンドが乾いたらくっつけよう。
▲均等に配置するのではなく、偏った場所に配置するのがコツですね。
▲最後に頑張ってキツネリスを筆塗り。
▲キツネリスを肩に乗せ、粘性の瞬間接着剤で固定しました。
▲もう、ゴールしてもいいよね?次の工程が思いつかなくなったところで完成!

 あーイイっすね!自画自賛しよう。カタチはシンプルですが、表面の情報量の多さによって深みがでたんじゃないでしょうか。満足です。これで月曜からの仕事も頑張れそうっす。

▲嬉しくなって朝6時から裏の空き地で写真を撮ってみる31歳児。
▲最終的には本棚上の空き地に配置。ここで実際に風化していく宿命かもしれません。

 プラモデル作りに必要なのは技術やセンスではありません。道具とその使い方を知っているかどうかです。ニッパーってどうやって使うの?接着剤ってどうやって使うの?という疑問をクリアするところから始まり、その知識、体験が積み重なり引き出しが増えることで、作品の世界観を広げるアイデアの源となります。SNS上で投稿される上手いモデラーの模型はいきなり🚀超絶作品が出来上がってるように見えますが、ほとんどが簡単な作業の積み重ねで出来たものです。特にウェザリングはキレイに塗装する必要がないので、適切な道具さえ使えば大体成功します。

▲近年は便利なマテリアルが各社よりたくさん出てきており、それを少しずつ知ることで確実に表現の幅が広がっていくはずです。

 そして最後に、道具は使わなくても手元に置いておけばいつか「お、あれが使えるかな?」といったヒラメキが生まれるきっかけになります。なので道具、気になったら「買い」がオススメです。買い物はストレス発散にもなりますからね。
 セールスマン的に言うと「ココロのスキマ、お埋めします」というやつです。あれ?駄目なやつじゃん!それでは。

■ファインモールド 天空の城ラピュタ ロボット兵 園丁Ver. FG5 1/20スケールプラモデル

■KATO 繁茂 (はんも)・深雪 (しんせつ)ボトル 24-406

ハイパーアジア
ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。オタクとプラモデルの関係性を哲学するのが趣味。noteではオタクによるオタクの為のプラモデル感想文を執筆中。

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