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あなたの時間に寄り添う最強ロボのプラモデル/PLAMAX ガンバスター

 胴体と脚がズバババンと一体になっていて、脳内に響くデンドンデンドン……。PLAMAXのガンバスターです。「minimum factory」というシリーズで、台座込みの全高13cmくらい。小さいけどパーツは大ぶり。単色&固定ポーズだからこそ、可動関節ギミックや色分けのためのパーツ分割に時間をかけなくて済みます。忙しい時代のあなたのためのプラモデルだよこれ。

 胸部〜腰アーマーは前後に分割されていたり、背中のブースターはそれぞれ別パーツ。そうそう、頭部もけっこう細かい造形です。でもパーツをピタッと合わせてから流し込みタイプの接着剤を置けば組み立てはドンドコ進みます。接着剤塗って〜、ペタッと貼って〜、乾くの待って〜……というスピード感はもはや過去のもの。イマドキは「待ち時間ゼロ」がトレンドです。そして曲がった腕のパーツが見えますね。

 ガンバスターと言えば腕組み状態の登場シーン。右腕パーツは胸部にめり込むようなタイトな造形で、曲がった左腕をそこに被せればスキマなくミチミチっとした腕組みポーズが完成です。可動モデルではまず不可能な「造形ありき」のポーズ選択、めり込み上等の造形、そしてそれを爆速で呼び出すパーツ分割。だいぶ爽快です。

 ペールオレンジのプラスチックで成形されたタカヤノリコもセットされております。こっちも腕組みポーズですが、ガンバスターとは腕の上下が逆なのがミソ。右上には風にたなびくハチマキが繊細かつ力強い造形で鎮座しておりますね。ほら、組みたくなってきた!

 このシリーズのいいところはスジ彫りや段差がだいぶクッキリと彫られている点。マスキングしなくても、筆の穂先をスジ彫りや段差に引っ掛けて、カキーンと塗り分ける楽しさがあります。細かいものをしっかり塗り分ける楽しさもあるし、オブジェ的にそのまま飾っておく楽しさもある。その日使える時間に応じて、どんなことをするか考えられるのがいいね。筆塗りなら全部組んでからでもなんとかなるし。

 まずはざっくり黄色を置いて「おお、ガンバスターに見えてきた!」というところ。単色/固定ポーズだから、あなたがちょびっと色を置くだけであなただけの作品がそこに出現します。光と影を描くだけでもいいし、スプレーひと吹きでギンギラギンにしてもよし。気軽に組めて、絶対にかっこいい。その先にどこまでも楽しい「あなたの時間」が用意されていますよ!そんじゃまた。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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