『エースコンバット7』持ってます?『トップガン マーヴェリック』見ました?ということで、お前は今日からトップガン世界の誰かになって大空を飛べ!という話をシます。結論から言うと、AC7の映画『トップガン マーヴェリック』コラボ有料ダウンロードコンテンツ、『TOP GUN: Maverick Aircraft Set』を買えということであります。これは正直やばい。こんなにすごいリファレンスを2000円かそこらで手に入れられるんだからプラモ作る人はマストですわ……。
>エースコンバット7 スカイズ・アンノウン|バンダイナムコエンターテインメント
まず何がやばいってミッション1mmもクリアしてなくても話の冒頭からダークスターに乗れちゃうのです(オレはVRで空母から発艦するのが最高すぎて本編まったくやってなかったことに昨日気が付きました)。兵装を積んでいるのでマッハ5ちょいしか(しか!?)出せないのですが、もうとんでもない。相手がどんな機動をしていようが刺さるミサイル、機銃代わりのレーザー兵器を携え、ミサイルが飛んでこようがなにしようがマーヴェリックよろしくスロットルをバコンと押し込めば逃げ切れてしまうという超兵器です。
ゲームの画面を見れば分かるんですが、ダークスターは黒一色に見えるけどじつは質感が完全なツヤ消しのところと半ツヤのところで分かれています。エースコンバットの開発チームは機体形状の再現だけでなく、色や汚し表現、微妙な表面の凸凹をそれぞれ別のデータで作り込んでリアリティを追い求めているわけですが、さらに注目すべきはツヤなんです。太陽の光が特定の角度から差し込むと、ヌラヌラ〜と輝くダークスターのセクシーな背中。ああ、いつまでも飛んでいたい。マッハ5だとマップの壁まで瞬時に移動してしまうのですが……。
プラモを作る上でも、ツヤを混在させるのは本当に効果的です。全部ツヤ消しとか全部ツヤありじゃなくて、ここはツヤがあるけどここはツヤがないんだぜ……という差異があると情報量が一気に増えます。視点を動かすとさらに質感が変わる。マジ勉強になるなこのモデル……。
「トップガンと言えばトムキャットでしょ!」というあなたにもちゃんと目配せ。無印トップガンに登場するアイスマンの機体も作れます。またツヤの話に戻りますけど、上の写真の垂直尾翼の影が胴体に落ちてるところを見てください。真っ黒にならず、向こうから照り返している光でパネルラインの周辺でまだらにテカっているのがわかります。グレーのトーンを変えるだけじゃなくて、CGモデルに反射条件を設定している証拠ですね……。芸が細かい……。
劇中では「第5世代戦闘機」とだけ呼ばれているSu-57も収録。機体の下に視点を潜り込ませて着陸脚をまじまじと見ると、その鬼気迫るモデリングのこまやかさに圧倒されます。
映画見てプラモ作るのはもちろん最高なのですが、それ以上に「あれ、劇中ではどうなってたっけ」というのを自宅の画面で散々眺められるのはマジで優勝。最強の気持ちと最強の機体で大空を飛んだら、キラキラと光るかっこいい戦闘機のプラモを作りましょう。きっと昨日までのあなたとは違う完成品ができあがるはずです。
>エースコンバット7 スカイズ・アンノウン|バンダイナムコエンターテインメント
模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。