

ゼウスシルエットのレールガンのパーツはだいぶ明るいグレー(機関部とバレルについてはすでに塗装レシピを決めた経緯を書きました)。設定画でも確かにこの部分は明るいグレーなので製品としてなにも間違っちゃいない。しかし、オレが「ゼウスシルエットかっこいいな!」と思った印象となぜか違うんだよな。なんでだろう……とグーグルで検索をしてたら、あることに気がつきました。
下のふたつはAmazon.co.jpの商品ページに掲載されている画像。左は受注開始時にメーカーから公開されたCG、右がその後追加で公開された塗装済みの実物(=公式の完成見本)です。CGのほうはレンダリング時の設定によって全体的にトーンがやや沈んでいる……だけでなく、どう見てもレールガンのグレーがデスティニーガンダムの本体色より暗い。設定とは違うけど、白い本体と巨大なグレーの武装というコントラスがとてもいい。オレはたぶん、設定画より先に見たこのイメージに惚れていたのです。それならば、そう塗るのがスジでしょ!

ただグレーを塗るのもいいけど、今回はプラスチックパーツでじつに全19色もあるデスティニーガンダムSpec II &ゼウスシルエットがとっ散らかった印象にならないよう調和させるのが狙い。ということで諸先輩モデラーが実践してきた「グレーは暖色か寒色に振るといい」というカラーリングにチャレンジします。無彩色のグレーは白や黒の仲間ですが、グレーは色を混ぜることで赤の仲間にも青の仲間にもなります。

暖色グレーはMr.カラーの#305(グレーFS36118)と#22(ダークアース)を混ぜます。そのままだとだいぶ明るいウォームグレーができるので、ビビって少し黒を足し、明度を下げました。
こういう便利でたくさん塗りたい色はチマチマ混色しているとあとで足りなくなって同じ色が二度と作れないというトラブルに繋がるので、今回のプロジェクトではすべてドロッパーボトルに大量に作り、エアブラシで即座に吹けるよう溶剤と1:1の割合で割っておきます。塗装の心理的ハードルがめちゃくちゃ下がってQOLが爆上がりしたのでみんなもやったほうがいい。

ランナータグに吹いて色味と明度を確認。あとはこれを全体にガシガシ吹いていきます。半ツヤの塗料をベースにしているので、乾燥したかどうかが見た目ですぐに分かるのが良い……のですが、あとからたくさんデカールを貼りたいときはちょっと苦戦しそうです(デカールはツヤありの表面に貼ったほうがキレイに仕上がります)。

薄いグレーのときよりも陰影が強く、立体感が増します。さらに塗り分ければたくさんのユニットの集合体であることがアピールできるな……と思ったけどただでさえ色がめちゃくちゃ多いメカなのでぐっと我慢し、タミヤのスミ入れ塗料(ダークブラウン)を逆エッジの部分に流して、ざっくりと拭き取りました。これだけでも見た目が「単色のカタマリ」から「分割されたものの集合体」に変わります。

金や赤白黄色といった派手なカラーが複雑に入り組んだデザインのディスティニーガンダムSpec II &ゼウスシルエット。カラーコーディネートとしては「明度の差と色相の差を抑えめにする」という作戦が効くはずだ……という読みは大正解でした。ウォームグレー、主要なメーカーから「そのものズバリ」という塗料は発売されていなかったのですが(最近では水性ホビーカラーで発売されましたな)、明るさや色合いを自分好みにコントロールすることでオリジナリティを主張できる重要なポイントです。ぜひ「オレのウォームグレー」でMSのグレーな部分を彩ってください!