
プラモデルは、“一緒に作る”だけで、さらに楽しくなる! キットを選ぶ時間も、わからないところをすぐに聞ける安心感も、隣で誰かが黙々と手を動かしている空気も。そのすべてが重なり合って、気がつけば最高の一日になっていたのでした。そんな最高のプラモな休日のお話です。

模型仲間で、模型雑誌やnippperでも記事を書いているえぬせさんから「戦車を作る会、やりませんか?」と声をかけてもらいました。そこで、私・ペイントが普段はほぼガンプラしか作ったことがないメンバーに声をかけ、えぬせさんがnippperのフミテシさんを呼んで、年始に「戦車模型製作会」を開催しました!
まったく戦車模型を作ったことがない3人と、戦車模型をプラモ趣味のひとつとして楽しんでいる2人。この5人で始まった今回の製作会ですが、このバランスが結果的に最高でした。
朝10時、秋葉原ヨドバシの戦車模型コーナーにプラモアニキ5人が集結。「全員で買うところからスタートしよう!」というのも、今回の大きなテーマです。戦車模型をじっくり見たことがない3人は、もうこの時点でワクワク。棚にびっしりと並んだ「1/35 タミヤ ミリタリーミニチュア」の世界に、速攻で心を奪われました。気になるキットがあれば、すぐに今回の発起人であるえぬせさんとフミテシさんに質問。すると、キットの内容や車両のエピソードがすぐに返ってきます。スマホで検索する必要がないほどでした。
「どれ買う?」「このプラモはできてますね!」「そんなのあるの?」「アニキ!」
そんな会話だけでも楽しくて、プラモを作る前からテンションは最高潮。仲間と一緒にプラモを買うのって本当に楽しいですね。


最終的に、戦車模型初体験となる3人が選んだのは、「フィンランド軍突撃砲 BT-42」、「M1スーパーシャーマン & M4A3E8 イージーエイト(まさかの2個!)」、そして私は「M2A2 ODS デザートブラッドレー」。ブラッドレーはボックスアートに一目惚れ。完全に“ジャケ買い”でした。フミテシさんは「ドイツ陸軍 IV号駆逐戦車/70(V) ラング」、えぬせさんは「ソビエト戦車 T-55A」をチョイス。経験者2人のセレクトが、また渋くて良いんです。会場はマンションで利用できる多目的ルーム。ここを借りて、近所のスーパーでお弁当やビールを調達し、準備は万端! 気になって選んだ戦車模型と、それぞれが好きなお弁当&ドリンクが机の上に並ぶ。その光景は、メンバーそれぞれの「好き」が渋滞する、なんとも最高な空間になっていました。


オープン・ザ・ボックス! 初めての戦車模型は、まさに未知との遭遇の瞬間でした。これまで見たことのない形状のパーツが、ゴロゴロと目に飛び込んできます。「車体がほぼ1パーツで成形されてるの!? すごすぎる!」。そんな脊髄反射みたいな感想が、次々と口から飛び出していきます。薄いパーツ、細いパーツもどれもシャープで美しく、触れる前から完成度の高さが伝わってくる……。模型ファンが口にする「タミヤの精度」という言葉を、パーツを見ただけで実感してしまう――そんな体験でした。


そしてキットの中には、実車の解説も収録されています。これを読みながら「これってこのパーツのことかな?」なんて、みんなで話し合う時間もまた楽しい。疑問が出てくると、すかさずえぬせさん&フミテシさんコンビが、噛み砕いて教えてくれる。だからこそ理解が一気に深まり、さらに面白くなっていきます。自分たちが選んだプラモデルのバックグラウンドがどんどん補完されていく感覚――それは“キット”が、“自分のプラモデル”へと変わっていく瞬間でもありました。

「ベルト履帯は最初に接着しておくと、足回りができた頃にすぐ装着できますよ」というナイスなアドバイスや、「足回りが完成したら、もう完成ですね」といったゴリラな一言も飛び交いながら、製作はどんどん進んでいきます。全パーツを接着剤で組んでいくのも、久しぶりの体験。タミヤの速乾流し込み接着剤を、パーツとパーツのすき間にスッと流し込むだけで、「ピタリッ」と吸い付くように接着される。この気持ちよさ、ちょっとクセになります。タミヤの戦車模型は、パーツ同士が吸い付くように合わさるからこそ、こんなにも組んでいて楽しいんですね。


戦車模型って難しそうなイメージがあったけど、そこはタミヤのプラモデル。どんどん組み上がっていきます。さらに常に戦車模型を楽しんでいる仲間が一緒にいてくれたら、“コツ”をその場で教えてもらえるので迷わず進んでいけます説明書でわかりにくいところも、すぐ聞ける。「戦車模型は全部組んでから塗装できるので、どんどん行っちゃいましょう!」という勢いもくれる……これ、製作会の最大の価値かもしれないです。


気づけば、一日はあっという間に終わっていました。全員、完成まではいかず。だいたい“9割完成”くらいでストップ。でも、それでいい。「続きはまた今度やろう」と言える余白があるのも、すごくいい時間の証です。最後はみんなで日高屋へ。今日の感想や世間話に花を咲かせながら、プラモの余韻をゆっくり味わいます。これもまた、仲間と過ごすからこその楽しさでした。
「次は塗装や汚しにチャレンジしよう」
そんな約束も自然と生まれて、楽しみはまだまだ続いていきます。ひとりだったらきっと手に取らなかったプラモデルも、仲間と一緒ならこんなにもやさしく、こんなにも楽しいものになる。これもまた、最高の趣味の楽しみ方だと思いました。