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レビュー/『宇宙からのメッセージ』リアべスペシャルの40年ぶりプラモデル化に万歳!

 1978年『スターウォーズ』第1作のブームの中制作された東映映画「宇宙からのメッセージ」。その特撮部分を一部流用したテレビシリーズ「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」も放映。一般的にはマイナーなこの2作に共通するメインメカが今回の主役「リアベ・スペシャル」です。

 ひおあきら先生がデザインしたこのアシンメトリーな宇宙船は、本体のアームを展開、台形の「コメットファイヤー」(写真左)と矢のような「ギャラクシーランナー」(写真右)と言うシルエットの異なる2機と分離合体する、知る人ぞ知る名メカニックでした。

 放映時バンダイから発売されたプラモデルは繊細で魅力的な出来映えでしたが、テレビや映画に登場した姿とは少し違っていました。だからこそファンは自分なりに手を加えて“画面の中のリアベ・スペシャル”を目指していたのです。
 その後塗装済み完成品やガレージキットも発売されたものの、プラモデルとして正確なリアベ・スペシャルは待ち望まれており、このたび実に40年ぶりにとなるプラモデルがHMAから発売されることになりました。今回はTV版「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」仕様とのこと。

 じつは私こと聖なるおでん、本商品にアドバイザーとして協力しました。私が資料を集めて改造し、SNS上で発表した旧キットの改造作品を見て、声をかけていただいたのです。旧キット制作時の劇場版の資料に加え今回「銀河大戦」全27話のリアベ・スペシャル登場シーンから各部のディテールをリサーチした資料で制作しました。
 原型はデジタル3Dで作成されるため、フォルムのチェックバックを行い、それが終了したらディテールを指示し制作してもらう、と言う工程を続けたものの、こだわり過ぎて想定スケジュールを大幅に超過し、リリースも危ぶまれましたが、担当者の熱意でついに発売まで漕ぎつけたのです。

 繊細なディテールの細かく分割されたパーツを組んでいくことで徐々に美しいフォルムとなる様子は、宇宙船を組み立てているような錯覚も受けます。接着や合わせ目消しが必須の易しい作りではないですが、完成の喜びも大きい製品になっています。リアベ・スペシャルは劇中でも汚しが印象的で、白い基本色と細部を塗った後、ウェザリングカラーでウォッシングしたり、リアルタッチマーカーでウェザリングを加えると、生き生きと劇中のリアル感を増してきます。

 プロポーション重視のモデルであるため、本来変形する子機2機の翼は差し替えになっていたりと、改造の余地もあり、透明パーツになっている部分は、コクピットを作ったり電飾したり、なんてことも考えられます。どんな完成品がでてくるか、今から楽しみです。

 驚くべきは、リアベ・スペシャルの魅力は、映像未見でも印象に残るようで、SNSでも展示会でも必ず「このメカカッコいいですね!」と言う方が必ずいます。日本SFメカの中でも屈指の名デザインと言えるリアベ・スペシャルの魅力に、あなたも取りつかれてみてはいかがでしょうか?

聖なるおでんのプロフィール

聖なるおでん

KPOPと特撮が大好きな50代会社員。ファンドで怪獣を作ったり、今昔のプラモデルを改造したりして模型ライフを楽しんでいます。好きなものは岩のりラーメン。

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