

紅白同時発売っていいなぁ、と心の底から思いました。アオシマのGR86です。
86のプラモってアオシマからもう出てませんでした?と思ったんですが、実車は2021年にZN8型としてマイナーチェンジ(名前もGR86に改称!)。新旧の見た目ほとんど同じ……というのは結構勘違いで、アオシマもこれを旧86の金型追加ではなく完全新規開発で製品化しました。ちなみにこのプラモデルは1/24 スケールで、接着剤を使って貼るタイプのプラモデルなのであしからず。
こうしてふたつの色のボディを並べてみると「プラモデルなんて自分で塗れば何色にでもなるんだからボディは白でいいでしょうが!」あるいは「最初から赤いボディが入っていれば塗らなくても赤い車が楽しめるでしょうが!」というふたつの意見が出るかもしれませんが、どちらも正しい。しかしアオシマは楽プラシリーズで「色分け済みのカーモデルは楽しい」ということをコンセプトとして打ち出しております。色がついていると楽しいし、白いと色を塗るのが楽。そして色違いが並んでいると嬉しいのです。

もし白ボディしかなかったら「白以外にしたければ塗るしかないわなぁ」となるし、赤ボディしかなかったら「赤じゃない色に塗りたいんだけど、プラスチックの赤い染料が染み出してくるんだよなぁ」という問題が付いて回ります。そこにアオシマは「最初から赤でも白でも買えますよ。あなたのスタイルでどっちか選んでね!」という提案をしてきたわけです。”楽プラ以前”のシーンではまず取られなかった方法だと思いますよこれは。

じゃあ色が違うだけでカタチは完全に同じプラモデルなんですか、というと差にあらず。白ボディはノーマルホイールが付属し、赤ボディにはADVANのGTホイール(19インチ)が付属します。走りとスタイリングに直結するホイール選びは実車でもプラモデルでもかなり大きなポイントですが、どちらを買うか悩むのがプラモデルの楽しさの半分くらいを占めているとすると、「同じ車の色違い」から一歩踏み込んでいるのがGOOD。

肝心のパーツ精度や組みやすさについては文句なし。パーツをただ組んだだけの状態における実車再現度はタミヤのキットを上回ります。白いGR86か赤いGR86がほしければそのボディ色を選べばいいし、ゴッツリ塗りたい人は白ボディを選べばOK。ストレートに組むだけでも塗って楽しんでもいいアオシマのGR86、ノービスもベテランも、塗りたい日もサラッと組みたいだけの日にも寄り添ってくれるナイスなキット構成だと感じました。