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【レビュー】「ナナハン」を体感するにはベストすぎるコラボプラモ!/アオシマ 1:12 バリバリ伝説 巨摩 郡 CB750F

 しげの秀一の出世作となるバイク漫画「バリバリ伝説」(’83 – ’91)、その主人公が駆るHONDA CB750Fがアオシマから劇中仕様のプラモデルとして再販された。組む前に漫画を読み返してみたのだが、色んな意味で仰天した。「バイク」が社会問題になるほどの熱狂があり、故にステイタスにもなり、若者たちの憧れの象徴だった時代性。このCB750Fがそのシンボルであったことを改めて実感させてくれる作品であり、2025年のいま、アオシマがそれを見つめる機会を与えてくれた。

 「ケンカが強くてオートバイがじょうずでー。足なんか長くてえー(中略)、400cc以上のバイクをもっている人でー」と、ヒロインが憧れの異性を求めて校内を徘徊する第一話。これが昭和末期の週刊少年漫画雑誌の連載初回か……。バイクの地位がスゴい。とにかく『バリバリ伝説』の1巻だけでもまず読んで欲しい。このバイク模型をメチャつくりたくなるから。巻頭見開きカラーページで主人公が手にするSHOEIのヘルメット、キットにちゃんと新規で起こされているので、はい、もう嬉しい。

 ブレーキディスクの旋盤の切削ラインに「マジ、金属じゃん!」と高まれるメッキのランナー。箱を開けるとプラ成形色が巨摩郡(グン)のCB750Fカラーであるメタリックレッド、メカ部のブラックとメッキパーツ、ライト類のクリアーパーツ、そしてゴムホースと金属スプリングなどの各要素が目に入り、「塗らなくてもバッチリ格好良くなるやつー!」と速攻で確信できてニッコリである。

 シートのパーツにも思わず唸った。合皮のシボの彫刻は実車と比べて過剰表現ではあるけれども「合皮でしょ?」という強い説得力にしっかり納得した。濃口ディテール、いいね!

 キットの組み立ての話に進むが、メッキパーツが多用されているので「瞬間接着剤でなんとか組み上げるキット」ではある。接着面のメッキを剥がせば通常のプラモデル用接着剤で貼っていけるのだが、自分はそのメッキ剥がしが大変ニガテ。なので瞬間接着剤でドシドシ貼っていった。元が古いバイク模型なのでパーツ同士の接合部にスキマが生じがちなのだが、瞬間接着剤を多めに塗布して貼っておけばしっかり接着できる。その際、硬化時間は必要となるがしばらく放置すれば良いだけなので、メッキを削って剥がす作業を考えれば楽なものだ。

 プラ成形色が彩り多くて無塗装でもナイス見栄えではあるけれども、ワンポイント塗装でかなり良くなるキットなのでオススメしたい。まずはウィンカーとテールのレンズだ。クリアーパーツを赤とオレンジのマッキーで塗るだけで、もう充分にリアル。もし、シルバーのホビーマーカーもあればリフレクター側をギンギンにすればさらにリアル!

Max Factory PLAMAX AAAヴンダー

 水転写デカールも是非貼って欲しい。タンクとカウルのラインを貼るだけなら難しくない方だと思う。一方、グンのヘルメットのデカールはなかなかの難易度だった。自分にはグッスマのデカール軟着剤とデカール剛力軟化剤が必須だった。なんとか貼りきったのだが、前面のSHOEIロゴはどっかに飛んでいった。

 水転写デカールを貼りきったら仕上げに是非、GSIクレオスの水性プレミアムトップコート[光沢]を吹いて欲しい。「しっかりバイクのタンクになったのだが!?」と、元がプラ成形色まんまとは思えないほどの仕上がりとなって完全勝利できる。これはメタリックレッドのプラスチックにクリヤーコートを施すと、キャンディー塗装と遠からずの状態になっているのでは?と推測している。

 組み立てには強引さも必要なキットではあるが、部分塗装であっても大満足のCB750Fが建立するのは嬉しいばかりだ。漫画と合わせて「ナナハン」という言葉が一世風靡した時代を見つめるには良い機会となった。面白かったのでグンの他の愛機、続けてキット化して欲しいなー。

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