裁縫箱のあいつは女性フィギュア最高のステージ

 ハセガワの1/24 50’sアメリカンガールズ、素晴らしい雰囲気と好みの女性の自ずと仕上がる美しさが最高なんですけど、自立しないんですよね。台座をどうしようかなってずっと悩んでいて、一番良さそうなのは木。木製キューブは百均でも売っていますし、ホームセンターで買えばしっかりと直角が出ているものがあるので、これはこれでナイス。とはいうものの、高さが出すぎるのでカーモデルと一緒に飾るのは難しい。まとめてビネットにしてしまえば良いのだけど、それはそれで限られた空間に閉ざされた世界になってしまうのが少し寂しい。

 模型屋でプラ板を買ってサークルカッターで切り取って台座にしようかと思ったけど、なんだか気分がわかない。台座というよりはスタンドというか。なんかもっとこう、良いものはないのか?と悩みながら鐘ヶ淵のフィボナッチ紳士洋品店にオーダーしたジャケットを取りに行った。ジャケットに袖を通し、仕上がりに納得して袖や前立てのボタンを撫でて、このナットボタンがいいんだよなー、なんて思っていたら「ああ、これか」とすぐに閃く。

 帰宅してすぐ、裁縫箱を開けてジャラジャラと溜まったボタンから具合のいいものを取り出してハイグレードセメダインで接着する。もともと自立しないので、安定させるために左右から木材で挟んで定着するまで放置しておく。

 出来上がると、なんだかとてもかわいくなった。ボタンが原器となって女の子の小ささが強調されたし、レトロな服装の雰囲気とボタンの風合いがぴったりだ。思いもよらぬ可愛さはカーモデルの添え物ではなく、単体で主役を張れる看板女優といえるもの。日常に溢れながらもなんとなく台座になりそうなもの、もっとありそうですね。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。