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リトラクタブルヘッドライトに憧れて作る「俺のFD」のプラモデル

 展開時の異物感とキュートさ、収納時に現れるすらりとしたボディ。リトラクタブルヘッドライトを搭載した車が好きです。いや、むしろ「リトラクタブルヘッドライトそのものが好き」と言ったほうがいいかもしれません。車に全く興味がなく、知っている車はハスラーとプリウスだけ。免許は別に取らなくてもいいかな、などと考えていた私はリトラの車を目撃し、完全に魅了されました。もし高校生の頃に出会っていたならば卒業後すぐに教習所へ通い免許を取っていたことでしょう。現在少しずつ車が好きになりつつある私にとって、車好きになった最初のきっかけはまさしく、リトラクタブルヘッドライトなのです。

 リトラ搭載の車のプラモを作りたいとずっと思っていましたが、意外と見つかりません。もちろん、リトラ搭載の車は世の中にたくさんあるのでしょう。そしてそのプラモも。ですがたいていパッケージに描かれるのはリトラ収納時の姿。車知識がほとんど蓄積されていない私にとってそれらを見つけることは至難の業です。
 模型店でプラモデルを探していると、リトラを展開し、疾走する車が描かれたパッケージのプラモを見つけました。アオシマから発売されている楽プラ 「啓介のFD」はだれがどう見てもリトラ搭載車です。パッケージにそう描かれているのですから。イニシャルDのことはほとんど知りませんが、それを理由にこのプラモを作らないのは惜しすぎる。さっそく購入しました。

 「啓介のFD」は劇中に登場するマツダ RX-7 FD3Sのプラモデルです。『イニシャルD』のプラモではありますが、RX-7の模型としてももちろん楽しめます。箱を開けるとゴロンとボディのパーツが出てきます。窓パーツも1パーツで成型されており、モールドがしっかり彫られています。このモールドにより窓枠のマスキングの難易度がぐっと下がります。シールで仕上げるのも良いですが、ここだけ塗装に挑戦するのも良いでしょう。パーツは少なめで、ニッパーのみでさっくりと組めます。ホイールのメッキパーツがきらりとアクセントになってかっこいい。

 せっかくなのでボディをタミヤのブリリアントブルーで塗装し、「俺のFD」にしてしまいます。黒いプラスチックで成型されたシャーシやコックピット、付属のシール類のおかげで、最短の手数で自分だけのリトラ搭載マシンが完成します。イニシャルDを読んだことがなくてもこのプラモは充分すぎるほどに楽しめます。みなさんもぜひ、お手軽にリトラクタブルヘッドライトを堪能してください。

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