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エヴァンゲリオンのプラモデルに込められた「自立できないほどの躍動感」/PLAMAXシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース レビュー!


 まずはこの頭の分割4パーツに度肝を抜かれる訳ですよ。頭部の中身をモナカで2枚貼り合わせた後にヘルメットを2枚被せるような組み立て方法。素人考えではツノとか顎とか、ついつい尖っているところを別パーツにしたくなっちゃいますけど、「ひたすら細かいパーツをくっつけてディテールを再現しよう!」ではなく、サイズなりの作りやすさにもキッチリ配慮されているということがわかります。

 庵野秀明氏の参加した、「シン・」のついた4作品が会社の枠を越えてコラボしたプロジェクトのメインビジュアルのプラモデル、マックスファクトリーの『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース。第三夜はエヴァンゲリオン初号機です。

 ……と、説明書を読み進めていると「造形とポージングを優先して作ったので自立しません」という衝撃のフレーズ。拍手ですよこれは。この設計を上げてきた人も、その提案を許可した人もみんな素晴らしい。「今回のエヴァ、かっこよくしたら立たなくなっちゃったけど良いですか?」と言われたら、僕が上司なら「いやぁなんとか立たせて欲しいなぁ~」って絶対言ってしまう。

 そんな「立たなくなっちゃったエヴァ」の要因のひとつ、下半身3パーツがじつに素晴らしい躍動感。なんという3パーツ。膝や足首の部分も1パーツで抜いちゃう。ランナーの厚さもすごい。

 腰と太ももの太さが同じくらいですよ。なんて素敵なフォルムなんだ。立たなくなっちゃった要因その2はロンギヌスの槍。いや、長い。27センチある。そりゃ立たなくなるよ。

 エヴァ自体は16パーツしかないので組み立ては本キットの仮面ライダーやウルトラマンと同じくあっという間。ロンギヌスの槍を持たせて完成だ。

 ……これはあれですね。歌舞伎の見得に近いものを感じます。長いロンギヌスの槍をぐっと握りしめ、腰を落とし、模型としては立てないくらいの前傾のバランスになる。止まっているからこその放たれる力を感じさせる歌舞伎の見得のようです。人造人間たるエヴァだからこその人間らしいポーズ。思えばこれまでの3体からは人間らしさを感じさせるところがありますね。

 ここらでお時間、では次回は最後のシ者……じゃなかった、最後の1体、シン・ゴジラを組み立てたいと思います。そんじゃ、また。

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