週末の模型ライフが楽しくなるプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はタミヤの戦車模型「ミリタリーミニチュア(以下MM)」にいるかっこいい車「クォード・ガントラクター」とイギリスの傑作兵器「25ポンド砲」がセットになった、北アフリカのランチボックス「イギリス・25ポンド砲&クォード・ガントラクター」のキットをご紹介します。車体パーツからしてかっこよすぎな楽しいプラモです!!
このキットは第二次世界大戦のイギリス軍を代表する大砲と牽引車のセットです。大砲の方は戦後、朝鮮戦争まで使用されています。凄いですね~。イギリス軍の名コンビとして各地の戦場で活躍しました。説明書には豊富なイラストや写真で、この二つの兵器を詳細に解説しています。ガントラクターの実車写真の迫力は凄いですよ~。
このプラモ、完成して繋げると全長約36cmにもなる大ボリュームプラモ。それなのに価格は2090円と言うお買い得価格。しかも、ガントラクターの方なんてシャーシやエンジンもかっちりとパーツ化されていて、組み立てることで実車の構造も楽しめるんです。説明書にも、「ボディとシャーシは接着しないで別々に飾り軍用車輛のメカニズムを楽しんでも良いでしょう」とまで書いてあるんですよ。タミヤさんからの、組んだらプラモ見ながら紅茶でもビールでも飲んじゃいなよってメッセージにしか聞こえません。
クォード・ガントラクターと25ポンド砲のセットは1974年にMMの44作目として発売されたキットなのですが、まったくそんな感じがしないんですよ。どっちのプラモからもイギリス軍大好き!! みたいな熱がとにかく凄いんです。初期アイテムとしては88mm砲に次ぐボリュームですし、相当気合を入れて開発されたんだなと、パーツを手に取るとなんか感動してきます…….。
前後に可動する砲身や砲架、防弾版、射撃台とこちらも組めばメカニズムが分かるプラモ。トレーラーもついています。これだけのボリュームなので、後にガントラクターも25ポンド砲も単品販売されています。
昔のプラモですが、今でも通じる味がぎっしりと箱に詰まっているタミヤMMの超プレイバリューの高いプラモ。僕はどちらも好きな色に塗って、ガントラクターの広い車体にバンッとnippperデカールを貼って遊ぼうと思います。超楽しいプラモなので、皆さんもぜひ買ってください!! それでは~。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)