【特集】「水性塗料筆塗り」で日本機プラモを楽しむ記事まとめ! ハセガワ 1/72 雷電

 匂いが少なくてリビングなどでも塗装できる「水性塗料の筆塗り」は、クーラーをつけた涼しい部屋でも楽しめる夏のプラモにぴったりの楽しみ方です。そして1/72スケールの日本の飛行機はサイズもコンパクトで筆塗りとの相性も抜群。ハセガワのとってもリーズナブルな価格で長い間愛されるベストセラー「1/72 三菱 J2M3 局地戦闘機 雷電 21型」を題材に水性塗料筆塗りの準備から完成までまとめてみました。ぜひこの記事リンクを辿りながら、水性塗料の筆塗りを楽しんでみてください!

▲いきなりスミ入れ? 塗料が入りにくいディテール部分にスミ入れを済ませておくことで、無駄な厚塗りを防止できます

 筆塗りでちょっと怖いのがついつい厚塗りしてしまうこと。この厚化粧の原因の一つとして、モールドなどの凹んだ部分にガンガン塗料を塗り込もうとして、周りの部分もどんどん厚くなっていくことがあげられます。それを防止するのが先にスミ入れで影を描いてしまう方法です。僕は紫系を流すことが多いですが、ジャーマングレーや、ダークブラウンを流すとさらに強い陰影になります。拭き取りをあえて粗くして全体に塗料を残した状態から塗装しても面白い表情になりますよ。完全に影色の塗料が乾燥したら、いざ上塗りです! あと水性塗料筆塗りにおける透明の魔法サフ「水性プレミアムトップコート つや消し」も紹介しているのでそちらも合わせてぜひ。

▲タミヤアクリルにほんの少量のクリヤーを入れるだけで滑らかな仕上がりになります

 国内で最も手に入りやすい水性塗料の一つ「タミヤアクリル」を主に使用して塗っていきます。タミヤアクリルは「つや消し」と「光沢」の2種類ありまして、塗料の前に振られているアルファベットの「XF」がつや消しで「X」が光沢になります。筆塗りにおいてはXFのつや消しの方ががっちり定着するのでおすすめです。ツヤを出したい場合は最後にトップコートの光沢を吹けば問題ないです。ただ、このつや消しが非常に強いので、塗り重ねていくとガサガサになっていく弱点もあります。それを緩和してくれるのが、同じタミヤアクリルの中にラインナップされている「クリヤー」系のカラーです。これを少量入れるだけで一気に半ツヤになり、絶妙なツヤ感がある塗面になります。クリヤーをたくさん入れると薄まって塗りにくくなりますので注意してください。また、模型にはプレミアムトップコートつや消しを吹いておくと、薄い塗料でもしっかり定着します。

▲タミヤアクリルのフラットイエローは最も手に入りやすい隠蔽力の強い黄色塗料の一つ
 

 日本の飛行機の翼にある「黄色の識別帯」。デカールが付いているキットもあれば付いてないものもあります。ハセガワの1/72 雷電はついていません。このような時に水性塗料の筆塗りでおすすめなのがタミヤアクリルのフラットイエロー。隠蔽力もあり、2回塗ればしっかり発色します。

▲塗料がはみ出したところを修正します!
 塗装がはみ出しちゃった時の修正方法「リタッチ」。水性塗料筆塗り最大の利点は「リタッチのしやすさ」にあります。はみ出しても慌てずに完全乾燥するのを待てば、水性塗料ならサクッとリタッチできるのです。その理由を解説です。
▲キャノピー筆塗りも怖くない!
 キャノピーは、はみ出しの絶好のポイント。はみ出さない奴がすごい。俺なんて極細の筆でもはみ出すからね。ワイルドだろう〜。でもね、それははみ出してもなんとかなる方法を知っているから。塗料の特性を知れば、全く怖くないんです。
▲クリアーは缶スプレーだけじゃない! 筆塗りでも有効です
 色味によるグラデーションの変化だけでなく、ツヤの変化で質感を変えて楽しむことができる「透明筆塗り」をご紹介! デカールを貼る前の下地準備にも便利ですよ。
▲デカールが破けたり、かけたりしてしまった時の応急処置にも水性塗料は威力を発揮します

 デカールの小さなカケや、ヒビ割れなどは上から塗料で塗ってしまえば大丈夫! さらに水性塗料ならデカールを溶かしてしまう危険も少ないです。デカールのリタッチは水性塗料にお任せあれです。

▲完成!! 最後の仕上げはウェザリングカラーのグランドブラウンとガイアノーツのストレーキング筆で決まりっす!
 GSIクレオスのウェザリングカラーとガイアノーツのストレーキング筆の相性は抜群。この相棒がいれば、筆塗りの最終仕上げはバッチリ! 筆ムラや筆塗りトップコートの表面をいい感じにまとめてくれますよ。

 筆塗りは途中の状態だとフワフワした仕上がりで、作業中も不安かもしれません。でもデカールを貼ったあたりから、急激にカチッとまとまってきます。そして最後の仕上げでさらにまとまった時、「今回も楽しいプラモだったな〜」って思えると思います。自分がよくできた!と思えばプラモは楽しいよね。水性塗料筆塗り、ぜひ楽しんでみてください。

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フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。