アオシマ文化教材社と言えば、車やバイク模型、AFVなら自衛隊物というイメージが強いですが、ナイスな飛行機模型も発売しています。僕のお気に入りが、1/72スケールで展開されている「エース★列伝」。エースの隣に★を入れてしまうのが、もう最高。アオシマさん好き!! ってなります。タイトルに心を震わせる★が付いていたら大体アオシマのプラモです。(ザ★ハイソカーなんて、一発決めてるとしか思えません。愛してます)
で、こちらのプラモですが、同社の真・大戦機シリーズ(こちらは★が付かない!? 真★大戦機シリーズ希望)でキット化されている物に、有名な部隊や個人をテーマとしたマーキングをセット。「この飛行機ならこのアニキ!!」みたいなものが作れる、キャスバル専用味溢れるシリーズでございます。しかもラインナップが良くて、紫電、紫電改、飛燕、五式戦、Ta-152とどれも一癖あるかっこいい奴らばかりなんです。プラモの仕上がりも良くて、多くの人に触って欲しいシリーズです。amazonだと抜けが多いみたいですが、店頭に行くとちらほらみられるので、ぜひ買ってください。
その中でもオススメなのが、五式戦闘機です。2013年に新規キットとして発売されたもので、各パーツの合いもしっかりしています。また各部のモールドがくっきりタイプの模型なので、工作時にディテールが消えそうとか、筆塗りでモールドが埋まる~~なんて心配はないです。超個人的な意見ですが「硬いエアフィックス」的な塩梅のモールドになっています。
アオシマは飛燕も発売しています。飛燕と五式戦は兄弟のようなもので、一緒に並べたくなるストーリーがあります。
飛燕最大の特徴である液冷エンジンが製作不良・整備困難などから供給不足に陥り、機体のみが余ってしまいます……どうしよう~となって急遽空冷エンジン・ハ112IIを搭載し戦力化したものが五式戦闘機なんです。何ともビルダーな発想ですよね。
性能も良く、P-51 マスタングと互角にやりあえたなんて話を聞くと、本当に? って思っちゃうけど一層かっこよくみえてきますね。
このキットでは、義足のエースとして有名な日本陸軍を代表するエースパイロット・檜與平搭乗機を作ることもできます。アオシマのカッチリとした飛行機模型で、かっこいいエースたちにぜひ触れてください!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)