日本の夏!「水性塗料筆塗り」の夏! /涼しい部屋で今日はプラモの影を塗る。

▲夏の湿度で缶スプレーやエアブラシ塗装は大変。窓を開けると暑い。そんな時こそ水性塗料の筆塗りだ!

 暑い。俺の部屋にはエアコンが無い。エアコンがあるのはリビングだけ。そんな状況じゃ缶スプレー塗装やエアブラシ塗装も厳しい〜〜。窓開けると「モスキート」がどこからかやってくる。怖い! おしまいだ! 暑くなった頭で冷静さを失ったところに一筋の光。「水性塗料の筆塗り」ですよ。僕の他にも夏の暑さや家電環境で悩んでいる人、いると思います。ぜひこの機会に「夏にぴったりの水性塗料筆塗り」でちょっと遊んでいって欲しいな〜。水性塗料を使ったことない人は、この夏にこの水性塗料の特性を知ると、ラッカー塗料と併用してさらにプラモの塗りが快適になりますよ。マスキングとか減るんじゃないかな? 

▲お題はハセガワのとってもお買い得でかっこいい「1/72 雷電」。組み立ては30〜40分で終わりますよ。プラのツヤもテカテカの光沢です

 筆塗りの不快な思いベスト10に入るのが「塗料の乗り」。薄めすぎて弾かれたり、弾かれるのが怖くて濃いめにぼてっと塗ってしまったり。これ、塗料をコントロールするよりも塗る場所のツヤをコントロールした方が失敗しません。筆塗りする場所にnippper激推しの透明サーフェイサーとも言える存在「プレミアムトップコート つや消し」を吹くんです。「つや消し」状態は表面が目に見えない細かな凹凸ができます。そこに塗料がしっかりと食い込むので、一気に塗料の乗りが良くなります! まじで劇的に塗りやすくなりますよ。

▲プレミアムトップコートは水性。匂いもマイルド。これを吹き付ける時だけはお外に出ましょう

 プレミアムトップコートの特徴として湿度に強いというのがあります。塗面がボソボソになりにくいです。また空気中の水分と結合して起こる「白化現象」(塗った面が白く霞んだ様になります)がもし起きても、今回の使い方はあくまで下地塗料として使用しているので、上から筆塗りしてしまえば何の問題もありません。

▲プレミアムトップコートつや消しは、シルクの様なサラサラしたつや消しになります。一番最初の雷電のテカテカが一気に無くなりました

 そしてここからが今、僕の筆塗りマイブームテクです。先に墨入れをしてしまいます。勝手に「先き墨」と読んでいます。これまでついつい自分の癖でモールドにもしっかり筆塗りしようとしていて、それが原因で厚塗りになったりしていました。

 そこで先に墨を流してしまえば、塗料がモールドの表面だけに乗っていても、モールドには先に影色がしっかりと入っているので塗り残しなどが気になりません。さらにこの方法は綿棒などで墨を消した時に、表面にも薄いレイヤーがかかるので、上塗りした塗料にも下地の影響で表情が出るんです。

▲お気に入りはウェザリングカラーのレイヤーバイオレット。いい感じの影と、上塗りした塗料に陰影を与えてくれます。ウェザリングカラーにはGSIクレオスの接着剤筆を装着できます。着けると一気に快適になりますのでマストバイです!
▲ウェザリングカラーの専用うすめ液を含ませた綿棒で、モールド以外の余分な塗料を拭います。この時、余分な塗料がうす〜く広がって、プラがうっすら影色に染まります
▲バーン! つや消しによる下地と影色の準備ができました。この状態もかっこいいね〜

 この「先き墨」ですが、ジャーマングレーや、ダークブラウンを流すとさらに強い陰影になります。拭き取りをあえて粗くして全体に塗料を残した状態から塗装しても面白い表情になります。完全に影色の塗料が乾燥したら、いざ上塗りです! 楽しい楽しい筆塗りの始まりだ〜。それではまたね。

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フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。