開封する喜びを忘れない。憧れのスーパーロボット「ザ・バング」をオープン・ザ・ボークス!

 意気揚々と買った宝の山。好きなモチーフだからこそ軽率に手が出せないこともあるんですよね。しかし!家に在庫しておくと何かの拍子に良いアイデアが降りてきたりしてパパっと作り始めちゃうことも多いです。今日は部屋の掃除中にあるものを見つけてしまったのがきっかけでした。今晩のオカズは……君だーっ!

▲購入から1年越しの開封!ボークス IMS 1/144 S.S.I.クバルカン”ザ・バング”です!

 キャラクターロボットは2種類に大別されます。「永野護デザインとそれ以外」に。かつてのロボットアニメは四角いブロックを繋げたような外骨格(モノコック構造)でマッシブなロボットがポピュラーでした。そこに颯爽と現れたのが、永野護氏がメカデザインを務めた1984年放映のロボットアニメ『重戦機エルガイム』です。エルガイムに登場するロボット「ヘビーメタル」は内部骨格・ムーバブルフレームに美術品の様な装甲を纏ったスマートな出で立ちで、まさに画期的でした。

 そしてその世界観を引き継いだのが、月間ニュータイプで1986年から連載を続けている永野護のコミック「ファイブスター物語」(通称FSS)です。

 FSSには一目見たら忘れられないような独創的デザインのスーパーロボット「モーターヘッド」が数多く登場します。その中でも私が大好きなのがこの「バング」です。劇中では「破裂の人形」と呼ばれることも多いこの機体、パンクなんです。トガってるんです。物理的に。

▲開けてびっくり。未だかつてこんなAランナーは見たことがありません……妖しい曲線と直線の織り成すパーツとランナーはまるで魔法陣。
▲一番特徴的なのは長髪のような後頭部パーツです。何だこの細さ。キレッキレの放物線は虚空に消えていき、空間が研ぎ澄まさるかのよう。
▲エネルギーソード、頭部の庇も手を切ってしまいそうな程の鋭利さ。キケンなプラモですよこれは。ピリッとしたバングの雰囲気を助長しています。
▲腕からソードにエネルギーを供給するコードは軟質素材で、破損の心配なくポーズを付けられます。
▲胸部パーツ。君も尖ってんのか。紋様の彫り込みもクッキリハッキリシャッキリポン。スミイレをしたら超気持ち良さそう。
▲後頭部のスタビライザーが一体になってるのも嬉しいポイント。もし可動部品だったら組み立て大変だしヘタっちゃうので、これはナイス判断。
▲20番は足の裏ですが驚異の接地面積。そして超ディテール。しかも18番の手のパーツ、これで剣の持ち手なんですよ。人差し指が浮いていてエレガントだ……
▲これが破裂の人形が活躍するコミックス5巻のカラーページ。今回のプラモはほぼこの設定画準拠です。

 FSSの戦闘シーンでは強い騎士ほど脱力して剣を構える描写が多いです。またキャラクターによっては剣撃と同時に指で衝撃波を飛ばすストラト・ブレードなる技を使うキャラクターもいたりしますが……もしかしてバングでもそれ出来んの!?なんて妄想も広がります。

▲「TRAFFICS」というイラストの高解像度バング。これがマジでイケメン!これに寄せたいんですよ!

 今回積んでたバングを開封したのは、部屋の掃除中にコミックスとこのイラストムックを発見してしまったからです。パラパラ……やっぱかっこええ〜。よし!今からプラモ作ろうぜ!ということになったのでした。(部屋は一向に片付かない。)

▲パチリ……

 ひょんなことから大事に抱えていて手を付けられなかったプラモデルに、ニッパーを入れる音が響きます。プラモデルは「作られる為」に生産されたプロダクトです。そんなプラモデルのバングは、よりカッコよく作られる為に様々な工夫とデザインへのこだわりが散りばめられたプロダクトです。パーツを眺めていて確信しました。

 開封してみてパーツをマジマジと観察するだけで製作欲がこんなに高まるとは。これからは組んで、塗って、めいいっぱい作る楽しさを味わってしまいますよ。ふふふ……。

ハイパーアジア
ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。