
ポケプラには“プラモデルらしさ”が隠れている。それが僕たちをさらに「プラモデルの満足感」へと導いてくれます。

模型屋さんに行くと、今や必ずと言っていいほど目に入る「ポケプラ」。ポケモンのプラモデルです。ラインナップはとにかく豊富で、今やこのシリーズは、BANDAI SPIRITSの中でも定番かつ主力商品と言える存在になっています。実際に組んでみると、その手軽さに驚きます。「作る」というより、「迎え入れる」に近い感覚でした。
完成したポケプラをよく見ると、ひとつだけ気になる部分があります。それが「合わせ目」。まさにプラモデルの象徴とも言える「パーツとパーツを合わせた時にできる線」です。ポケモンのデザインには本来存在しない線ですが、プラモデルである以上、どうしても現れます。特にポケモンは曲面が多いため、この合わせ目が少し目立ってしまうことも。

しかし、ここが実はポケプラ最大の面白さでもあります。この合わせ目を消すだけで、ポケプラは一気に“完成度の高い立体物”に変わるのです。やらなくてもいい。でも、できると嬉しい「合わせ目消し」合わせ目消しは、必須の作業ではありません。そのままでもポケプラは十分かわいい。でも、もし消せたら。完成したポケモンを見た時、確実に「おお…」と声が出ます。使うのは「タミヤ セメント(白キャップ)」、「瞬間接着剤」。あとは400番と600番のスポンジヤスリです。

まずは合わせ目部分にセメントをたっぷり塗ります。20〜30秒ほど待ってから、パーツをしっかり合わせると、「むにゅっ」と溶けたプラがはみ出してきます。これでOK。上の写真が、溶けたプラがはみ出している様子です。そのまま2〜3日、しっかり乾燥させます。

乾いたら、スポンジやすりで削ります。まずは400番でごりごり、次に600番で表面を整えます。もし線が残っていたら、瞬間接着剤で埋めて、再度ヤスリがけ。これだけで、合わせ目は驚くほど目立たなくなります。合わせ目が消えたポケプラは、もう完全に別物。ここからは自由です。

水性塗料で筆塗りしてもいいし、スプレーやエアブラシで綺麗に仕上げてもいい。色を変えるだけで、ポケモンは新しい表情を見せてくれます。大きなパーツが多く、目立つ合わせ目も多いポケプラだからこそ、そこを処理できた時の満足感は格別。しかもポケプラは構造がとてもシンプル。大きなパーツが多く、失敗しにくい。だから合わせ目消しに初挑戦するキットとして、これ以上ない存在なのです。
「自分、ちょっと模型がうまくなったかも」そんな気持ちを確実に味わえるのが、ポケプラです。「作る楽しさ」と「少し上手くなる喜び」を同時に味わえる、最高の入口。そして気づいた時には、プラモデルの世界にさらにもう一歩踏み込んでいるはずです。