筆を模型に置いた瞬間はみ出しているスタイルのフミテシことハミテシです。塗料がはみ出るくらいでは警察に捕まらないのでどんどんハミハミしていきましょう。キャノピーなんてはみ出しの絶好のポイント。はみ出さない奴がすごい。俺なんて極細の筆でもはみ出すからね。ワイルドだろう〜。でもね、それははみ出してもなんとかなる方法を知っているから。塗料の特性を知れば、全く怖くないんですよ。
キャノピーを塗る時、本体色を塗る前に「黒」をまず塗っておくと、内側からチラリと見える枠の透けがなくなり見映えがぐ〜〜んとアップします。
そしてこの黒におすすめなのがエマルジョン系の水性塗料です。その大ボスがシタデルカラーになります。エマルジョン系はプラを溶かさずにボンドのように表面に乗ります。実は水性ホビーカラーやタミヤアクリルはほんの少しだけプラを溶かして定着しています。ですのでエマルジョン系の塗料を直塗りした部分は、ツマヨウジなどでコリコリするといい感じに剥がれるのです。この特性を活かします。つまり、はみ出しがレスキュー隊の救助マットのような役割になるのです。
シタデルカラーで主に塗装するウォーハンマーの飛行機などもこの方法が使用されており、ウォーハンマーストア(ウォーハンマーを展開するメーカー・ゲームズワークショップの直営店)のスタッフさんに教えてもらいました。それ以降、筆塗りでキャノピー塗装する時はこの方法でいつも楽しんでいます。ぜひアバドンブラックの救助マットを手に入れて、お気軽にキャノピー筆塗りを楽しんでください。それでは!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)