

世界観を調べようにも他の創作物よりも情報が少なく、どこかドライな事実のみが並ぶウェブサイトを見かけることが多い。それよりも楽しく塗装したであろうたくさんの完成画像が印象に残る。これが私の抱く『マシーネンクリーガー』へのイメージだ。そんなマシーネンクリーガーの中でも、フリーゲは乗り手が窓越しに外の世界を直視するスタイルのメカだ。「中の人が見える」というだけでフィギュアのようでロボのようでもあるというたたずまいになるのが不思議だ。人間と機械がまじりあった見た目で「パワードスーツ」という言葉がぴったりだと思う。現実世界のパワーアシストスーツの延長線上に存在しそうだ。
ただ、これで宇宙に飛び出すことをイメージすると、窓が割れたらどうしようと不安になる。ましてや偵察に向かうのかと思うと不安な気持ちはさらに高まるが、何もなければ宇宙を直視できるワクワク感があるし、カメラを介するよりも故障の可能性も少なく、自分の目で見ているからこそ、気づけることがあるような気もする。

プラモデルとしては接着剤不要とアナウンスされているが、接着剤を使った方が早く確実に作り込めた。特に、嵌め合わせるパーツへ力をどう入れるかの要領がつかめない部分はピンを短く切ったり、穴にニッパーで切り込みを入れて、パーツを合わせてから流し込み接着剤で貼ってしまうのが楽だった。また、手のような小さなパーツは嵌め込むだけでなく接着してしまったほうがあとでバラバラになりにくいとも思った。
とはいうものの、塗装の後に取り付けたいと思ったクリアパーツや胸から上のみのパイロットが気軽に取り付けられるのは接着剤不要のプラモデルならではの良さ。ここは貼りたい、ここは貼らなくていいと自由に判断できるのはありがたい。

関連書籍を集めることでもっとマシーネンクリーガーの世界観に親しみを持つことも楽しみ方の一つだと思う。ただ、このままの距離感で断片的な情報を浴びる程度にとどまることで、思わず塗りたくなる手ごろなサイズ感のSFメカのプラモデルという付き合い方ができると感じている。
どう動くのか想像が膨らむ背中の二枚のブレードはうさぎの耳みたいで、方向をくるくる変えるとフリーゲに表情がつくような感じがして楽しい。ここも接着剤不要だからこそ遊べる部分で、どんな姿で動いているのか想像が広がる魅力的な箇所だと思う。