nippperでもガンプラの楽しいフィニッシュ方法を紹介してくれたモデラー・小林和史氏と模型メーカー・ハセガワがタッグを組んで展開しているかわいいプラモ、「メカトロウィーゴ」シリーズ。多くのモデラーから支持されている本シリーズが、TVアニメ『装甲騎兵ボトムズ』と奇跡のコラボレーションを果たして話題になりました。もうネタが先行しまくりなプラモなのですが、箱を開けるとそこには「どんな人にも模型を楽しんで欲しい!」という愛がミッチミチに詰まっていて最高でした。絶対に買って組んだほうが良いです!
キットは「すこーぷどっぐ」と「きりこ」の2体セット。すこーぷどっぐというのが装甲騎兵ボトムズに登場するメカで、それに乗る主人公がきりこです。作品の主役がどちらもメカトロウィーゴ化しているってわけです。元のウィーゴのキットに、すこーぷどっぐときりこ用の新規パーツが入っているので、かなりのボリュームになっています。しかし元のウィーゴのパーツからは使わないパーツがかなりあるので、実際に組み立てに使用するパーツは少ないです。
買ってきたその日に「今日はちょっと疲れて全部組むのは大変かも〜」って思ったら、ぜひこのお手つきだけしてみてください。そうすれば次の日には完成しています。プラモを買ってきた日に、全部ではなくどこかワンパーツだけカットして組んでみるとそのまま積むことなく、組み上がっているということが多いです。
これだけ組んだら、説明書をゆっくり読んでみてください。本当に素晴らしいプラモ愛が印刷されています。これを読めば、きっとあなたのモチベーションもぐんぐん上がってくることでしょう。
説明書にある指示が「取り付け注意」「向きに注意」とかそういうコメント的な物だけではない、隣に小林さんがいて囁いてくれているような文言で書かれています。パーツの取り付け方法のちょいテク、パーツ形状の見極め方、そして次はきりこを作ってみようというお誘い。僕たちがすこーぷどっぐに気分よく乗れる魔法が説明書に書かれているのです。
ひとつひとつが本当に丁寧で、説明書まで含めて最高すぎるプラモ。コラボ商品であることから、ボトムズきっかけで初めてウィーゴを組む人も多いことでしょう。そういう人へのフォローも完璧なのです。
すこーぷどっぐだけでもこんなに楽しいプラモデル。お次はきりこを堪能しようと思います。人がウィーゴになっちゃってるってだけで最高なので、今からワクワクのドキドキ。ハセガワと小林氏のプラモ愛がひと箱に詰まっていますので、ぜひ今すぐ買って組んでください!! それではきりこで会おうぜ!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)