

カーモデルを作っていると親の顔より見ることになる番号、92。これはGSIクレオスが販売しているMr.カラーのNo.92、セミグロスブラックです。半ツヤの黒。クルマの黒いところなんて全部これ塗っておけばいいんですよって感じの色なのでもう信じられないくらい使う。それはもう酒豪がビールグラスを一瞬で飲み干してしまうように。なぜセミグロスブラックのようなインフラ的塗料に大ジョッキがないのか。じつはそれに理由があった……というのを読みたい人は以下のリンクを読み、そうでない人は下にスクロールしてほしい。

セミグロスブラックがもともと蒸気機関車を塗るための塗料だったなんて、知らなかった。だからっつってどこの塗料メーカーも大瓶を出していないのはちょっと解せないんだよな。ということで自作することにしました。メーカーはどこのでもいいんですが、まずツヤありの黒とツヤ消しの黒を買ってくればいい。そしてそれらを混ぜる大瓶を用意しよう。
さて、ガイアノーツのExシリーズは通常ラインの塗料よりちょっといい顔料を使っているらしいので私はこれをチョイス。スペアボトル(目盛りがついているので便利)にツヤありとツヤ消しの黒を1:1。さらに同じ量の溶剤を足してちょっとサラサラめにしておくと筆塗りでもエアブラシでもわりと使い勝手が良くなる。撹拌もしやすいしね。

これでいつでも大量のセミグロスブラックがあるという安心感を得られますので、カーモデルを作っていて出現した「92」の指定を見るや、筆で塗りたくります。ムラになってもいいしちょっと厚くなってもいい。超精密な模型を作りたいならばそもそも筆で塗らなければいいのでしょうけども、クルマの中を覗き込んだときに「あー、黒くなってますね」くらいになっていればオーケーということにして、あとはボディの色を楽しみたい人はこんな感じでラフに遊んでいいんですよプラモデルって。
流石にムラがありすぎるだろ、と思ったときは一回塗ったのをヒートガンでさっと炙ります。あっという間に乾燥しますから、その上から下地をほじくり返さないようにそっと塗料を乗せましょう。案外ディテールは潰れないし、ちゃーんと上品な半ツヤの黒になります。

これ、「ツヤ消しブラックをいっぱい買ってくればいいんじゃないの」とか「ツヤありブラックの大瓶にツヤ消し剤を半ツヤになるまで足せばいいんじゃないの」という疑惑はあるのですが、毎度同じコンディションのセミグロスブラックが安定的に手に入るっていうのと「通常のセミグロスブラック、いまいち隠蔽力が低いと感じることがあるな……」という思いで最近導入した次第。わりと調子よく塗れていますので、みなさんもぜひ。