【特集】エヴァを作らずにエヴァの世界を考察する「nippper的プラモ補完計画」

▲これもわりとシン・エヴァ観たからこそ出来上がった模型(なんとなく伝わってくれ!)

すべてのエヴァンゲリオンにさようならしてしまった皆さんはもうエヴァのプラモを作らないかもしれないけど、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のそこかしこに充満していた模型的表現の数々に心動かされたんじゃないでしょうか。少なくとも俺は動かされたぜ……ということで、「エヴァそのもの」じゃなくてもエヴァを軸に着想したプラモの紹介記事をまとめておきました。読み逃しがないようチェックして、面白いのがあったら真似したり拡張したりして、写真と文章がまとまったらぜひともnippperに寄稿してください。レッツ、ネオンジェネシス!

■エヴァ色に塗っとけばだいたい補完されるんよ。

 タミヤの塗料で何故か隣同士の番号が与えられているライトグリーンとパープル。この2色の取り合わせでだいたいのものが初号機(もしくは13号機)っぽくなりますね……。当然2号機っぽいのとか8号機っぽいカラーコーディネートも可能。モチーフの選び方次第で「俺だけの文脈」みたいなものが発生するのも楽しいです。

■戦艦作って飛ばすと地球がニアサー後になるのよ。

 TV版でも新劇場版でもガンガン登場する戦艦を始めとした実在艦艇の数々。とくにシン・エヴァンゲリオンではアイオワ級が8隻も登場してとんでもないアクションを見せてくれます。机の上にペタっと置いて見えない水面を感じるウォーターラインモデルではなく、船底まで再現された戦艦のプラモ(フルハルモデル)を100倍楽しめるようになったのがシン・エヴァの最高ポイントの一つ。完成したらテグスで吊るしてカチコミましょう。めっちゃ楽しいぞ!

■エッフェル塔のプラモ、正直ナメてました!ごめん!!

 そしていま一番作りたいのがエッフェル塔のプラモデル!ディテールかなり繊細だしフィギュアと組み合わせたりするのも絶対面白い。だいたい空飛んでる戦艦とエッフェル塔並べたらいきなり文脈が発生するとか想像できませんでしたもんね。ということでエッフェル塔のプラモはフランスのエレール社から発売されております。Amazonだとやや高額になっていますが、店頭在庫が案外あるようなので、ぜひとも探してみてくださいね。

■メカトロウィーゴに瞬間、オレ味を重ねて。

 みんな大好きメカトロウィーゴがエヴァとコラボ。これをさらに濃度MAXにした作例がこちらです。「ぜろごうき」に続いて「にごうき」も発売されたのでみんな作るのじゃ。やれることはいっぱいある……。

■ガンガンズダンダン!「完成」の場所をコントロールできる上質プラモ。

 新番組『新幹線変形ロボ シンカリオン Z』が始まるのが楽しみすぎるのですが、グッスマのMODEROIDブランドで売られているシンカリオン 500 TYPE EVAのおもてなし術をレビュー。これ、所見だと「うーん、大人の事情的なコラボだな〜」とか思っていたんですが、シン・エヴァ観たあとに改めてシンカリオンのエヴァンゲリオン登場回(31話)を観るとめちゃめちゃにエモい。みなさんはなんとかして両方見てください。

 「エヴァの世界を考察」なんてタイトルを付けましたけど、考察というのは謎解きや伏線がどうしたこうしたということに限らず、あの世界がどうしてエヴァっぽく映るのかを探るというのもまた非常に重要なアクションだと思うんですよね(なにしろ模型的な作品ですし……)。庵野秀明という人がどんなものにフェティシズムを感じているのか、そして模型にするとどうしても静的な置物になってしまう無機物に対して、どんな演技をさせたのか。

 モノの大きさやカタチを改めて感じることができるという模型の機能を存分に楽しむことによって、ただ特定のシーンを再現するとかキャラクターグッズを楽しむのとは異なる「なるほど、エヴァの世界というのはこうした要素によって成り立っていたのか!」というリフレームが起こるはずです。「見たままをカタチにしたい!」のその先にある、「エヴァを見たから世界が違って見える」という遊び方ができると、慣れ親しんだプラモも新鮮な驚きを与えてくれるに違いありません。そんじゃまた!

<a href="/author/kalapattar/">からぱた</a>
からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。