最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

プラモデル製作におけるパーツ保持問題が完全解決/「MetMoフラクタルバイス」の完成度をレビュー!

 MetMoのフラクタルバイスは、模型作業における「第三の手」を現実にするための道具です。豆型のジョー(挟み込むためのパーツ)が対象物の形状に合わせて独立して動き、圧力を均等に分散しながら固定してくれます。この構造のおかげで、挟み面が平らな一般的なバイスが苦手な「丸いパーツ」や「傾斜面の多いパーツ」でも、滑らず保持できちゃうのです。たとえば自動車模型のホイールや飛行機のエンジンノズルといった丸いものの加工や塗装、エンジンのような複雑な形状のユニットの接着、ガンプラの小さなパーツへのスジ彫りなど、これまで「どうやって固定したもんか……」と悩んでいたことが、これでバッチリ安定するのです。

MetMo Fractal Vise|どんな形も優しく、しっかり包み込む万能万力

▲ガンプラのパーツのスジ彫りに!

 素材はアルミまたはステンレスを選択でき、どちらもCNCで削り出され、遊びがほとんどない精密なスライド構造を持っています。締め込みのために必要な力はとても軽いのですが、小さなレバーを回すだけで最大約300kgの保持力を発揮。もちろん対象を潰すような圧をかけずに固定できますし、あくまで保持面全体で支えるように設計されているので、表面を傷つけにくいのがGOODです。オプションのナイロンやシリコンのソフト口金に交換すれば、メッキ部品や塗装済みパーツもそのまま保持できちゃいます。

▲挟まれたエンジンノズルを掴んでもバイスは落下しません!

 模型制作では、保持の角度が確実な工作の決め手です。フラクタルバイスをさらにワークステーションやボールマウントに固定すれば、保持した部品を上下左右、斜め方向へ自在に傾けられます。自分の作業しやすい向きにパーツを動かしたり、光を当てながら研ぎ出し面を確認したり……といった場面で役立つこと間違いなし。もちろん接着作業にも効果的で、パーツを貼り合わせてから固定し、接着剤が硬化するまで放置するのにも持って来い。レジンキットのように複雑で重いパーツを扱う際も、重量と滑り止めの安定感がダブルで効いてくれます。

▲繊細な艦船模型のエッチングパーツや張り線工作にも最適!

 一見すると過剰なほど堅牢ですが、この道具の優秀さは堅牢でありながらめちゃくちゃ精密な動きをするところにあります。バイスを開閉しても金属が軋まず、研磨面の精度は高く、ネジを締める動作も滑らか極まりなし。手のひらに収まる程度の大きさで、使わないときは作業机の隅に立てておける……というのも模型製作にマッチしています。必要になったらすぐ取り出して使い、またしまう。照明の真下や塗装ブースの横など、いま作業したい位置にすぐ持っていけます。

▲巨大ゴジラ氏も尻尾のカーブした部分を挟んで全身が宙に浮くぜ……

 正直言って模型用工具としてはかなり高価な部類になるのですが、ピンで固定するタイプのバイスとは比べ物にならないほどの自由度、そして絶対に壊れなさそうな頑丈さと精度を持ち合わせた極めて上質なアイテムです。現在クラウドファンディングサイト「kibidango」でプロジェクトが進行中ですので、ぜひとも皆様チェックの上、導入のためのプランを練って下さい。

 

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

関連記事