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今や当たり前のドローンの礎。「無人攻撃機・プレデター」の魅力をプラモで味わおう!

▲無人攻撃機の代表みたいな存在のプレデターですが、ラストミッションという事で引退しちゃったんですよね

 今ではすっかり馴染んだ「ドローン」って言葉ですが、元々は軍用の無人航空機(UAV)の事を指す言葉でした。訓練時にターゲットとなる標的用の無人ラジコン機なんかは「ターゲットドローン」って呼ばれてましたね。

 今回紹介するMQ-1プレデターはUCAV(Unmanned Combat Air Vehicle、無人攻撃機)にカテゴライズされてますが、プレデター自体は実は最初は偵察用の無人機(RQ-1)だったんです。実戦で無人偵察機として活躍してからすぐに武装化が検討され、ヘルファイア対戦車ミサイルを積んで無人攻撃機として活躍するように。このプレデター以前にも前述したターゲットドローンや純粋に偵察用としての無人機は存在したんですが、武装した無人攻撃機としてはこのプレデターが一番乗りです。

▲/コクピットがないからパーツが少ないねえ~~

 前置きが長くなりましたが、今回はプラッツのMQ-1Bプレデターのプラモを紹介します。パッケージには「ラストミッション」とある通り2018年にはアメリカ軍からは引退しており、現在はもう少し大型のMQ-9リーパーが配備されています。プレデターといえば映画「シンゴジラ」のラストシーンでの活躍も印象的。映画や小説なんかだと「TVゲームのような画面で戦う」兵士の葛藤や苦悩みたいなものがよく注目されてしまいますが、自軍の兵士を前線に送る必要がないこのような無人兵器は、これからもっと増えていくんじゃなかろうかと思っちゃいますね。さてパーツをチェックしてみますぞー。

▲主翼は笑っちゃうぐらいまっすぐで細長いぞ…!!
▲エイリアンっぽいヌルっとした機首
▲特徴的なV字尾翼は一体成型されており角度で悩む必要はないぞ! ありがたい。

 このキットは2008年に発売されたキットに、「ラストミッション」としてのデカールが新規に付属してるのだ。前から欲しかったので思わずポチったのです…!!プラモデルとしてはお手軽サイズ。1/72のレシプロ戦闘機と同じぐらいのサイズ感になります。

▲すごく不思議なカタチ。どこか不気味さもありますよね

 組み上げてみると翼幅約15メートルと細長い主翼がとても特徴的。下向きに取り付けられた尾翼も相まって「航空機だけどどこかしら無人機故に違和感がある」機体です。推進力は機体後部に取り付けられたプロペラで、そこまで素早く飛ぶ必要はなくむしろ「安定しゆっくり長時間飛べる事」が重要な故の機体デザインなんでしょうね。

 手に取ってブーンって飛ばしてみるとこの機体のお仕事内容まで見えてきて「あーやっぱりプラモって立体教材なんだなあ」と思っちゃうんですハイ。レシプロ戦闘機やジェット戦闘機にはないデザインをぜひ模型で楽しんでください。お手頃サイズとお手頃価格なのも魅力です!!

内藤あんものプロフィール

内藤あんも

1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。

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