
90色のセットが目の前にあったからこそ、勇気を持ってマーカーだけで日本海軍の飛行機のコクピットの「色探し&塗装」が出来ました。たくさん持っていれば可能性は広がる。そしてこの中にいる色がいつかあなたのプラモ塗装を快適にする。僕はこれからもずっとプラモを続けていくので、この「セットを買う」というベットは資産運用のように俺のプラモ将来を豊かにしてくれるのです。マーカー塗装にさらに僕たちが慣れ親しんでいる模型用塗料を足すだけで、コクピットがサクッと塗れる様子をご覧ください。

飛行機模型の心臓的部分であり、組んだら覗き込まないとほぼ見えない憎いやつ! だからと言って全く塗らないとかはしたくない……。キットによっては先に塗装を終えてから組み付けるというものも多いのです。しかし、水性アクリマーカーがあれば、準備も楽だしどんどん色が塗れていけるので、とっても楽しい工程に変わります。

僕がメタリック30色と共に揃えたのがこちらの90色セット。模型によく使いそうな赤や黄色、青、緑などが中心になっていて、しかも淡めの色が多いというのも特徴です。これだけあれば、きっと目の前の模型に合う色と出会えるはず……と思って揃えました。出会えなかったら貯金してさらにすごい100色以上のセットも買いますよ!! それくらい便利。

日本海軍のコクピット色といえば薄黄緑ぽい色。僕はタミヤアクリルカラーのコクピット色が好きなので、その色に近いものを探しました。Arrtxのマーカーは、蓋の色と中身が結構異なります。蓋の色を見て選んだら、必ず白い紙に試し書きをしましょう。

白い紙に書くイメージよりもかなり明るめ。でもこれでいいのです。僕はこの上から茶色でスミイレするし、下地はマホガニーという茶系の色にするつもりです。明るめの緑とそれらが合わさって少し暗くなることをイメージし、この55番の緑で行くことにしました。

水性アクリマーカーはプラにも直接乗りますが、サーフェイサーを吹いた上から塗ると、さらに定着してもっと塗りやすくなります。隠蔽力も強いので、マホガニーのような暗い色でも発色しますよ。

目立たないパーツの裏目に塗り塗り。お! 下地のマホガニーのおかげで、グリーンも暗めな表情。しかもこの感じ、かなりタミヤアクリルのコクピット色に近い色。狙い通りだぜ!

下地のマホガニーが透けて、ベロベロですが、ここまで5分ですよ! もう最高。しかもこのムラムラな表情がコクピットに豊かな表情を与えてくれます。あと2、3回塗り重ねればもっと綺麗になりますが、これでいいのです。「ムラが気になる〜〜」という考えはコクピットの外に思いっきり捨ててください。

90色セットには、55番の緑のほかに、シートに使える12番のベージュや、何かと便利な98番の黒も入っています。今回はこれらを使い、説明書の塗装指示に沿って細部を塗り分けました。セットには赤なども揃っているので、説明書では指定されていないスイッチなどに、実機写真などを見ながら色を加えるのも楽しそうです。

そして水性アクリマーカーで塗ったムラを表情へと変えてくれる塗料があります。それがエナメル塗料の「タミヤ スミ入れ塗料」と、油彩ベースの「GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー」です。このふたつのどちらでもOK。この塗料のお好きな色を薄く塗り広げるだけでOKです。今回はMr.ウェザリングカラーのダークブラウンを使用しました。

瓶の中の塗料をよく撹拌させたものを塗り広げていきます。するとどうでしょう。ムラとダークブラウンが混ざり合ってなんだか使用感あるコクピットの壁面になっていきます。

マーカーの濃淡のムラが、ダークブラウンによって表情に変わるのです。あれだけムッシュムラムラ(言いたくなる世代)だったコクピットが、一気にリアルな雰囲気になるのです。この変化を頭の中に思い描ける、もしくはこの記事を読んで「そうなるんか!」と知るだけで、マーカー塗料におけるハードルはさらに低くなります。ムラなく綺麗に塗るにはテクニックや練習が必要かもしれませんが、マーカー塗装のムラを活用できる場所を知り、臆せずどんどん塗っていくのは意外とすぐにできてしまうものです。

コクピットブロックを組み立てて……機体内部に……

装着!! 俺はこれで十分!!! だってこの上にパイロットを乗せてしまいますから。これだけ覗き込まないと見えないですし、この上にさらにキャノピーも被さります。気軽に色を塗ってサクッと完成させるには水性アクリルマーカーは、最高の1手と言えるでしょう。


コクピットを軽く突破できれば、一番楽しい外装の塗装もじっくり楽しめる。このメリハリによって、プラモデルの塗装がさらに快適に、楽しくなります。こう言った使える色、本当はピンポイントで欲しいです。しかし、そう言った売り方がされていないのなら、ドカンとセットを買って「ここにある色と俺はいつか出会うんだ」くらいの気持ちでいた方が、最高に幸せですよ。僕も90色セット買ってハセガワの天山のコクピットを塗るとは思ってもいませんでした。そこに色があったから塗れたのです。様々な色を持っていることで、あなたが出会う模型に似合う色がそこから出てくると思います。あなたのプラモ製作も楽しくなること間違いなしですよ。ではまた!