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【レビュー】意外な組み味はヘッドライトにあり!/アオシマ 1:24 RZ34 フェアレディZ

 接着不要、色分け済みの1/24カーモデルとして展開中のアオシマ 楽プラ スナップカーシリーズ。「接着剤を使わずに組み立てられる」という縛りのなかで設計されているため、車種ごとに工夫を凝らす必要がある……という話を静岡ホビーショーのアオシマブースで伺い、なるほどやっぱりそれぞれ組んでおかないと違いや良し悪しもわからんよな〜ということでRZ34 フェアレディZ Customized Edition 2024 432オレンジに着手。パーツ数は少ないけど1/32の楽プラシリーズよりは明らかに大ボリュームの内容です。

 外装の色分けをシールではなくパーツ分割で再現している点、前輪がステアする機構を再現している点、あるいはシートがフロアと別体になっている点などがパーツ数の増加につながっているわけですが、じつは車種ごとに設計をまるきり変えなければいけないのがヘッドライトのパーツ構成なのだそう。

 イマドキのカーモデルのヘッドライトといえばボディ内側から中身をくっつけて上からクリアーパーツを被せるのが定石ですが、接着不要&パーツ点数を減らすとなるとそうもいかず(ボディの金型設計の都合でハメ合わせのためのピンを理想的な向きに生やすことが難しい……みたいな専門的な話になるので詳しいことは省きますが)思いもよらぬ組み立て方を要求してきます。RZ34の場合は左右が細い棒でつながった黒いパーツをエンジンルーム前端の溝にがちゃんとハメる方式。と言葉で書けば簡単だけど説明書を見ても最初は何を言ってるのかよくわからない。え、こんなカニみたいな見た目になっていいんですか!ライトの内臓がはみ出してますけども!

 はみ出したカニ目を90度倒すと信じられないクリアランスで所定の位置にガポンとハマりました。言葉でいくら説明されてもこの感触はよくわからないと思うのでぜひとも体感してほしいところ。そういえば同シリーズのCE9A ランサーGSRエボリューションⅢ 1995でもだいぶトリッキーな組み立て方法を採用していたし、毎度こんなこと考えるの大変だよなぁ……。ここだけ接着にしてもいいんじゃないの……という気持ちと、毎度毎度新鮮な組み味を提供してくれて嬉しいな楽しいな……という気持ちがせめぎ合います。

 1/24に限らずスナップフィット式のカーモデルを組んでいていつも思うのは、どこもかしこも力を入れてしっかりとハメ合わせなければいけないという構造上、ボディ表面のパーツや窓ガラスを素手でベタベタ触りまくらないと組み上がらないことのもどかしさ。せっかくのツヤありボディ、せっかくのきれいなクリアーパーツが指紋まみれになり、それを拭き上げないとどうにもシャキッとした写真にならない。このへんは接着モデルが持つ明確な「長所」なんだなぁということを逆説的に感じさせられます。

 このほかにもRZ34を組んだ印象として「リアウインドウの後端をボディのツラと合わせるのが難しい」「サイドウインドウの上にあるシルバーの細長いパーツがどうにもこうにもキツすぎる」というのが気になる点として残ります。全体がものすごくタイトな設計なのはよくわかるのですが、ボンネットのチリやヘッドライトカバーのツラなんかについてはもう少し調整シロとしての「ユルさ」がほしいところ。もちろんアオシマの開発陣もこうしたポイントを理解しながら新規アイテムにフィードバックしているということなので、次の楽プラ スナップカーはもっと楽しくなるはず。とりあえず、1/24の楽プラを組むときはみなさんヘッドライトに注目しましょう。そんじゃまた。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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