
第二次大戦のドイツ機と言えばメッサーシュミットのBf109かフォッケウルフのFw190が有名ですが、さらにこまかく見ていくとそれぞれ短い期間にどんどん改良型が投入されています。ガンダムで例えるなら旧ザクがザクになって高機動型ザクになるイメージ。いや逆だな。Bf109の進化をイメージしてザクのMSVが設定されたと考える方が自然です。そしてスケールアヴィエーションの最新号は「メッサーシュミットBf109 F,G,K型」の特集。いわゆる”後期型”のメッサーのプラモデルを作ろうぜって話。
Bf109というのは大戦前から生産が開始されていたドイツ空軍の主力戦闘機で、総生産数は30,000機を超えるため「傑作機」と言われがちなんですけど、調べていくと燃費が悪くて航続距離が短い、後方視界が悪い、左右の車輪の幅が狭くて離着陸が難しい、当初から考えられていた主武装(モーターカノン)が戦争中期まで装備できなかったなどなど、わりとしんどい評価もたくさんあります。しかも後継機がいつまで経っても開発されないので抜本的な解決を見ないままあれこれと改良され、結局終戦まで使い倒されることになります。

機首をシュッとさせて大戦中期に好評だったF型に対し、エンジンを強化して機銃もでっかくしたらコクピット前の左右にボコッとコブが出ちゃったぜ〜というG型は高機動型ザクIIを思わせます。エアフィックスから発売されているG-6型は安くてパーツ数も少ないのですが、このコブが金型の都合で左右つながった状態になっています(発売当時はけっこう叩かれたんだよな)。確かにこれは実機どおりではないんだけど、機体にコブがあるんですよ〜ということを最低限の手数で教えてくれるしかっちょいいマーキングが入っているのも多いし、これはこれで名作のひとつだと私は思います(実機に正確なのが欲しい!という場合はタミヤG-6のを買っておけば卍です)。

G型からさらにエンジンを強化して、しかしコブがあると調子悪いんで機首を丸ごとツライチの皮で包んだらすごくセクシーなラインになってしまいました……というのがK型。ザクで言うと脚にフェアリングがくっついてるMS-06R-IIですよねこれ。ジョニー・ライデンが乗ってるやつ。キットを探すといま買えるものは案外少ないのですが、しかし模型店をプラプラしていると出会えます。私はK型相当の胴体が入っているG-14/ASというのを買いまして、ウネウネとした外板と継ぎ目のところの段差とかにハフハフしています。

ザク作ってコロニーとか戦艦やっつければ地球連邦軍も降参するっしょ、と思ったらV作戦が発動してさあ大変。ドムやグフやゲルググ、あるいはその改良型も作られましたけど、ザクだって終戦までああだこうだ改良して使ってたんですよね〜、というMSV(モビルスーツバリエーション)の設定は、言ってしまえばこうしたドイツ軍の振る舞いをイメージソースにしておるわけで、ザクが好きならメッサーだって好きなんじゃないかな。飛行機模型はおもしろいんですよ、ということをみなさんに伝えたいわけでございます(それはそうと、メッサーっていうMSが旬なのもちょっとややこしいなオイ)。

メッサーのバリエーションを知ってからプラモデルに接すると、エンジン、武装、ラジエーター、キャノピーのカタチなどなど、いろんなところが変わることでそれぞれに強力な個性があることに気が付きます。単純にメッサーシュミットの進化というのは調べれば調べるほど奥が深く、最終的にぜんぜんわからんこともたくさんあります。なんせドイツは負けちゃったので、現存する機体も少なければ後期になればなるほど「ほんとにあったかどうだかわかんないバリエーション」も山ほど出てくる。このへんもガンダムだよなぁ。
なんかいろいろわかったようなことを書いていますが、これは私の理解の過程を言語化しただけの話。こういうことを書きたくなったのもスケールアヴィエーションの特集とそれに至るまでにnippperでいろんなプラモデルを触ってきたから。っていうか今回いろいろ調べながらメッサーシュミット作ってたら好きになっちゃたんだよね(私はなんだかんだ米軍機好きなのです)。ややつれづれにはなりましたが、スケールアヴィエーションを読めばきっと後期型メッサーの魅力に開眼するはずです。なんせ私もこうしてキットを買い込んで、いまからビシバシと組み立てていこうとしております。みなさんもいっしょに作りましょう。そんじゃまた。