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映画のワンシーンのように切り取られた「傑作機関銃を撃つふたり」/タミヤ最新作、ドイツ機関銃チームセットのMG34 レビュー

 車載してヨシ、二脚に載せてヨシ、三脚に載せてヨシ、相棒の肩に載せてヨシ!世界初の汎用機関銃としておよそ58万挺が生産されたMG34を、タミヤはありとあらゆるミリタリーミニチュアに同梱してきました。「機関銃を撃つ兵隊としては「ドイツ歩兵機関銃チームセット」(1974年発売、1/35ミリタリーミニチュアシリーズNo.38)や「ドイツ歩兵セット(フランス戦線)」(2008年発売、1/35ミリタリーミニチュアシリーズNo.293)がありましたが、今回はこれらのセルフリメイクとしてついに「三脚にMG34を載せて伏せ撃ちをするふたり」が立体化されています。

 先日発売された「ドイツ機関銃チームセット」は、とにかくフィギュアの力の入り具合と、彼らが持つ武装の解像度の高さが魅力です。ベルトでひと繋がりになった機関銃弾もみごとな立体感がありますし、なによりこれまでのどのタミヤのプラモデルよりも自然なカーブでワンパーツになっているのがわかります。

 三脚のこまかな(しかしビシッとカタチになる)パーツたちを組み上げ、傍らに弾薬箱を置き、先ほどの弾帯を接着すると、弾薬箱から機関銃へと送り込まれる弾丸の道筋が見えてきます。空中に浮かせてもお互いがバラバラにならないくらい、しっかりとしたノリシロで接着される安心感!

 フィギュアは複雑怪奇な断面で分割されたリアルすぎるズボンのシワに驚きます。まあそれはほかのフィギュアでも同様なのでここでは突っ込んで書きませんが、断面の複雑なカタチはパーツ同士がピタッと所定の位置で合わさる助けにもなっています。とにかく、ボーッと組んでいても必ず狙い通りのポーズになるのがすごい!

 組み上がった兵士を裏返してみると、地面と接するところはベタッと平面になっています。しっかり伏せて、これ以上ないくらい低い姿勢で敵の攻撃に晒されるリスクを減らしています。腰の周りにぶら下がったたくさんの装備も取り付け位置が練られているので地面に置いたときに干渉することもありません。

 こちらは射撃手の横で弾薬を送る兵士。地面に接する左足の側面がゴッソリ肉抜きされていて、ヒケ(成形時にプラスチックが冷えて収縮する減少)を抑えようという配慮が見られます。拳銃のホルスターが腰に食い込むように組み合わさり、平らになっている左肘の造形と合わせてこちらも地面にベタッと置いてもOKな設計になっていますね〜。

 機関銃を組み、三脚を組み、ふたりの兵士を組み合わせるとこのとおり!緊迫した射撃シーンが眼の前に現れます。身長わずか5cmくらいの兵士なのに、マクロレンズで覗くと本当にそこにいるかのよう。ダダダダダ!という振動と、みるみる飲み込まれていく弾帯の動きまでもが見えてくるようです。

 ここまで紹介してきたドイツ機関銃チームセットの面々が全員集合すると、本当にリッチな情景が立ち現れます。小さな機関銃、新旧の大きな機関銃。それぞれの撃ち方や力の入り方はそれぞれ。そして重そうな弾薬ケースを運ぶ《兵士1》の姿がとても重要なものに見えてくるではありませんか。

 機関銃ひとつとっても、さまざまな運用があります。タミヤはこれまでにもいろいろなプラモデルでその諸相を立体化してきましたが、どれも似ているようでまったく違います。最新製品である「ドイツ機関銃チームセット」では、武装と運用方法の順列組み合わせを従来製品とは被らないようにしつつ、さらに最新のデジタル技術によってどこまでも実感的な姿にまとめあげています。組むだけで見えてくる緊迫した戦場を、机の上に再現する。この圧倒的な体験を、みなさんもぜひ。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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