皆さんは、せっかちでしょうか。それとものんびりおおらかなタイプでしょうか。
なんて質問をする、私は超せっかち。
買い物だって洋服だったら着て帰るし、靴だったら履いて帰る、時計だったら着けて帰る。模型だって、買ったらすぐ作りたいし、すぐに完成させたい。
とにかく早く早く早く。一体何を急いでいるのか……。
週末の限られた時間、模型以外の趣味もあるし、楽しいことはできるだけたくさん味わいたい!と思っているけど、そうはいかないのが模型作り。
接着剤でしっかり固定、塗料はよくかき混ぜて。塗装が終わったらよく乾かして……。デカールは水につけた後はしばらく放置。
しっかり!よく!しばらく!この時間を我慢できずに何度遠回りしたことか。そして、これ時間をかけることに越したことがなかったりすることがほとんどなのも、困った話。

そんな私を救ってくれたものは時計。デスクトップタイプの素朴なやつ。おすすめはデジタルタイプで秒数表示のあるものです。
どう救われたかを書くまでもないような気がしますが、接着剤をつけたパーツを指で固定するときに、ふと目をやります。10秒……。
ハイグレード模型用セメダインは2、3分放置してから取り付け。なるほど、今は33分だから35分まで放っておくか。塗料をかき混ぜながら30秒、デカールを水につけながら数秒。
時計を見ては、数える。待つ。それの繰り返し。

そういうことをしているとですね、これは便利だと思います。もちろん現代風にスマホを使って測ってもいいんですけどね、チラッと目をやれば
「見てますよ……あなたの模型製作」と言わんばかりに時を刻んでこちらを見守ってくれています。
こうして見守ってもらうとよくわかります。私、スピード出し過ぎだったんだなって。こういう作業工程における待ち時間って、信号みたいなもので信号が変わる前に次、次、と進んでしまうと、うまくいっている間は良いんですけどいつか事故ります。接着剤が糸引いたり、塗装面に指紋がついたり、デカールが裂けたり。

そう思うと模型作りにおける時計、本当に最高の相棒です。
待つことで減るミスの数、そしてたどり着くは最高の完成。
模型の安全運転に時計を一つ、作業スペースの手元に置くととても良いと思います。
ちなみに私、先日塗料を混ぜている間、頭の中で30秒数えていましたが、チラッと時計を見たらまだ10秒しか経っていませんでした(塗料は本当によく混ぜた方がムラなく、綺麗に塗れます……)。
プラモ作りに時計。一見関係ないようですが、作業の速度を定量的に計測することで、プラモ作りの精度は一気に向上すると思うのです。