水性塗料でプラモが塗りたい!「アクリジョンベース ベースブルー」を筆塗りだ!!

▲GSIクレオスが発売しているエマルジョン系水性塗料「アクリジョン」。2021年はアクリジョンもレポートしていきます!
▲初めてでもさくっとアクリジョンベース ベースブルーで下地を塗れる段取りをお届けします!

 匂いが少ないので、リビングで筆塗りを楽しんだり、エアブラシの吹き付け塗装でもストレスが少ないGSIクレオスのエマルジョン系水性塗料「アクリジョン」。アクリジョンはラッカー塗料はもちろん、水性ホビーカラーやタミヤアクリルとも全く違う水性塗料です。アクリジョンの発色をさらに良くする下地塗料の 「アクリジョンベース」と100色以上のラインナップを持つ「アクリジョン」の2ラインが主なラインナップです。

 僕自身あまり使ったことがない水性塗料アクリジョン。nippperを通してレポートしていこうと思います!うまく使えれば匂いも少ないし、快適に塗装ができる。塗装を選ぶ選択肢を読者の方に提供できると思います!頑張ります!!まずはアクリジョン塗装を助ける下地塗料「アクリジョンベース」。白、青系、赤系、黄色系、緑系、グレー系とキャラクタープラモを楽しむなら十分の下地カラーレンジとなっています。一度nippperでも紹介していますが、今回は実際にプラモを筆塗りで塗っていこうと思います。アクリジョンベースの筆塗りスタートです。

■アクリジョン&アクリジョンベースの特徴をスピードラーニング!

1/非引火性でほぼ無臭!!超安全!!!「水」で濃度調節や筆洗いが可能。積極的に「水」が使える

2/一旦乾燥すると再溶解しない!!アクリジョンの上からラッカー塗料の塗り重ねも可能

3/アクリジョンの乾燥時間は10〜15分。アクリジョンベースは5〜10分で乾燥

4/アクリジョンベース最大の特徴は隠蔽力の高さ!この上からアクリジョンを塗ることで発色と食いつきが格段にアップ

 とは言ってもこれらのポイントはもうすでに何度も聞いたよ〜、これだけじゃ使うコツとかわからないよ〜って人多いと思います。ここからは僕が実際に使ってみて考えたフミテシ流の使用方法をご紹介していきます。ガンダムの青を綺麗に塗るために「アクリジョンベース ベースブルー」を筆塗りします。用意するのは塗料、筆、水!!専用のうすめ液は今回使用しないでいきます。

▲アクリジョンの「青」系の発色を助けるアオレンジャー!容量も18mlとたっぷりだぜ!

■POINT.1/1度目の塗りは「瓶生」で攻めよう!!!

▲ラッカー塗料や水性ホビーカラーと比べるとトロミがある感じ。瓶の状態で見ると鮮やかな感じですね〜

 アクリジョンベースは蓋を開けてみるとトロンとしていて、いかにも「濃いな〜。薄めて使うか」という感じになる方が多いかもしれません。このトロンに騙されてはいけません!実はアクリジョンベースは「瓶生」で筆塗りに適した濃度になっています。この濃度の状態の塗料を薄く塗り広げて、塗面のベースとするようにしましょう。

■POINT.2/少ない水で一気に薄まる!「希釈」には気をつけよう!!!

▲アクリジョンベースを含ませた筆先を水の中にチョンとすると塗料がさ〜っと溶け出します。水との相性が抜群です

 希釈と洗浄に「水」が使えるアクリジョンベース。でもアクリジョンベースを綺麗に塗るのに感じたのは「希釈」の難しさ。1度目の塗りから「薄めの濃度」でいくと塗料が弾かれたり、乾燥も時間がかかってコントロールが難しくなります。

▲ちょっとお水を加えるだけでスミ入れ塗料のようにシャバシャバになります。乾燥時間も長くなります
▲手前が水が多かった例。奥が瓶生。水が多いと塗料が様々な方向に流れ平滑になりません。塗料だまりもできてシミの原因に。僕はこのような塗料だまりは固まる前なら塗り伸ばしてしまいます。早期発見が重要です

■POINT.3/塗装中もこまめに筆を水洗いしよう!!!

▲アクリジョンベースは5分くらいで乾燥します。筆に残っている塗料も同じように乾くので小まめに洗おうぜ!

 塗料が筆の中に残ると筆のポテンシャルが落ちてしまいます。また寿命も短くなってしまいます。アクリジョンベースカラーは5分くらいで乾燥してくるので、塗装中も小まめに筆を洗いましょう。そして筆洗い後のポイントがしっかりと筆の水気を切ることです。

▲筆の柄についた水を拭き忘れて、垂れてきて大惨事なんてこともあるので、ここもしっかり拭きましょう(僕はよく拭き忘れます)

 洗ったら筆先の水気はよく切ってください。水によく反応するアクリジョンだけに、筆洗いを続けていくとドンドン塗料が薄くなっていき、「あれ?コントロールが難しくなってきたぞ」となります。

 ただし、筆の水分が「0」だと塗料を筆から押し出す力がなくなってしまいます。パレットに筆先をつけたときに外まで水が出てこないくらいの湿り気があると良いと思います。

■プラモに塗ってみよう!

 僕の中で3つのポイントを導き出したので、その扱い方法で実際にプラモのパーツに塗ってみます。先ずは軽く水で湿らせた筆に瓶生の塗料を含ませます。

▲塗料を含ませたら、いきなりパーツに塗らずにペーパータオルの上などで、塗料の量を軽く調整するとさらに塗りやすくなります
▲色が乗りにくい場所や溜まりやすい場所(パーツのエッジや奥まった場所)を先に塗ってしまいます

 アクリジョンベースの伸びはとても良いので、筆が引っかかる事なく長いストロークで塗ることができます。1度目は細かいタッチよりも長めのストロークでさ〜っと塗って、プラの上に塗面を作ってしまうのが良いでしょう。上のように先ずは奥まった場所やパーツのエッジ部分などを先に塗りました。

▲縁取りのようになりましたね。ではこの中を塗りつぶすように塗ります
▲瓶生の濃度で攻めます。正直綺麗じゃないぞ!大丈夫か?
▲1度塗り終了。1回でこの発色はすごいです。筆目がくっきりですが、これは「下地」塗料。黒子役なのである程度の綺麗さで良いです

 この瓶生1度塗りをしてから、水で希釈した状態を塗るようにしましょう。塗料が弾かれることなく、定着します。その状態が下の写真です。

▲コップの水にほんのちょっと筆先をつけたぐらいの希釈状態で2度塗り。これで下地は完成!この上から塗りたい青を塗るというわけです

 乾燥するとグッと色が落ち込んで暗めの青に変化します。そしてツヤもガツンと落ちます。艶消しの表面は塗料をガッチリと食いつかせてくれるので、アクリジョンベースは青系塗料の見事な下地になります。

 アクリジョンベースは、「瓶生」の塗料の伸びや食いつきの良さという特徴が、「希釈」した瞬間に大きく変化するということが分かりました。初めて使う人はランナーやランナータグを塗ってみてアクリジョンベースの瓶生感を体感してみてください。その後にちょっと水で薄めた状態を塗ってみて希釈状態のイメージを掴んでみる。これさえやって置いて頭にイメージができていれば、匂いもなく楽しい筆塗りができると思います!それでは、またお会いしましょう〜。

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フミテシ
@neofumiteshi

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。