
週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でご紹介する「花金プラモ」。今週はタミヤミリタリーミニチュアシリーズにおいて、90年代キットの傑作プラモ「イギリス巡航戦車クロムウェルMk.IV」をお届けします。四角い砲塔に四角い車体というどシンプルなデザイン。おそらく初見の方は「華が無いじゃん……ドイツ戦車に勝てるの?」ってなると思います。ご心配なく!! めっちゃ活躍する戦車なんですよ(勝てるとは言ってない)。しかも先日発売された凄いフィギュアプラモ「アメリカ歩兵偵察セット」と組み合わせたりしても良いので、今ならさらにこの戦車模型を楽しむことができます。


このクロムウェルMk.IVが発売された90年代は、名だたるドイツ戦車のリニューアルが行われてタミヤミリタリーミニチュアの盛り上がりが再燃します。当時からの模型アニキたち数人に話を聞くと、まさにガンプラのマスターグレードシリーズが立ち上がった時と同じような感覚だったと言っていました。
ドイツ軍だけでなく連合軍からもシャーマンやチャーチル、ジープが新規キットして発売されます。その流れで、今回ご紹介する「クロムウェルMk.IV」もタミヤミリタリーミニチュアシリーズにラインナップされることとなったのです。





パーツ精度はバチピタで、表面のディテールも申し分なし!! しかもパーツ数も少ないからサクサクと組み上がります。超シンプルなデザインの勝利!! と言えますね。

このキットはノルマンディー地方の生垣きを突破するために装備されたヘッジロウ(車体前面に装着されたもの)や、排気ガスの車内流入を防ぐためのノルマンディーカウルと言うダクトなど、特殊装備もセットされています。


クロムウェルは、ヨーロッパ内陸部に戦場が移って行くと、持ち前の快足(65km/h)を発揮し連合軍の大きな力となります。その後1950年に勃発した朝鮮戦争でも使用されています。
スピットファイアなどの航空機とは異なり、無骨さが前面に出ている大戦後半の英国の戦車たち。シャーマンを改造したファイアフライとかもかっこいいですが、純粋な英国戦車ってのもいいもんです。タミヤのキットは特に英国愛にあふれた模型が多いので、作っていてとても楽しいものばかり。このクロムウェルはその中でも組みやすさと組んだ後の満足度が両立したとても素晴らしいプラモなので、ぜひこの週末に作ってください!! それでは!!
