
プラモデルの細部を気軽に、そして綺麗に塗装が楽しめる手段として今最も注目されている「水性アクリルマーカー」。その中でもArrtxのマーカーは色数や種類が豊富で、多くのモデラーから注目を集めています。その中でも今僕が気になってゲットしたのがこちらの「メタリックカラー30色セット」。メタリックはプラモデルにおいて、センサーやメカ部によく塗られる細部塗装の定番。このマーカーセットを使用すれば、色の選択肢を増やしながら、手軽に塗装もできるのではないかと思ったのです。そこで、30色を1本ずつ活用してnippperで連載のようにお届けしていこうと思います。

僕は今、零戦を個人的に作っています。この零戦や日本海軍機のメタリックカラーの定番として登場するのが、「青竹色」。機体内部などに塗装される錆止め塗料で、青みあるメタリックグリーンのような色になります。これにそっくりな色を今回このセットに見つけました。まずはこの1本から、僕の模型で試していこうと思います。

青竹色は、零戦などの日本海軍機で、機体内部の防食塗装を再現するときに使う色(写真の模型はハセガワの天山)。模型では、こうした翼の内側などに塗る機会があります。外からちらりと見える青緑の輝きが、いいアクセントになるんですよね。ただ、内側の一部分のために塗料を出して、筆を用意して……というのが、ちょっと面倒に感じることもあります。ここをマーカーで塗れたら、組み立ての途中でも気軽に色が足せて、さらに製作がスムーズになります。

このセットには、金や銀だけでなく、青や緑、ピンクなど、さまざまなメタリックカラーが揃っています。まずは白い紙に描いて、色味をチェック。今回は手元のペーパーパレットに試し塗りしました。キャップの色は目安になりますが、実際にどんな色が出て、どう輝くのかは、塗ってみないとわかりません。キャップの色とかなり異なっている色もあるので要注意です。

そして今回の主役、それが「J29」。青みのあるメタリックグリーンです。キャップやペン底の色からしてかなり「青竹色」です。実際に水性ホビーカラーの青竹色と比較してみましょう。


そこで、水性ホビーカラーの「H63 青竹色」と並べてみました。ペーパーパレットにそれぞれ塗って比較すると、僕の目にはほぼ同じ色味に見えます。「なんとなく使えそう」と思って抜いた1本が、いつも使っている模型用塗料とこんなに近い。これはちょっと得した気分です。


さっそくパーツにも塗ってみましょう。キャップを外したら、そのままペン先を滑らせるだけ。グレーのパーツに、あの青竹色がのっていきます。メタリック感もしっかりあって、光が当たるとキラッ! 欲しかったのは、まさにこの感じです。今回試したところ、完全に乾燥させてから同じマーカーで塗り重ねても、下に塗った色は剥がれませんでした。薄いところを見つけたら、乾燥後にもう一度塗って整えられます。また、しっかり乾燥させた塗膜には、エナメル塗料でスミ入れもできました。ペンで色を塗ったあとに、彫刻を際立たせる楽しみも残っています。

30色セットを思い切って買って、まずは色を手元に置いておく。こういう買い方もいいものです。すべての色の使い道を、買う前から決めておく必要はありません。プラモを作っている途中で「このセットのあの色、使えるかも」と思ったら、すぐに取り出して試せる。その一歩で、ずらりと並んだマーカーが、自分の模型をかっこよくする道具になっていきます。
今回は「J29」が、青竹色をペンで塗る楽しさを教えてくれました。次はどの色が、僕の模型に寄り添ってくれるのか。30色の中から、また気になる1本を抜いてみようと思います。次のレビューもお楽しみに!