
マシーネンクリーガーのパワードスーツを作るのは何度目だろうか。愛好家とまではいかないが、結構な数を作って塗ってきた。いつも同じところで「かっこいいな」と思うし、同じような組み立てミスをして同じところで悩む。コックピット周りの組み立てが面白いというのも含めて、全部が「いつものできごと」になっている割に「ここがすごいんだよな」と思う。

作る側として慣れきってしまっているのに、唯一無二だと感じる。戦車などのスケールモデルを「背が低く幅が広い」と評するなら、マシーネンは幅が狭く背が高い。新しいプラモはディテールの多さや細かさで良さをアピールするが、曲線と重厚感でこちらの気を引くメカは少ない。

組み立てた時期が定かではないファイアボールSGを塗装することにした。サーフェイサーで全体を黒くしてから塗るのがいつもの手順だったのだけども、今回はふと思い立って、色付きのジェッソで下地を塗装した。当然、筆ムラはしっかり出る。ただ、それがプラスチックの色と相まって、二色の複雑な下地の層になって、これがとても良かった。

サーフェイサーで黒くつぶしていたのは、下地にプラスチックの色が残るのが嫌だったからだ。しかし、筆塗のジェッソみたいに「残る前提」でやると、そうでもないというか、むしろこの後の塗装で「厚塗りをしすぎると、この下地の雰囲気が消えるぞ」と、大事にしたい気持ちになる。プラスチックの色を生かしたまま塗装が始まるから、今までとは全然違うステップを踏んでいる感じもあって、新鮮だったし、装甲の裏のプラスチックの色も気にならなかった。

水性塗料のファレホで全体を仕上げていく途中で、U-35という透明度の高い絵の具を使うことにした。タッチも残るし、色のフィルターをきれいに全体にかけると鮮やかさも増すので、とても楽しい。この塗り方は初めてだったけど、かなり良い仕上がりになった。
変わったことや新しいことをやってみようと思うと、それを受け入れてくれる良さがマシーネンにはある。曲面の豊かさや程よい凹凸に塗る気持ち良さがあるんだと思う。変わった俺を受け止めてくれる、変わらないメカがマシーネン。慣れきったプラモデルの上で過程の差を味わうのはとても楽しかった。