初体験!アルミホイルとコットンでプラモが航行する激リアルな海のジオラマが爆誕した話。

 海よ、オレの海よ!と叫んだ若大将もさすがに海を自分の手で作ったことはないだろう。何を隠そうこれはオレがオレの手で生み出したオレの海である。すげー。やればできるんですね海。みんなもやりましょう。以下、やっていく方法です。前編は以下を読むべし。

 スチレンボードにくしゃくしゃのアルミホイルを貼って木工用ボンドでコーティングしたオレ。そのままではギンギラギンなのでまずは青く塗ります。キラキラ感を残したかったのでクリアーブルーで塗ったぞ。エアブラシを使っているけど別に筆塗りでもいいと思います。水というのはアナログな物体なので。

 続いて金閣寺の池に塗りたくったファレホのウォーターテクスチャーが信じられないくらい余っているので(多分毎日海を作るのでもない限り向こう5年は保つだろっていう量)、これをその上からべチョリと塗っていきます。効果としてはなんか青に深みが出るのと少しだけ盛り上げてツノを立てることができる感じですね。

 最初はアメリカのケーキに挟まっている透過性ゼロのヤバい水色という感じなのですが、乾燥すると水っぽい透け感が出ます。色ムラがあったほうがカッコいいかな〜と思ってクリアーブルーの上からマダラにクリアーグリーンを乗せましたがこれはウォーターテクスチャーの発色の下では完全に効果がゼロだったのでやらなくてもいいと思いますね。人はこうして経験値を溜めていきます。

ファレホ ジオラマエフェクト 26204 アトランティックブルー 200ml 

 マツモトキヨシで買ってきたコットン(228枚入り。これまた向こう5年は波風を立てることができそうなので奥さんにプレゼントするなどの消費法が考えられています)をほぐして船体をハメるミゾに立てていきます。波であれ〜と唱えながら、ミゾと船体の間の隙間を埋めることも期待して多めにぶち込んでおきました。

 潜水艦をハメてみた。このままだと潜水艦が摂氏100度を上回って海水が沸騰しているようにしか見えませんので、木工用ボンドを水に溶いたもの(水溶きボンド。これ鉄道模型のジオラマの世界ではむっちゃ多用される便利なツールです)を筆に含ませ、ピッと白波が立って見えるようにコットンをなでつけてカタチを整えていきます。この過程はあまりにもグルーヴとヴァイブスだけで進行する莫山先生的過程というか、瞬発力と「それっぽく見えるようになるまでネチネチやる」という作業なので写真がない。あれだ、整髪料で髪の毛をセットするのと同じ。20分くらい綿と格闘していると波のシャキッとした感じが出てきますし、案外それっぽくなるのでやってみよう。

 綿と海面がバキッと分かれているとダサいので境目を先程のファレホ ウォーターテクスチャーをちょい塗りしてなじませます(偉そうに書いていますがすべていきあたりばったりでやっています)。この作業によって突然「うわなんか水面下から泡立ちながら船体が浮かんできとるやんけ!オレ天才か!?」となりましたので、みなさんもどんどん自分を褒めて軽率にジーニアスになっていきましょう。

 最後に海面の波のアタマだけ白くなるように白い塗料を含ませてからキッチンペーパーであらかた拭った状態の筆(ドライブラシと言います)で波を優しくこすります。これで波頭が白く泡立った感じになり、海らしさがMAXに!最後にホームセンターで買ってきた適当な板で4辺を囲ってニス塗ってフィニッシュ!オレの課題は木工が下手くそすぎること!修行します!!

 すごごご!潜水艦が海面を割って浮上してきたぞ、の図。アルミホイルもコットンも好きな形になるまでいじれるしやり直すコストもめちゃ安い素材ですので、フネの模型はもちろん、モビルスーツやモビルアーマー、飛行艇なんかでもガンガン海面が作れます。透明レジンは扱いが難しい……とか、表面張力がアレ……みたいな理由で海面作りを敬遠していたアナタも、まずは超小さいスペースでやってみてください。思うてるのの50倍くらいは海になります。マジですよ!

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。