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迷わず行けよ 行けばわかるさ戦車道!! 初の戦車模型で己の固定観念をぶっ壊した話。

▲人生初の戦車模型が完成!!! nippperの記事で、固定観念がぶっ壊れました!!

 自分の好きなものだからちゃんと作りたい、手は抜けない。そうした思いが時には枷になって手が止まってしまう経験、皆さんにはないでしょうか? かく言う私もハウトゥ本とかに載っている定番の手順にこだわるあまり頭が硬くなりがちなタイプで、正直作るのが苦しくなってしまうこともしばしば。nippperを読んでいると、そんな私からは思いもよらないプラモデルの新たな楽しみが次々現れます。

▲記事で読んだ通り、とにかく組んでみよう!! パーツが吸い付くように接着される……これがタミヤミリタリーミニチュアなのか……凄い

 そんな時に読んだⅣ号Gの連載記事、超ハイクオリティな戦車が全部組んでから塗れますって書いてあるんですよね…。全部組んで? マジ? 装備品とか履帯はどうやって塗るの?

 ロボットプラモの200近いパーツを一個一個塗装持ち手につけて…とかやってる自分からすると、それはほとんど魔法です。不安とワクワク感を胸に秘めて、今回はフミテシアニキの力を借りて固定観念を破壊していこうと思います!! 多分基本工作とか塗りは、キャラクタープラモでやってきた技術が流用できるでしょう。戦車ならではの部分は、手順も全部記事に書いてある!! これはできるかも!

▲このリベットに一目ぼれしたんですよね~~

 新しめのキットで、小さくてジャーマングレーでリベットで汚しが映えそう……という独断と偏見からタミヤの「1/35 ドイツ軽戦車38(t)」を買ってきました。買うものを決めないでリアル模型店に向ったので、あれこれ手に取って悩むのがまた楽しかったです。早速車台から組んでみると、びっくりするくらいパーツが合います。こうなってくるとパーツを接着剤で張り合わせる作業そのものがめっちゃ楽しいです。

▲合わせ目消しをするところって、ほとんどないのですね!! 戦車模型ってすごい!!!

 合わせ目は、ほとんどパネルラインで処理されています。パーツ端が45度同士の付き合わせになっている箇所の合わせ目なんかは、流し込み接着剤を流せば気になりません。マジです。これは実際に体験しないと確かに分かりません。合わせ目消しや、それに伴う後ハメの心配をほぼしなくて良いのはかなり楽です。こんなにもサクサクとプラモが組み上がって行くなんて、思ってもいませんでした。
 
 パーティングライン(金型同士が合わさった部分にできる、線上のうっすらとしたプラスチックの盛り上がり)も恐るべき気配りで見えないか、目立たないところに追いやられているので、転輪くらいしか消しませんでした。タミヤのプラモも戦車のプラモも初めてなんで、聞きしに勝る出来の良さに感動。実体験って超大事ですね!!

▲エッチングパーツまで入ってる!!!
▲醤油皿に、セメダインハイグレード模型用を使用する分だけ出して、エッチングパーツを接着します!
▲ツマヨウジでハイグレード模型用を接着面に点々と付けていきます
▲あとはエッチングパーツをペタリ。いきなり鬼解像度に!!! エッチングパーツってやばいですね

 そしてこのプラモ、デフォでエッチングパーツが付いてくるんですね。買いっぱで中々使う機会がなかったハイグレード模型用を引っ張り出してきて使います。位置決めしやすい、はみ出たところ拭ける、硬化すればガッチリつく。なにこれめっちゃ便利。使って見て分かる凄さでした。

▲全部組み上がったので、オキサイドレッドサーフェイサーを吹き付け!!! 
▲nippperの記事で見たように、黒でシャドウを吹きます。これが最奥に留まることで後々の塗り分けの手間を減らしかつ実感が高まるそうです。これは、今回のキモと見ました! 足回りなど念入りに
▲本体色を塗っていきます。クレオスのジャーマングレーをベースに白とキャラクターブルーを混ぜて5段階くらいでグラデをかけました

 一番上に乗せる色はギョッとするくらい明るくしています。これはよく言われることでもありますし、これまでのプラモの経験則でもあります。汚しで暗くなる分を先に見越しておきます。自然なグラデもいいですが、このくらい派手に色差をつけるとやってる感が味わえて楽しいですね。
 さぁ、遂に細部の塗り分けです。ほんとに大丈夫か正直ドキドキ……マスキングもしないぞ!

▲あれれ??? 思ってたより簡単……

 エアブラシでふわっとホイールに色をのせて、履帯とタイヤは筆塗り。それだけで、いい感じに塗ることができました!! 履帯とか引きで見るならともかく、近づいてみた時に塗り分けのキワとか気になるんじゃないかと思ってましたが……ほんとに気になりません!!! 塗りの黒が効いてるんですね。むしろバラしてエアブラシ で塗るより陰影がついててカッコイイです。

▲またこのために買ったフミテシさんおススメシタデルカラーがすごくイイんです。以下のリンクからぜひチェックしてください
▲爆裂に雰囲気よくなってきましたね!!! 油彩でフィルタリングしてみました。キャラクタープラモも汚し塗装が大好きなので、その経験を活かして汚してみました

 基本色の塗りとデカールが終わったら、一旦Ⅳ号の記事から離れて自己流ウェザリング。油彩の赤、青、白、黒、茶色でフェルタリングしていきます。爪楊枝で点々と乗せてから筆で適当に広げました。金属地が露出してるっぽいところは分かりやすく錆びて欲しかったので、ウェザリングカラーのラストオレンジをシャバシャバかけています。

▲ウェザリングペースのサンド色を、ウェザリングカラーうすめ液で薄めて砂汚れを表現しました

 すると全体が暗くなってくるので、今度は砂系の汚れで明るくします。ウェザリングカラーのホワイトダストを切らしていたので、ウェザリングペーストのサンド色を薄めて代用しました。怪我の功名ですが、濃度を調整すると変なところに流れていかないけど良く伸びるいい濃度にできるので、結構ありですね。乾燥すると粒子感も出てくるので簡易的に粉物の雰囲気も足せます。

▲最後は各部のスジボリなどをもう一度しゃっきりさせるために、スミ入れをします

 白っぽくなりすぎたところや、ディテールにスミ入れするような形でラストオレンジやスミ入れ塗料のブラウンを流したら完成!

▲バックショットもお気に入りです!!!

 ここまで気が向いた時だけ作業してわずか3日。ロボットプラモだと一月くらいかかる自分としては驚異的なスピードでできあがりました。この気の使わなくて良いところとスピード感はクセになります。あとマジで合わせ目は消さなくていいし、全部組んじゃってから塗れます。そしてそのやり方で仕上がりが良くなるのです!!! 部品を貼る、色を塗る、汚す、楽しいところに最短で到達できて満足いく完成品が手に入る。戦車プラモ、完全にハマってしまいました……次はバレンタインかⅣ号Gかとか、展望も広がりますね。ぜひ皆さんも怖がらず戦車模型のパーツを貼ってください。そのワンアクションだけでも「あ、これは作れそうだ!」ってなると思います!!!

ヒトナナヒトマル
ヒトナナヒトマル

1999年生まれ。
小さい頃からキャラクターモデルを楽しむ。大人になってからスケールモデルや他の模型に興味津々。

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