

宇宙からの侵略者と人類の攻防を描く中国SF小説の傑作『三体』。実写版ドラマがWOWOWで既に始まり、NETFLIX版も24年1月に控えています。第一部、第二部上下巻、第三部上下巻、合計五冊(外伝を含めれば七冊!)のヘヴィな超大作ですが、今から読めばまだ間に合います。侵略に備えるのです。ちなみに青い恐竜はスペースX社の宇宙船に搭乗した実績をもつ宇宙ぬいぐるみ(と同じもの)です。
大ベストセラーですから先人が無数の感想を書いていますので、ここでは割愛します。「読んだ私に宇宙ブームが来るぐらい」とだけ言いましょう。宇宙のニュースが俄然気になりました。宇宙雑誌を読んで、宇宙プラネタリウムを見に行きました。宇宙プラモも欲しい!

大きく広げた2本の爪。ウェーブの「スペース ポッド クラブ03」です。未来の宇宙工事用の建機をイメージしたオリジナルSFメカ、カニのような姿だから「クラブ」です。宇宙ものプラモといえば、ロボットアニメ系がたくさんありますが、「三体」とは雰囲気が違います。実在のロケットなどもありますがもう少し未来感が欲しい。本キット、宇宙空間を前提にしているのですが、現代の建機の延長線上にありそうで、スタイリッシュ過ぎない絶妙に未来なデザインです。製造元はKEIKOという中国メーカー、これも中国SFにぴったりです。背景作品が無いからこそ「三体」の世界にいたかも、と想像できちゃいます。

建機といえば……なオレンジ色のプラスチック。少し白っぽく、退色している雰囲気もあります。大気が無い宇宙は太陽光が強烈なせいでしょう。タグの「小慧子」の文字がエキゾチックです。

オレンジのパイロットは宇宙服を着て、本機が宇宙土木メカなことを主張しています。操縦桿と腕が一体になっていて、絶対に離さないというプロ意識も感じます。

密度を感じる力強いディテールはスミ入れがきっと楽しいです。グレーのパーツは全体的に細かいシボが入っていて鋳造なのかと想像できます。

じつは成型色違いの2個入りセットです。2個目はクリーンな青緑。カニ×建機×青緑といえば実際に前田製作所のかにクレーンがありますね。カニってメカと相性がいいのかも。この青緑は限定再生産版だけのようで、通常版はオレンジとクリアオレンジのセットですが、スケルトンも素敵だと思います。

説明書によると愛称は”工事カニ、カニちゃん、大将カニ”です。未来ではこのようなメカがとても身近な存在なのでしょう。「三体」劇中では侵略者に対抗するため宇宙進出が急務となります。人類を救うのはワンオフのスーパーマシンだけではありません。たくさんのカニちゃんの活躍があってこそ宇宙船や宇宙基地が実現できるのです。 がんばれカニちゃん! 君も人類の希望なのだ!