日本の夏!「水性塗料筆塗り」の夏!/タミヤアクリルの神の雫塗り。

▲前回の記事で透明サフとも言える「水性プレミアムトップコート つや消し」を吹いて、さらに最初にモールドにスミ入れしてしまう「先スミ」までしました。今回は裏面と上面の基本塗装に行きます!
▲30分でここまでいけます! 筆塗りは楽しいですよ〜

 暑さと湿気で缶スプレー塗装やエアブラシ塗装はなかなか大変。そんな時にぴったりな「水性塗料の筆塗り」。今回は国内でも最も手に入りやすい水性塗料の一つ「タミヤアクリル」を主に使用して塗っていきます。

タミヤアクリルはつや消しと光沢の2種類ありまして、塗料の前に振られているアルファベットの「XF」がつや消しで「X」が光沢になります。筆塗りにおいてはXFのつや消しの方ががっちり定着するのでおすすめです。ツヤを出したい場合は最後にトップコートの光沢を吹けば問題ないです。ただ、このつや消しが非常に強いので、塗り重ねていくとガサガサになっていく弱点もあります。それを緩和してくれるのが、同じタミヤアクリルの中にラインナップされている「クリヤー」系のカラーです。これを少量入れるだけで一気に半ツヤになり、絶妙なツヤ感がある塗面になります。クリヤーを少量しか入れないのと、すでに模型にはプレミアムトップコートつや消しを吹いているので、薄い塗料でもしっかり定着します。

▲クリヤーやうすめ液を入れた塗料でも、弾かれることなく染まるように色が乗ります
▲タミヤアクリルの強力なつや消しをクリアーを少量入れることで中和。半ツヤになってがさつきも無い色気ある雰囲気になります。ぜひこちらの記事を合わせて読んで欲しいです。
▲下面は明灰白色にクリヤーをほんの少量入れて塗ります
▲明灰白色1:クリヤー0.5位の感じです。クリヤーはタミヤの撹拌棒で2滴入れました
▲筆塗りに限らず塗装で超大事なことがよ〜〜く混ぜること。均一に混ぜないと塗料本来の性能が発揮できなかったり、色味が本来の色と異なったりします。調色する時も同じです
▲持っていると便利なのがタミヤアクリル用のペイントリターダー。塗料の乾燥を遅らせて伸びを良くし、塗りやすくしてくれます

 いきなり塗料を塗る前に、この2点をやっておくととても塗りやすくなります。

▲筆には使用する塗料用の溶剤を染み込ませます。タミヤアクリルなら、アクリル塗料溶剤を使用します。溶剤を染み込ませることで、筆から塗料が出ていきやすくなり、筆が引っかかるようなことが減ります

▲筆に塗料を含ませたら、いきなり模型に塗るのではなく、キッチンペーパーなどに筆先をワンバウンドさせましょう。筆先には思ったよりも大量に塗料が付いています。このワンバウンドで筆先の塗料の量を調整することで、模型に塗った時にぼてっと塗料が乗ってしまうのを防ぐことができます
▲プレミアムトップコートつや消しの効果によって、薄めにした明灰白色も弾かれることなくがっちり乗ります。すごく気持ちが良いです
▲前から後ろへと筆を動かして全体を1回塗った状態。しっかり塗料が定着しています。また「先スミ」の効果ですでにモールドに影が入っています
▲筆塗りにはあると絶対に便利なドライヤー

 筆塗りのポイントとして、「塗った場所が完全に乾いたら塗り重ねる」というのがあります。半乾きの上に塗ると塗料が剥がれて汚くなるからです。タミヤアクリルは完全乾燥すると、上から再度アクリル塗料を塗っても下の塗料が溶けづらいという性質があります。ですので、完全乾燥した上から塗ることでより綺麗な塗面を得ることができます。ただ、待つのはしんどいもの。そんな時はドライヤーです。優しい温風や冷風を使い分けてスピーディーに乾燥させちゃいましょう。

▲2回塗ればもうOKな仕上がり。クリヤーによって明灰白色も半ツヤになっているので、ガサガサしていません
▲僕は日本機にはディープグリーンとクリヤーグリーンの組み合わせが好きです

 日本機の緑を塗る時は上の写真の組み合わせをよくやります。ディープグリーンはその名の通り暗めのグリーンなのですが、これにクリヤーグリーンを混ぜると、明るい方向に立ち上がりながら緑の色味も加わります。「白」を加えてないので濁りもなくグリーンの彩度が落ちることはありません。

▲筆ムラは気にしない! どんどん塗りましょ

 よく「縦に塗ったら次は横に塗りましょう」と筆塗りで言われていますが、気にしなくていいです。今回僕は、飛行機が飛ぶ方向を意識して、ほとんど前から後ろにしか筆を動かしていません。それでいい感じになります。完全乾燥したら塗り重ねる。それだけ守れば、どんなふうに筆を動かしても雰囲気ある仕上がりになってくれます。

▲このぐらいで止めておきます。この後にまだまだいろんな塗料を塗り重ねますので

僕の場合は今回のようなメインカラーとなる部分は2度塗りくらいで一旦フィニッシュします。筆目とかバリバリにあってOKです。それはこの後ウェザリングしたり、グラデーション的な塗りをしたりするのでさらに塗料が塗り重なっていきます。基本塗装の段階はお化粧の基礎化粧パート。まさに土台を作る段階としています。さぁここから一気に雰囲気良くしていくので、次回もお楽しみにね。またね〜。

▲この記事で使用しているキットと主なマテリアルです
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フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。