

下北沢にある大好きな模型店「サニー」の隅っこで、すみっコぐらしを楽しんでいたレジェンドプラモ「マイクロエース 1/72 大戦機シリーズ 日本陸軍 戦闘機 中島キー43-II 一式戦隼二型乙」。僕よりも大先輩な商品にふらりと出会えるのもプラモデルの良いところ。
そして模型は昔のままでも、それを作るマテリアルは大きく進化しているから、僕達は大先輩により優しくアプローチしてあげられます。そんな時代と環境だから、気になった昔のプラモがあったらぜひ作ってみて欲しいのです。

僕は昔のプラモに対しては敬意を込めて「レジェンドプラモ」と呼ぶようにしています。僕よりも前からプラモを作って楽しんでいる先輩達が通った道かもしれないし、そのキットがあったからこそ今のキットが生まれたという事象もあるからです。昔のプラモに触れる、パーツを見る、思い切って組んでみる……全ての取り組みが自分の中のプラモライフを豊かにしてくれています。「1963」「MADE IN JAPAN」。このマイクロエースの隼の内側に刻まれた文字を見るだけでも僕は嬉しいのです。

日の丸までモールドされた、今のプラモデルでは味わえないアプローチ。でもね、このモールドを見たら誰だって「JAPAN!」ってなると思います。色が塗れなくても、デカールが貼れなくても、飛行機に日本を投影できるのです。


少ないパーツ数だけど、フラップの可動やパイロットフィギュアまでも盛り込まれています。レジェンドプラモは長年愛されている分、プラモ愛がダダ漏れ。金型で成型する際にプラスチックがはみ出てしまっていますが、バリと呼ばれるこういうのをぺりぺり〜と除去するのもまぁ楽しいのです。

今は精度の高いスポンジヤスリや刃物などが充実していますから、バリを取ったりパーツの接着面を平らにならしたりするのも大分楽になりました。最新工具でパーツを撫でてあげることで、レジェンドはさらに輝きを増すのです。

レジェンドプラモとの距離が大きく縮まるのが「接着剤」の存在です。特に「GSIクレオス Mr.セメントSP」は、強力にパーツを接着してくれるので、「パーツがなんか合わないな〜〜」って時もパワーで解決できます。僕のような力技でなんとかパーツを貼ってしまうゴリラモデリングには欠かせない最高の接着剤です。

胴体と翼に大きな隙間が。でも安心してください。今の接着剤なら力技でやれたりします。

マスキングテープでグッと翼を持ち上げて、胴体と密着させます。あとはSPを流し込むだけ。流し込んだら30分ほど放置しましょう。それだけでピッタリとパーツがあって、飛行機の形になりますよ。

アニキが座る椅子が、中に見える棒です。このままだとアニキがサーカス状態。でも大丈夫。


ひっつき虫でアニキに椅子をプレゼント。これでアニキはしっかりと固定できますし、飛行機の乗り降りも自由自在になるのです。


僕はパーツを貼っただけのプラモやちょい塗りしたプラモも大好きで、そのようなものを集めたコーナーを部屋の片隅に作っています。レジェンドプラモを楽しんだ記憶はこの場所に保管されます。今とは全く違ったアプローチで生み出されたプラモと、今のプラモが並んでいるこの景色が僕は大好きなのです。作る工具やマテリアルが進化したことによって、より気軽にプラモデルの記憶を辿れるようになった今、多くのレジェンドが僕達との出会いを待ってくれています。