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プラモデルの成型色でトップをねらえ!/ふたつ買いで立ち上がるタカヤノリコと炎のガンバスター。

 結論から言うと、PLAMAXの『タカヤノリコ with ガンバスター』は2個買うべきだ。正確にはふたつのカラーパターンで発売されているので、色違いで買うと面白さが4倍くらいになるのである。プラモデルはプラスチックの色のまま(もしくはそこにちょっと色を足す)か、全部自分で塗るもんだとされているが、同じカタチで違う色のプラモデルがあれば組むだけでも色の組み合わせが楽しめる。

 「キャラクターカラーVer.」には紺色のガンバスターとペールオレンジ(いわゆる「はだ色」)のタカヤノリコ、「エフェクトカラーVer.」にはクリアーオレンジのガンバスターと白いタカヤノリコがセットされている。色の付いているプラスチックに白を塗るのはけっこう大変だし、白いプラスチックを望みの肌の色に染めるのも案外難しい。そこでふたつのプラモデルから「いいとこ取り」をする。

 太ももや腕、顔のパーツはペールオレンジのパーツを活かし、レオタードやリストバンドにちょいちょいと色を乗せる。体操着や靴は白のパーツを活かし、尖った面相筆でちまちまと赤を塗る。一見とてもこまかい塗装に見えるけど、パーツ表面のミゾをうまく使えばマスキングなしでもキレイに塗れる。重要なのは、先がカキンと尖った筆とよく見えるヘッドルーペを用意することだ。

 こんどはガンバスターを塗る。塗ると言ってもクリアーオレンジのパーツを使い、プラスチックの色を最大限活かした表現にチャレンジする。煙が吹き上げるカタチの台座パーツに白を吹き付け、照り返しの赤や影になる黒をそれらしく塗ると「お、噴射煙だ!」という風情になる。

 ガンバスターは少ないパーツで力強い腕組ポーズがすんなりと組み上がる。このままでもなかなかカッコいい(というか見たことのない感触の造形物になるのでだいぶ嬉しい)。クリアーは自分で塗っても表現できないので、プラスチックの状態で透けているのはとても貴重でありがたいことだなぁと思う。

 足元に行けば行くほど濃くなるように白を吹き付け、反対に上半身のてっぺんに行けば行くほど濃くなるようにクリアーレッドを吹き付ける。炎は一番明るく温度の高そうなところが白に近く、燃焼しているところから遠くなると暗く赤くなる……というイメージで塗る。エアブラシでもいいけど、缶スプレーでも全然できる。

 ふたつが合体すると、こんな感じの演出ができる。タカヤノリコの7割くらいはプラスチックの色そのままだし、ガンバスターはクリアーオレンジを存分に生かした仕上がりだ。

 PLAMAXの小さいロボットシリーズはほとんどが色違いで2種ずつ発売されている。下地塗料を吹いて全部を覆ってからちまちまと塗り分けて仕上げるばかりじゃなく、こんなふうに用意されたプラスチックの色を活かしていろんな表現を楽しみたい。「全部を塗る」という当たり前を捨て去ると、そこには他の人と違ったハッとする表現への道が開くはずだ。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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