「ショベルグリーン」でどんなプラモデルも建機に/コマツG40とTAMOTUで試した件

 モデルカステンカラーの「働く車両」向けシリーズ、その新色となる『ショベルグリーン』が発売されました。家業が建築系ゆえに自家用の建機、それもショベルグリーンな建機を毎日さわっている自分なので「オレが確かめなくてどうする!?」と手にしてみました。まず、結論。コレを塗ったらどんなプラモもたちまち建機です。

ショベルグリーン(モデルカステン オンラインストア)

 余談ですが実際の建機に用いられるグリーンの色彩には決まりがあるわけでもなく、建機メーカー各社で微妙に違いがあります。機種によってはグリーンが設定されていない年式やモデルがあったり、コベルコ建機㈱のようにコーポレートカラーになっているものもあれば、かにクレーンのようにモデル指定色になっているものもあります。なのでこの新色の色彩は共通認識としての建機グリーンではないかと受け止めています。そう、イマジナリー・建機グリーン。

 今回、ショベルグリーンを試すテストピースを紹介します。まずはタミヤ1/48MM『日本海軍 コマツG40 』です。戦前より活躍したブルドーザーの始祖。小さいながら機械遺産としての趣が再現されている良キット。もうひとつは壽屋 MARUTTOYS『TAMOTU』です。問答無用なキュートさ溢れる架空のメカ。様々な作業をこなす汎用メンテナンスロボットという設定だそうです。どちらもプラ成形色のまんまでも満足できるナイスなルック。でも、塗っちゃいます。

 サッとエアブラシでベタ塗り。隠蔽力が強い塗料なので建機なグリーンがたちまち立ち上がります。どうですかこの抗いようのない建機感!? コマツG40は現代の工事現場で稼働していても違和感なさそうな雰囲気に。一方、TAMOTUはキット付属のトラ柄水転写デカールがジャストすぎ。ワークアームのリアルみがスゴい。

 ショベルグリーンを筆塗りでも試してみました。ワンポイント塗装なら瓶生で調子よい濃度です。みるみる発色していきます。ラッカー系塗料なので乾燥も早い。なので筆ムラに注意。広い面を塗るのであればリターダーを足し、乾燥を遅らせて筆ムラを防ぎましょう。どうあれ、隠蔽力が強くて使い勝手のよいショベルグリーンです。これではどんなプラモデルも建機にしたくなってしまう!

 最後に、TAMOTUというプラモデルについてのウレしさを紹介させてください。ランナーが4色で色分けされているので、パチ組で設定に近いカラーリングになります。加えてこのキットにおいては外装パーツのランナーが「うすみどり」と「らいとあいぼりー」の2種が入っています。なのでショベルグリーンで建機になったTAMOTUを、オリジナルカラーに換装しなおす事も可能。なんならもう1組、外装パーツを好きな色に全塗装しても良いわけです。

 今回、ショベルグリーンが調子よかったので、次の機会には同じくモデルカステンから発売されている建機なオレンジ『パワーオレンジ』を試してみたいですね。

 それでは以上、あなたもショベルグリーンでプラモを建機にしちゃいましょう! エンジョイ!

ショベルグリーン(モデルカステン オンラインストア)

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ダテツヨシ

「つくる」をテーマに、世間話をしています。