

さて前回に引き続き縁の下の力持ちのプラモです。今回は第二次大戦中にロシアの悪路に泣かされたドイツ軍が開発した万能牽引全装軌トラクター、RSOです。RSOとはラウペンシュレッパーオストの頭文字。日本語にすると東部用装軌式牽引車。先に触れたとおり、東部戦線(ドイツとソビエトによる戦い)用に専用設計されたトラクターなんですよねー。凝り性のドイツ軍にしては非常にシンプルなメカでして、低速ながらも泥濘地や積雪にも強く、通常の車輪式のトラックなどでは到底進めない悪路も走れるスペシャルマシンなのでした。ただ、低速すぎて大戦後半の撤退戦になると、遅すぎるので路肩に放置されちゃう運命だったり……!


これまでも何度かレビューした1/56スケールの軍用車輛を展開するナイスなメーカー、ルビコンモデルズの新作です。パーツ数は最低限に抑えつつも、以前の製品に比べると解像度もぐんとアップ。パーツを眺めているだけでニコニコしてしまうこと間違いなし。

ルビコンモデルズといえば足回りのパーツ構成が楽しみなメーカー。今回もまた最低限の部品点数で素晴らしい立体感を演出してくれてますよ!


RSOは起動輪(動力を伝える車輪)と誘導輪どちらにもキャタピラに引っ掛けるツメがついているんですが、巧みなパーツ分割によって組みやすさと正しい構造を上手く再現してます。


実車通りにキャタピラと起動輪を噛み合わせようとすると、パーツの精度も重要。なにより組み立てに手間がかかる。ルビコンモデルズの場合はこの1/56スケールを生かし、一体化されていてもちゃんと立体感があるようなパーツ構成になってるんですよねー。いや脱帽であります。
そして勿論このキットにもいつも通りのルビコンモデルズらしさが爆発。キットパッケージには「RSO/01 or RSO/03」と書いてあり、初期型の丸形キャビンを持った/01と、生産性を重視した角型キャビンの/03を組み替える事が可能。さらに荷台も幌なし、幌なし骨あり、幌あり後部オープン、幌あり後部クローズと選べる楽しさ。幌を付けなければスノーシューと呼ばれる、積雪地用アタッチメントも荷台側面にセット出来ます。



スノーシューは、使う時は荷台側面ラックから外してキャタピラに装備します。キットではスノーシューを履いた姿は再現出来ないけど、荷台から外した状態にも組めますよ!(忘れてがっちり接着しちゃった)。いやもうどの形で仕上げようか悩んじゃうやつだ……。珍しくキャビンは無改造でコンパチ式に出来るのですが、荷台はそうはいかず。ちょっと工夫すれば一応幌アリ/ナシぐらいにはコンパチに出来るけどね!

運転手もちゃんと入ってるし、コロンとしたシルエットがたまんなく可愛いんですよねー。窓ガラスは入ってませんが、まあこのスケール的にそこまで気にならないしシンプルな形状なので透明プラバンとかで自作するのはそんな難しくないです。1/35でもキット化されてますが、なにしろルビコンモデルズのキットなので、半日もかからず組めちゃうのが嬉しい。こんな可愛らしいRSOのプラモデル、オススメなのであります。ぺぺっと塗装してみようかなー。