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プラモデルの下地を活かしてキラキラフィニッシュが手に入る「GXクリアシルバー」の話!

 白いプラスチック、いいですよね。でも「そのままだとプラスチック感が強すぎる!」というときにこの一本。GSIクレオスの「GXクリアシルバー」です。シルバーなのにクリアってどういうことよ……と思って買ってきました。塗装というのはどうしても「色を塗る行為」をイメージしますが、最近は味付け的に質感を変化させる塗料が増えてとっても嬉しいです。

 フタを開けると白濁した乳液みたいなのが入っています。シルバー感はいっさいありませんが、よーく見るとキラキラした微粒子が入っています。トロミがけっこうあるのでよく撹拌してからラッカー溶剤で割ってエアブラシで吹きましょう。筆塗りは推奨しません。

 白いプラスチックの上に吹くと、みるみるうちに輝き始めます。シルバーを塗っているのではなく、あくまでクリアーなので下地の白がそのまんまなのがキモ。パール系の塗料って「よく見ると粒子感があるな」という感じがするのですが、写真に撮ると全然質感が伝わらなくて困ることがあります。対してこのクリアシルバーはハッキリとした粒子感があるので「プラスチックそのままではありません!」という主張が強い。

 クリアーなので、有彩色のパーツに吹いても色味がほとんど変わりません。プラスチックの色をそのままに、まるで市販のエクストラフィニッシュを自分で作っているような「質感の変化」を与えられるGXクリアシルバー。ガンプラをパチパチ組んでこれを吹くだけでもかなり宝物感が演出できます。調色やマスキングなしでもリッチな完成品が手に入る魔法の塗料、みなさんもお使いくださいませ。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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