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クリアーパーツもメッキパーツも失敗せずに貼れる魔法のセメダイン、あります。

▲「つくることはつけること」のキャッチコピーを掲げるセメダインの「ハイグレード模型用」

 「クリアーパーツが曇った!!!」「塗装後の接着で塗面が溶けて汚くなった!!!」。あまりにも恐ろしい体験で、模型恐怖体験のトップ10に必ずと言っていいほど上がってくる案件です。
 しかし! 凍えるほど怖いこの案件に終止符を打つ接着剤が登場しました。その名は……
「ハイグレード模型用」!! 接着剤の生みの親であるセメダイン社が送り出した救世主様です。

▲ハイグレード模型用はほとんど糸も引きません。このように雫状にポタンと落ちます。接着剤が糸を引いて、全く意図しないところに乗るという悲劇……僕は何度苦しめられたことか……

 一般的に溶剤系のプラ用接着剤は、接着剤が樹脂表面を溶解させ、2つの部材を一体化させるように接着します。それに対してこの「ハイグレード模型用」は水性クリアタイプといい、接着面を溶かすことなく接着剤の水分が蒸発しながら硬化して接着されます。それにより接着によるパーツの変色、濁り、塗料を溶かすといったことが無く、1本あればクリアーパーツや塗装後のパーツの接着という、とってもナーバスになる局面でも安心して接着ができるのです。

▲飛行機のキャノピーのクリアーパーツで検証です。まずは通常のプラ用接着剤を使ってみます
▲これですよ、これ! この曇り。分かりやすいように大げさにやってみましたが、接着面からはみ出した接着剤でモヤモヤしているのが分かります
▲ではでは、反対側にはハイグレード模型用を試してみます。ハイグレード模型用はツマヨウジなどにとって添付すると狙ったところに塗りやすいです。クリアーパーツに塗っていきます
▲接着面にパーツを押し込む。この時点でパーツにダメージは一切見られません。むぎゅっと余分な接着剤が出てきましたね
▲接着剤が乾く前に水を含ませた綿棒で拭くだけ!!! つるんときれいに元通りになります!
▲上がハイグレード模型用。下がプラ用接着剤。透明度の違いは一目瞭然ですね!
▲次は、「本当に塗料溶かさないの~?」と思っているあなたに。
こちら塗装したスピットファイアです。これに~……
▲ドボ~っとハイグレード模型用を垂らしてみます。普通の接着剤ならゲームオーバーです
▲さっきのクリアーパーツのように、水で濡らした綿棒でふきふき
▲全くと言っていいほどダメージ無し!!! デカールもやられてません。これなら塗装後の接着でぐにぐに位置調整しても問題なしです
▲この接着剤のもうひとつの力。メッキパーツの接着です。こちらスープラのシートを例に。赤い部分は塗装してあるパーツ。つまり「メッキ+塗装パーツ」という難関に立ち向かいます
▲これまでメッキパーツは、接着面のメッキを落としてプラ用接着剤で接着していましたが、ハイグレード模型用は直塗りでOK!

▲塗面も侵さないので、塗料がはみ出すことなくメッキパーツときれいに接着されました。
このような局面で本当に大活躍してくれます

 ハイグレード模型用は、プラ用接着剤の苦手な部分をフォローしてくれる素敵な接着剤です。とはいえ、注意すべき点もあります。

・硬化時間が長い。
・接着力はプラ用接着剤より劣るので、接着面積の少ないパーツは苦手

 この2点は特に頭に入れておいて欲しいポイントです。接着したらテープなどで固定したり、あるいは触らないで放置して、きちんと硬化したら次の作業に移るというのを心掛けると良いと思います。あなたの嫌な思い出を払しょくするセメダイン ハイグレード模型用。あなたの机に1本いかがでしょうか?

■セメダイン ハイグレード模型用 本体価格550円(税抜き)

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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