ウクライナのミニアート社が発売している製品ラインナップの中に「1:35 MINIATURES SERIES」というのがあります。ミリタリー(戦車とか)ではないけどスケールはお馴染みの1/35という事で、基本的にはそれら単品でも楽しめつつ戦車模型とかと絡めても面白いよ! というシリーズなのです。小物だけじゃなくて軍用車輛ではない民間用トラックとかもラインナップされてるので、意外と製品数は多いぞ!
そんな中から今回は「WELDERS」、つまり溶接工のセット。フィギュア2体とガスボンベ、ボンベ用の台車が付属するセット。
ボンベ自体は同じランナーが2枚入っている。溶接作業中のフィギュアが二体入ってるからそりゃ必要ですな! ただしボンベから手元のトーチに繋がるガスホースは付属してないので自分で準備してね! という仕様なのだな。
溶接したことない人でも、テレビかなんかでも見た事あるであろうアレです。溶接用手持面というそうな! それもしっかり立体化されててこういうところが嬉しいんですよねえ。組み立て自体は台車が少々細いパーツ構成となってて切り出しや磨きに気を使いますが、それ以外は流し込み接着剤があればずいずいと組み立てられます。
こんな感じのセットとなります。二人とも溶接作業してるからボンベはフル稼働させなきゃいけません……が仕様上ワンセットはバルブを外した状態で組んでますのであしからず……! さて、このセットで溶接している情景が出来るわけですが、それでは何を溶接させましょうかね……
そうなのです。先週紹介したWAVE製ボトムズプラモは1/35スケールなのです。勿論ミニアートのキットは、アストラギウス銀河の溶接工を再現してるわけじゃないですが、そういう事じゃないんだよ……!! 実際溶接作業自体は世界観設定が違っていても大きく異なる事はないでしょうし、ボトムズ世界観の溶接工ということ細かな設定がない限りは、地球人である我々が見た時に「溶接工」と分かる仕草のほうが大事なのだ。
アストラギウス銀河に木製パレットが(以下略)。いいんですよこういう小物は雰囲気モノだから!! それ言い出しちゃうとスパナやレンチはどうなっちゃうのって話になってしまいますからなー。こういう「キャラクターモノ」×「スケールモデル」の組み合わせは、例えばクルマとか戦車とかは「……それ米軍のやつじゃんー」ってなりがちですが、小物類なんかは全宇宙共通という気持ちで遊べると思うんです。勿論今回紹介したミニアートの小物だけじゃなくて、タミヤからもこういったセットは発売されてるから遊び方はどんどん広がりますなー。こういった情景は本当に楽しいので、ぜひあなただけの組み合わせを見つけて作ってください!!
1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。