かにクレーンを組み立てろ/イロチの模型を組み合わせればカラバリも作り放題だ!

 かぱり……。「カプセル模型コレクション かにクレーン」だ。最近はカプセルトイに組み立てキットが入っているから油断ならない。中に入っていたのは丸いランナーが6枚と、カット済のパーツが2つ。

 素材はABS。ニッパーを使わずとも、パーツを手でもぎ取ることができるようにワクとパーツは点で接している。もっちりとした触感の樹脂はどこか懐かしい。接着剤や塗料はなくても組み上がるけど、もし使いたければABS用のものを用意しよう。「とりあえずカタチを見たい!」という場合は本能の赴くままに指でもいでガンガン組み立てれば良い。

 組み立て工程はものすごく練り込まれていて、着実で頑強。パーツがポロポロ落ちることもないし、なにより人類は「かにクレーン」の模型を組んだことがないので、ドラスティックに形状が出来上がっていく工程に興奮してしまう。そう、わりとこれはカタルシスが得られる模型なのだ。

▲脚は展開状態と収納状態を選択可能ヨシ!

 ちなみに「かにクレーン」というのは前田製作所が製造している小型のクレーンで、アウトリガー(転倒防止用の脚)が自在に動くのが特徴。狭いところでもコンパクトなクローラーで小回りが効き、作業時はしっかり踏ん張ることができる局地戦用のマシンなのだ。しかも使う場所に合わせていくつかのサイズで展開されている。模型化されたのはリモコンで動かすタイプなので、人間が搭乗する部分がない。パッと見、無人機みたいで自律して動きそうなのがまたSFチックな印象。

 模型ではブームの起伏と回転が可動ギミックとなっており、アウトリガーは展開状態or格納状態の2択。スケールはおよそ1/48とのこと。

前田製作所/かにクレーンの製品紹介ページ

▲ジーッ……。
▲イヤーッ!グワーッ!
▲メンデル!

 カプセルは全部で5種。マエダパークグリーン、マエダライトグリーン、イエロー、ピンク、グレーの5色のプラスチックがランダムに出現するのでパーツを組み合わせれば上の写真みたいに実機の色に寄せることができる。もちろん、もっとランダムに組み合わせてもいいし、ファンシーな「かにクレーン」を錬成することも可能だ。

 色違いでまったく同じカタチのプラモがあるというのはたいへん素晴らしいこと。だって組み合わせを変えるだけでカラーリングの妙を味わうことができてしまうのだ。塗装で得られる楽しさと同種の快楽物質が、気分な組み換え遊びで手に入れられるのは最高。世の中もっと「色違いのプラモ」があふれると、いろいろ楽しいことになりそうだよね。

 残りの3色もなかなか強烈!とはいえ、(色味のちょっとした差こそあれ)全部実機が存在するカラーリングなのだとか。組み換えも楽しそうだし、キャラクターとのマリアージュを楽しんでもいいし、ミリタリーな感じにしても楽しそうなこのかにクレーン、カプセルトイなので出会いは唐突。出先で見つけたらマストで回して即ゲットするに限ります。そうそう、1/20のガチンコなプラモデルも発売予定ですので、下にリンク貼っておきますね。そんじゃまた。

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。