最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

組んで、並べて、浮かべて楽しい宇宙戦艦×3のプラモデル/HMA 銀河英雄伝説 ヒューベリオン 標準型戦艦 レビュー

 西暦2024年、人類は銀河系全体へとその活動範囲広げ……はしなかったが、ついに宇宙戦艦ヒューベリオンのプラモデル化に成功した!ありがとう、HMA。OVA銀河英雄伝説のプラモ化第2弾である今回は、標準戦艦も2隻入りでナイス。これだけで艦隊になってしまうからね。しかしOVAの背表紙を模したパッケージはなんだかワクワクするし、デザイナーである加藤直之(スタジオぬえ)描き下ろしの箱絵は、冷たい宇宙空間に漂う冷たい鉄塊の「圧」がすごくて激アツ。

 さて、鮮やかなマキタブルーだ……!というのが箱を開けたまさかの第一印象だった……!単色のパーツ群を眺めた時、ふと予期せぬものを連想してしまうのが好きだ。質実剛健を求めると辿り着く色なのかもしれない。

 細部をよく見てみる。戦艦側面には星を散りばめた様な凹凸があり、へこんだ部分にもメカニカルな彫刻が詰まっていて、その周囲の枠はごくごく薄い積層構造になっているのがわかる。機能が凝縮された構造物だよということが伝わるさまざまな記号的ディティールは、あれ?こんなにヒューベリオンってカッコよかったのだっけ?と目を覚ましてくれる。

 黄緑色の標準戦艦×2を組み立てる。戦艦の左右側面をスナップ方式でパチっと貼り合わせたら、上下はフタを被せる様に乗せてから接着剤で固定する。このハイブリッド方式が実に面白かった。小さいけれど組み立てやすい。速乾の流し込み接着剤をほんの少量流し、ギュッと数秒抑えればカドのピシッとした箱になった。しかし、こんな起伏のある面白いデザインだったっけ?プラモデルを作ると発見があるなんて最高。アニメを見返したくなる。

 そしてヒューベリオンはアンテナが面白い。こちらはプラパーツと金属棒のハイブリッドだ。10本を瞬間接着剤などで取り付ける。金属棒はプラ棒より一回り細く、キリッとした仕上がりになる。

 しかしコレがなかなか曲者。とても小さくて丸いのでピンセットに力を入れすぎて部屋の彼方に吹き飛ばしてしまった。ファイエル!予備は2本。途中で2本失くした時点でコレはダメだと思い、イチかバチか指で直接つまむ方法に切り替え、緊張感の中で何とか取り付ける事が出来た。意外と手汗で指に吸着しやすかったな。

 かなり小粒なプラモデルだけれど、パリッとした仕上がりとディティールの密度も相まって、望遠レンズで巨大な戦艦を遠くから観察しているかの様な存在感がある。嬉しくなって思わずホームセンターに行き、台座にするのに(イゼルローン要塞みたいだなと思って)ミラー付きのアクリルプレートを買ってきて真鍮棒で串刺しにして浮かせてみた。宇宙だ。

ハイパーアジアのプロフィール

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

関連記事