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【ここが神パーツ!】アオシマ製プラモデル、1/32のGR86は「C-7」の黒い棒に注目だ。

 アオシマの「ザ・スナップ キット」シリーズ新作、GR86が発売されました。ハコから出てきたボディを後ろから見てあっと声が出ました。左右のテールランプの間、真一文字に隙間があります。このプラモデル、パーツ数は少ないしパッと見たところでこのクルマならではのプラモデル的な特徴があるかというと正直そうでもない……と思っていたのですが、この隙間こそ私が「そうなっていたらいいのに!」と望んでいたものなので、とっても嬉しい。

 リアコンビネーションは黒いパーツにシールという仕様のアオシマ製1/32 GR86。しかしトヨタのエンブレムの上にビシーッと黒いラインが入るでしょ。ここ、タミヤ製のプラモデルではボディと一体で彫刻されていて「自分で塗装してね」という指示にすごく苦戦したポイントなんです。ボディカラーをキレイに仕上げてからここをマスキングして塗るの、案外難しい。しかもこのクルマのキャラクターの大事なポイントなので、ヨレヨレしているとカッコ悪い。

 とってもシンプルな構成のキットにも関わらず、アオシマはこの黒いラインをあえて別パーツにしてボディ内側からハメる設計にしているんです。とっても正確にカットされたシールがウリのアオシマ「ザ・スナップ キット」シリーズなので、ここは黒いシール貼っておしまいだろうと予想していた私を良い意味で裏切ってくれました。いやー、このパーツのために組んでいいよこのプラモデル。嬉しいなぁ。

 キットに同梱された特典、「つながる石畳ペーパークラフト」の上に完成したGR86を置いて写真を一枚。美しいツヤのある赤いボディにキリッとした黒いパーツがハマり、なんとも精悍な出で立ちになってくれました。どんなプラモデルにも「これは神パーツ!」というのがひとつはあります。みなさんも発見したらnippperに原稿をお寄せ下さい。塗ってなくても、完成してなくてもいいんです。「こんな良いパーツがあるのかよ!」というただそれだけで、プラモはオススメできるのですから。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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