

タミヤ1/35ミリタリーミニチュアシリーズの最新作、「ドイツ機関銃チーム (大戦中期)」と同時発売された「ドイツ軍用サイドカー KS600」がすごくカッコいいのでオススメします。キットには第二次大戦中のドイツ軍用オートバイKS600のサイドカー仕様と、サイドカーに収まる下士官とドライバー、立ち姿の歩兵の人形計3体がセットされています。今日はまずバイクだけ組むぜ!
バイクのランナーは2枚。KS600が1枚に収まっていて、サイドカーがもう1枚に収まっています。オレはこの「ランナー1枚でひとつのものが完成するよ!」というプラモデルが大好き。これから起きることがすべて視界のなかに入った状態で、ここはなんだろう、ここはどうくっつくんだろう?とあれこれ考えるのが楽しいのです。

本キット最大の特徴は、リアタイヤの半身とエンジンの半身が一体になっていることです。チェーン駆動ではなくシャフトドライブのバイクを少ない手数で確実に組み立てられるよう考えられた分割で、小さなバイクでもフレームでエンジンとタイヤを挟み込んで……というちょっと難しい工作をしなくて済むようになっています。

タイヤを所定の位置にピタッと接着できる工夫はフェンダーの裏側にも。穴や凹凸が設けられていて、タイヤに彫刻された接着シロとぴったりくっつくようになっています。

ホンモノはタイヤとフェンダーの間にスキマがありますが、1/35の動かない模型としてビシッとまっすぐ走るように見えるバイクが組み上げられるようになっています。フェンダーを貫通してタイヤの穴にフロントフォークのサスペンション先端部が突き刺さる構造なんて、いままで見たことない気がする……。

小さなバイクですが、50パーツほどをチクチクと接着していくとKS600が完成します。フレームはパイプじゃなくてプレス鋼板製だったり、エンジンがフラットツインだったりして、現代のバイクとはちょっと趣が違います。ミリタリーカラーではなく自分の好きな色に塗ってツーリングに出かけるのも楽しそう。

側車(サイドカー)は20パーツあまりを組み合わせると完成します。フレームの上にキャビンを載せて、スペアタイヤをくっつけるだけですが、箱型にカチッと組み上がる設計はさすがのひとこと。

先ほど組み上がったKS600と側車を合体するとサイドカー仕様になります。全長71mm、全幅47mmとほんとうに小さいのですが、とっても密度感があって「ちゃんとバイクのプラモデルを作ったな!」という充足感が味わえます。塗りながら組むとなるとだいぶ細かい作業が要求されますが、こうしてグレー単色でそのカタチを味わうだけでもだいぶ楽しい!

完成してもAランナーの27番のパーツが余って「おや?」となります。パーツの形状から推測すると、これはKS600と側車を接続する穴を塞ぐパーツ。つまり、サイドカー仕様ではなく単車として完成させたい人はA27のパーツを使えばOKってことなんですね〜。たったこれだけで、シチュエーションをガラリと変えられるおもてなし、嬉しいじゃないですか。

タミヤの1/35MMシリーズとしては16作目にあたる「ドイツBMW・R75 サイドカー」からじつに52年ぶり(!)の新キットとなるドイツ軍のサイドカーに、こんどは精悍なドイツ兵を乗せましょう。これ以上なく緻密な造形のバイクに見合ったイケメン3人組が本キットには同梱されています。そんじゃ、また!